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新しい仲間

こんにちは、今日みたいに気温が低い日の午前中は身体が温まらず苦戦している田宮です。
まだまだ寒い季節ではありますが、植物の芽吹き、成長はもうそろそろ始まってるんですよね。
最近、我が家にも新しく植物が加わりました。以前から部屋に緑が欲しいなと思っていた矢先に、『モンステラ』を譲ってもらいました。モンステラはいつか育てたいと思っていたので喜んでいたのですが、やってきたのがこちら。

私が予想していたのはこんな感じ(これは以前、旅行先で撮ったもの)

この葉の形が好きだったので期待していたのとは違う種類をもらいちょっとガッカリ。モンステラの仲間は、25 ~ 40 種類あり、切れ込みのある葉を持っているものと、切れ込みがないものとがあるそうです。いただいたのは切れ込みがないタイプだったんですね。
予想していた切れ込みはないものの、モンステラは育てやすい植物らしいので私にも育てられるかも、大きくなってくれるかもと期待しながら育て中です。大きくなるまで育てられたらまたご報告します。
 

2014/01/14

年末年始で疲れた胃腸に優しい「食」のお話

今日は1月11日。鏡開きの日です。鏡開きの説明はこちらに→任せるとして、新年も11日になると、もう普段通りの生活に戻られているころでしょうか。こんにちは、櫻井です。
新年あけてからのご相談内容で一番多いのは、1位はやっぱりカゼにまつわるご相談です。咳や鼻水、妊娠中に飲めるかぜ薬など様々な症状でご相談にいらっしゃいます。その次は、冷え。これは冬の間ずっとある相談ですが、寒い今年はいつもにも増して多いような気がします。その次は、胃腸のトラブル。年末年始で食べ過ぎ、飲みすぎが重なったせいか、食欲がない、胃もたれ、胃痛、便秘、下痢など様々な問題を抱えてご相談にいらっしゃいます。新年会もある事ですし、胃腸の養生しっかりしておきたいですね。今から胃腸の調子を整えておくことは、春の花粉症予防にもつながりますよ!
 

食のトラブル

食欲がない、食が細い、疲れやすい、そんなご相談はこの時期とても多いです。体も寒さに耐えるために食べようとしますし、じめっとした湿気もなく、本来冬は比較的食欲が増加する傾向にある季節なもに、どうも食べられない。高齢者の方にもこうした方は数多くいらっしゃいます。食は健康の基本なので、しっかり食べて元気を養い、健やかに毎日を過ごしたいものです。
【医食同源】という言葉は良く耳にしますが、これは中医学の【薬食同源】から発想を得て、近年に日本で作られた造語です。【薬食同源】とは、「日々の食事こそ良薬」という意味です。食材にはそれぞれに味*(酸・苦・甘・辛・鹹)と性質*(温・熱・寒・涼・平)があり、それが身体に作用して自然と調子を整えてくれます。そのため、しっかりと食事をとることが出来れば、健やかな体を作ることが出来きるはずなんですが、胃腸の調子をおかしくして、食欲もなく、食べてもしっかり消化できていなければ、体力は低下し、臓腑もきちんと仕事が出来なくなります。その結果は、様々な症状となって出てくるようになります。
* 味と性質はこちらをご参考ください→【元気に食べるための脾胃と食のお話
 

「脾胃」を養う

口から入ってきた食べ物はいったん「胃」に受け止められます。そこで小さく「消化」され、吸収のために「脾」へと運ばれます。吸収された栄養素や潤いは、肺に運ばれた後、全身へと送り出されていきます。脾胃の機能が低下するとこうした栄養や潤いの輸送も低下し、疲れや体の各部の機能低下、乾燥、免疫力の低下なども出てくるようになり、カゼをひきやすくなったり、疲れやすくなったり、髪や肌や粘膜が乾燥するようになってしまいます。
脾胃は温かく、乾燥した状態を好む臓腑です。冷蔵庫から出したばかりの飲み物やアイスクリームなど、日ごろから冷たいものをとる習慣がある方は要注意です。レストラン等で出される氷が入ったお水なども、できれば避けてほしいものです。
 
 

脾胃の養生のポイント

なるべく温かいものをとるようにし、水分を摂りすぎないことです。辛いもの・脂っぽい食事は控えることが良いでしょう。葉野菜を中心に、加熱してたくさん食べることをお勧めします。ストレスは、こまめに発散する方が良いでしょ。偏食はやめましょう。魚も肉も野菜もバランスよく食べることが大切です。家族や友人と一緒に、楽しみながら食事をする工夫をしてみてください。便秘は脾胃を健康に保つための最大の敵です。とにかく脾胃を健康にするためには便秘は禁物。もし便秘薬を飲まないと出ない状態なら、脾胃はかなり疲弊してしまっています。食生活を根本的に見直し、カタカナ食(パン、コーヒー、パスタ)を避けて、和食を中心に、野菜をたっぷり食べてください。なるべく身体を動かし、運動をして、食欲を増進するようにしましょう。運動をする時間をつくれなくても、階段を使う、一駅歩くなど普段の生活に運動を取り入れてください。
 
食べ方のポイントとしては、
暖食:温かく、消化に良いものを食べる
淡食:塩分を控えめに薄味で食べる
暢食:食事は楽しく、気持ち良く食べる
専食:食事に専念する。ながら食べをやめる
少食:腹八分目の量を食べる
慢食:食事はゆっくり時間をかけて食べる
潔食:新鮮で清潔な食材を選ぶ、食べる
を意識してくださいね。
 
その他、味(五味)・性質(五性)を考え、季節や体調に合わせた食べ物をそれぞれバランス良く食べることも大切です。そのへんは前回のブログにまとめてありますので、こちらのリンク→元気に食べるための脾胃と食のお話 をご参考下さい。
 

「おひたし」はかさばってしまう葉物野菜を沢山食べられ、調理も湯がくだけなのでおすすめです。写真は「春菊のおひたし」です。枝の太い部分を先に10秒ほど熱湯につけてから、葉の部分もさっと湯がいて、冷水でしめてから水けを絞り、出汁をかけて、たっぷりの鰹節と柚子を散らしてお召し上がりください。柚子の香りと春菊の香りが気の巡りを改善し、胃腸を動かし食欲をださせてくれますよ。すっごく簡単ですっごくおいしいです。

 
 

 
中医学が考える食の基本は「脾胃」という臓腑です。脾胃とは、消化器系全般の働きを指しており、胃は飲食の受け皿として主に消化を担当し、脾は栄養や水分を吸収して体各部に送る役割をしています。暴飲暴食やストレス、睡眠不足、加齢などによって、脾胃のこうした機能が低下すると、食欲不振や下痢・軟便、疲れ、胃もたれなど様々な症状になって出てきます。
食べるものがなかった大昔ならいざ知らず、「食」があふれかえっている現代では「飽食」にこそ注意を向ける必要があります。食べ過ぎは脾胃に負担をかけ、機能を低下させます。そして偏食や不摂生にも勿論気をつけなくてはいけません。ファストフード、お菓子、炭酸飲料、脂肪分や味付けの濃い食事、冷凍・加工食品などなど、脾胃の力を奪ってしまう「食」は私たちの周りにあふれかえっています。
元気で充実した毎日を送るためにも、おいしく楽しく食べるためにも、脾胃を養い、健やかに保ちましょう。
 

2014/01/11

【風邪の日】にちなんで「板藍根」(ばんらんこん)のお話

こんにちは、櫻井です。今日1月9日は【風邪の日】だそうです。風邪に記念日なんてあるのか!と驚きつつその由来を調べてみると、『1795(寛政7)年、横綱・谷風梶之介が流感であっけなくこの世を去った。』ということから、1月9日は【風邪の日】となったそうです。ちなみにインフルエンザのことを「谷風」というそうなんですが、これもこの横綱の名前から来ているそうです。世の中まだまだ知らない事だらけですね。
さてさて、風邪の日の今日ですが、200年以上経った現代でも人類と風邪の戦いは続いております。そんな中なんと、札幌でタミフルに耐性を持ったウィルスが見つかったとのこと。来るとは思ってましたが、こんなに早く出てきてしまったんですね。ウィルスの進化のスピードにはほんと毎度ながら驚かされます。人間もこれぐらい早く進化できないもんでしょうかね。そろそろインフルエンザにかからない人間が出てきてもよさそうなものなのに、そう簡単にはいかないようです。
ちなみに、タミフル以外の抗ウィルス剤のリレンザやイナビルには耐性をもっていないようですが、まぁそんなのは時間の問題でしょうね。さらに強いウィルスが出現して、それに勝てる薬が開発されてといたちごっこは続くのでしょう。
 
そんな時にこそ漢方の出番では無いでしょうか。とにかく、カゼやインフルエンザは予防すること、かかっても初期で治すことが大切です。そこで一番にお勧めしたい生薬は、やはり【板藍根】(ばんらんこん)です。最近になって耳にする機会も増えて、ずいぶんと板藍根の知名度は上がってきたかと思われますが、まだまだ知らない方も多いと思うので、ここでもう一度板藍根についておさらいしてみましょう。

Woad (Isatis tinctoria)
Woad (Isatis tinctoria) / echoe69

 
 

板藍根とは

【ホソバタイセイ】という黄色い花をつけるアブラナ科の植物の根を乾燥させたものです。漢方と言えば中国のイメージが強いですが、板藍根はヨーロッパ原産の植物で、14~15世紀ごろにドイツで栽培されていました。現在の主な原産地は河北省、江蘇省などです。中国ではこれ以外にもキツネノマゴ科の植物であるリュウキュウアイの根を板藍根として使われています。

どんな生薬?

板藍根は、中国では古くから、カゼやインフルエンザの常備薬として利用されており、SARSウィルスが2003年に大流行した際に中国の衛生部(日本の厚生労働省にあたる役所)が、SARSの予防に効果があると発表した漢方の一つで、WHO(世界保健機構)もその対策を評価していました。
板藍根には、涼血解毒、清利咽喉という力があり、細菌やウィルスによる炎症や感染による発熱、腫れ、痛み、鼻血、のぼせ、充血、のどの痛みなど抑える働きがあります。板藍根から抽出した水溶液をつかった基礎実験でも、インフルエンザウィルスを抑制する効果が確認されています。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21774246
板藍根の性質は、寒性なので、ぞくぞくと寒気がするような風邪の症状には、大量に使うべきではありませんが、短期間にウィルスの力を抑えるのに使う場合もあるので、ご使用をお考えの方は専門家にご相談ください。
 
 

手軽に板藍エキス

その板藍根から抽出したエキスを使った製品が、「板藍茶」(ばんらんちゃ)や「板藍のど飴」です。板藍根の抽出エキスから作ったお茶は香ばしい風味があり、臭みもなく、飲みやすいです。お茶といえども粉状なので、お湯に溶かしても、そのままでもお飲みいただけます。板藍のど飴は、板藍根から抽出したエキスを食べやすい飴にしたものです。お湯が無いところでも口に入れるだけで、お手軽に風邪・インフル対策が出来る製品です。
 

 
「板藍茶は寒性なので、どんなタイプのカゼにも、どんな人にも使えるというのは間違いですか???」というご質問をいただいたことがあります。確かに生薬の性質だけをみれば、その通りですが、実際に使用する量や期間などを考えると一概にはそういえないこともあります。板藍茶をお試しいただく際には、今どういった症状で、どういう体質なのかを、漢方に詳しい専門家にご相談の上、ご使用くださいね。
 

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2014/01/09

元気をつけて、冷えにも良いが、胃腸負担に注意!「餅」のお話

こんにちは。櫻井です。昨日の当店スタッフ田宮の日記の、地域によって餅の形が違う(スタッフブログ【丸餅?角餅?】)というのはとても興味深い内容でした。関東では角餅、関西は丸餅というお話なんですが、私の実家は北海道でも、父は奈良、母は大阪出身で、私も小さいころは奈良に住んでいたという関西色バリバリな我が家で餅と言えばやっぱり丸餅でした。
私の生まれた奈良の大和高田というところでは、子供が生まれるとお餅を近所に配る風習があり、男の子だとおでこに赤い字で「大」、女の子は「小」と書いて、家族で記念撮影をするというのもありました。餅は大きいのをいくつかと、小さいのを沢山つくるのですが、その餅(大きいもののみ)に、大・小と食紅で書いたものを用意していました。祝い事と餅はなぜか定着している昔からの風習ですね。
 


rice cakes 丸餅 / kuromeri

餅つき

餅の歴史は古く、古墳時代(6世紀前後)の遺跡から蒸し器の様なものが見つかっており、このころから食物を蒸して食べる「蒸し料理」が出現したとされ、そのうち米も蒸すようになって、「餅」も食べられるようになったのではと考えられています。平安時代ごろからは朝廷が推奨した稲作信仰とも相まって、さらに餅文化は広がりを見せます。餅を作るには、ある程度の量がないと難しく、大人数が集まるときの行事となっていったようです。そういった経緯から年中行事や神事などと相まって、餅は「祝いもの」として扱われるようになってきたようです。世界的に見ると、中国の一部(広東省、福建省、江西省など)、台湾の一部の民族、そしてラオスの一部の民族でも、餅つきの文化は今でも残っているそうです
餅文化は、朝廷があった京都を中心として、近畿地方で古くから根づいており、その後東にも広がったと考えられています。その辺に関西の丸もち、関東の角もちの違いになった原因があるようですね。
 

 
餅の力
ところでこのお餅、「力うどん」なんかもあるように、「元気が出る食べ物」という認識が一般的かと思います。中医学から見ても、その見識は間違っておらず、明代(1578年ごろ)に書かれた薬物についての書物、『本草綱目』(ほんぞうこうもく)にも、「益気暖中」(えっきだんちゅう)といって、胃腸を温めて元気をつける食べ物と記載されています。手元の資料でも、餅は、「脾(消化器系)の働きを高め、胃を温める効果があり、慢性的な疲れの改善に有効」と書かれています。さらにもち米は温性で、身体を温める力があるので、冷え性や冷えからくる下痢にも有効です。
ただし、餅は粘りけが強く、消化吸収が遅いので、食べ過ぎには注意しましょう。胃腸機能低下時や老人、子供などでは胃腸への負担が大きくなってしまうこともあるので、食べ過ぎには十分注意してください。
 


New year decoration / pelican

 
今年も鏡開きは1月11日です。鏡開きは、お供えしたお餅を神様に感謝しながら食べ、その年の無病息災を祈るという風習です。鏡開きを木槌で行うのは、「餅を切る」という行為が「切腹」を連想させ縁起が悪いということから来ているそうです。しかし、昨今の鏡餅や餅は、真空パックで包装されているので、11日を過ぎても昔のお餅のようにカチカチにならず、木槌では割れないですね。
後、カビが生えた餅もあまりみることが無くなりましたね。亡くなったおばあちゃんは、カビの部分だけ取って雑煮にしてよく食べていたもんですが、カビの根は見えない所にも伸びていて、食べてすぐお腹を壊したり中毒症状を起こすわけではないんですが、カビ毒というのは発がん性も確認されているので、できれば食べないほうが好ましいです。
ちなみにカビの毒は、熱に強く、焼いても煮ても無毒化されないそうですので、やっぱり食べないほうが良いですね。昔の人は食べ物をとっても大事にしてたので、餅を捨てるなんて概念ははなっから持ち合わせていないようでした。それにずっと食べてきたおばあちゃんはガンにはならず90歳ぐらいまで生きて大往生でしたしね。
ということで、身体を元気にするお餅ですが、胃腸が弱っているときや、お子さん、お年寄りはお気をつけお食べください。特にお年寄りは、毎年正月に喉に詰めてなくなる事故があります。そういった事故を防ぐためにも、お餅は小さく切って食べるようにしてくださいね。
 
 
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2014/01/08

丸餅?角餅?

こんにちは。田宮です。
年が明けて早くも一週間経ちました!皆さんはお正月はどのように過ごしていましたか?私は実家(といっても都内ですが)でかなりのんびり過ごしました。
もうすぐ鏡開きということで今日はお餅の話。
我が家で食べるお雑煮はすまし汁に鶏肉、小松菜、なると、そして丸餅。
あれ?関東なのに丸餅?そうです。丸餅を食べるのは主に西の方、関東では角餅が主流なんですよね。でも、母は関東出身、父は東北出身で西日本は関係ない我が家でなぜ丸餅が食べられているのか。その答えは父の出身、山形県酒田市にありました。下記のサイト日本列島雑煮文化圏図を見るとよくわかります。 http://www.konishi.co.jp/html/fujiyama/zouni/zouni/zouni_map.html
この図をみると東北の一箇所、酒田市だけ丸餅を食べているというマークがありますよね。これは江戸時代に酒田港(山居倉庫)から米を江戸まで運ぶための道のりに理由がありました。酒田を出航して北ではなく西に向かい、下関を通り本島の南側から江戸へ向かう西廻りの航路で運んでいたそうです。この航路により途中立ち寄ったであろう西日本で丸餅などの文化が入って来たとのこと。こうやって調べてみると歴史が少し分かった気がして面白いですね。
そんなわけで酒田から毎年、お雑煮用にお餅が送られて来ているので、東日本にいますが丸餅を食べるのが我が家のお正月です。今年もしっかり丸餅を食べて一年の始まりを感じた田宮でした。

2014/01/07

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売