冷蔵庫で保存する場合は、乾燥を防ぐために濡らした新聞紙にくるんで、野菜室へできれば立てていれてください。鮮度が落ちると香りが弱くなり、ニラ本来の美味しさを失うのでなるべく早く食べましょう。調理する時は、加熱を手早くすることで、風味も触感も保てます。煮るときは1~2分。炒めるときも強火でざっと炒めましょう。脂溶性のベータカロチンやビタミンEは炒め物とも相性が良いですね。
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美容にも、冷えにも良くって精もつく!「ニラ」のお話
2013/12/21
神様のお供え物?体に良いから?『初潮の「赤飯」』のお話
こんにちは、櫻井です。今では知っている方も少ないと思いますが、昔は「女子が初潮を迎えると赤飯を炊く」という習わしがありました。私が小さいころでも見かけることはありませんでしたが、父や母の時代ではあったようです。先日たまたまスタッフとそんなことを話していて、ふと疑問になったのが、この「初潮に赤飯」の由来です。ということで今日は「赤飯」のお話です。
赤色は邪気を祓う
古代から赤い色には邪気を祓う力があるとされていました。神社の鳥居や神殿が赤いのも、墓室や壁画に赤が多用されているのもそのためなようです。赤い色は太陽や血の色、火の色と関連され、人を高揚させる色として認識されきたと同時に、神聖な色としても扱われてきました。陰陽五行説でも、赤色は火の色で、「五臓六腑の主」とされ、人体の一切の生命活動を統帥している「心」の色とされています。
縄文時代ごろに日本に初めて伝わってきたお米は、赤みを帯びたお米でした。日本では自然信仰があり、様々なものに神様が宿るというのが土着の信仰ですが、その神様にお供え物するときにこの米が使われていたようです。お祈りの時、お祝いをするとき、蒸した赤い米を供え、お供えした後に自分らで食べていたのが、「吉行事に赤飯」の始まりと考えられています。今では白い米やもち米に小豆で色を付けたもので代用していますが、昔は米そのものが赤かったようです。
赤飯を中医学的に見てみると
もち米は昔から元気のでる食材として体力回復や母乳の出を良くするのに良いとされてきました。もち米は温性で、身体を暖めます。古代の薬物書物『本草綱目(ほんぞうこうもく)』にも、餅は「益気暖中(えっきだんちゅう)」とあり、胃腸を温めて元気をつけるとされています。力うどんや力そばなどには餅は欠かせませんよね。
日本で小豆が食用とされていた歴史は古く、なんと縄文遺跡からもその痕跡が発掘されてるほか、「古事記」にも記述があるそうです。小豆には、強い利尿作用と、解毒の力があります。小豆は水の代謝を助け、むくみを改善する代表生薬です。炭水化物の他、良質の植物性たんぱく質やミネラルが含まれ、薬膳には欠かせない食品です。ビタミンA、ビタミンB1、抗酸化作用を持つポリフェノールやビタミンC、コレステロールを低下させ血液をさらさらにしてくれるサポニンなどが含まれる栄養食品です。その他、血圧降下、疲労回復、便秘改善、むくみの改善にも役立つとされています。
赤飯を中医学的に見てみると、もち米で温め、元気をつけて、母乳を出やすくし、小豆で水分代謝を良くし、栄養補給ができるので、初潮を迎えた成長期の女性にはなんともぴったりな食品となります。初潮の赤飯は、あながち「赤色→邪を払う」という宗教的観念だけで出来上がった風習ではないかもしれません。
私の地元、北海道では、赤飯に甘納豆を入れる習慣があります。子供のころ、近くの神社の行事かなにかで赤飯をいただくとき、甘納豆か小豆かを選ばせてもらえた思い出があります。もちろん小さかった私は甘納豆を選んでいました。といっても今でも甘いもの大好きなので甘納豆の赤飯を選ぶと思います。まぁ、そんなことだから健康診断ではLDLコレステロールが高い!という警告をうけるのでしょうが^^;そうそう、赤飯に胡麻をかけるのは、白い米を赤くしているのをゴマかすためだそうです 笑。
古い文化や風習というのは、やはり良い意味があって、良い経験があって受け継がれ、伝えられてきたものです。もし私に娘が生まれたら伝えていきたいと思います。でも父親に言われるのは、年頃の娘としては嫌なものかもしれませんね~
2013/12/20
元気に食べるために 「脾胃と食」のお話
こんにちは。櫻井です。今日も寒い!冷たい雨が降っている六本木からお届けしております。そろそろ年末も近づき、忘年会やお食事に行く機会も増え、お正月もうっかり食べ過ぎなんてことが気になる季節ですね。
中医学で胃腸は「後天の元」と言われ、生命を支える大事な役割を担っています。胃腸の調子を悪くすると胸やけや食欲不振、肥満や下痢だけでなく、体全体の調子もくるってきてしまいます。そんなことになる前に、胃腸についてのお話をしてみたいとおもいます。
(チャイナビューNo.179 漢方の知恵袋「食の養生」より)
中医学では胃腸のことを「脾胃」(ひい)といいます
脾胃は「脾」と「胃」の二つからなっています。脾はおもに吸収を管轄し、体を構成する元である「気・血」や潤いである「津液」を食べたものから作り出し全身に運ぶ仕事をしています。胃は主に消化を管轄し、口から入ってきた食べ物を受け取り、消化しています。また、脾と胃はそれぞれ、栄養を肺に運び上げる機能、消化したものを下におろして腸に送る機能も持ち合わせています。胃が受けて、脾が吸収する。脾が上に運び、胃が下に送る。これら脾胃の連係プレーで消化吸収が行われています。
脾胃はとっても真面目で従順な臓腑
脾胃はとっても働き者。寝起きから朝ご飯を消化し、それが終わりかけるころにはお昼ご飯を片付ける仕事です。途中でコーヒーを飲んだり、おやつを食べたりするとそれも処理しなくてはいけません。夜ご飯が早く食べられるときは、夜は休憩をとることが出来ますが、遅くなればなるほど寝ている間も働くことになります。胃腸はほぼ24時間働き続けていることになり、エネルギーを消費することにもなります。夜遅く食べることが疲労に繋がるのはそのためです。
脾胃は、暴飲暴食、加齢、ストレスなどによって機能低下をおこし、様々な症状がでるようになります
食欲がない、食べるとすぐお腹がいっぱいになる、アザができやすい、つかれやすい、胃もたれ、お腹が張る、げっぷ、めまい、息切れ、下痢、軟便、痰が多い、むくむ、尿が出にくい、内臓下垂などは「脾」の機能の低下の症状です。
消化不良、げっぷ、しゃっくり、嘔吐、便秘などは脾胃の「胃」の機能低下の症状です。
これらの症状はいわば脾胃のSOSサインです。怪しいな、調子悪いな、と思ったときに対処して上げることが悪化を防げます。脾胃のSOSサインに対応するには、脾胃を休ませることです。休ませるにはもちろん、仕事をさせないこと。脾胃に仕事をさせないということは、食べ物を食べないということです。一度朝ごはんを抜いたぐらいでは、体調が崩れることは有りません。朝を抜いても、まだ食欲が戻らないなら、お昼も抜いてみてください。そうしたら夜には食欲は戻ってるかもしれません。それでもいまいちなら、夜も抜いてしまいましょう。もし抜くのがつらいなら、とにかく消化に良いものを少しだけ食べるようにしましょう。でもその時は、「冷たいサラダ」などは避けてくださいね。脾胃は「温かいもの」を好みます。冷たい飲み物なども避けたほうが良いでしょう。
「3食きっちり食べないといけない」というのは間違った固定観念です。食が無い時ならいざ知らず、現代のような飽食の時代に、食糧不足による栄養失調を心配する必要はありません。それよりも食べ過ぎによる脾胃の弱体化の方が深刻です。
脾胃が不調を起こす主な原因
暴飲暴食、脂っこいものや味の濃い食事の摂りすぎ、ストレス、加齢や病気による衰え、冷たいものの摂りすぎや、梅雨時期や夏場の湿気なども影響します。
脾胃を健康に保つためには
温かいものを常に意識して摂るようにしましょう。水分、特に氷の入った飲み物、冷蔵庫から出したばかりの飲み物などは摂りすぎないようにしましょう。辛いもの、脂(油)の多い食事も控えめにしましょう。新鮮な、旬の野菜を加熱してたっぷりとるようにしましょう。そしてストレスをこまめに発散しましょう。
食事は、脾胃の働きをよくするものを。
米、インゲン豆、大豆製品、リンゴ、豚肉、白身魚、かぼちゃ、ジャガイモ、きゃべつ、山芋などがおすすめ。キャベツや豚肉が入ったお好み焼きなんていかがでしょうか?(ブログ:寒い季節にピッタリ「お好み焼きの話」)でも食べ過ぎ注意です。
良い食事とは、五味と五性のバランスが取れ、季節や体調に合わせた、身体を整える食事です
五味とは酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(塩辛さ)のこと。
酸味は、「肝」の働きを整えます。引き締める、固めるという力あり、汗や尿などの過剰な流失を防ぎます。梅、杏子、ざくろ、レモン、お酢、山楂子など。
苦味は、「心」の働きを整えます。体内の余分な熱や水分、汚れを取り除き、便秘やむくみの解消、咳や痰の改善にも役立ちます。苦瓜、銀杏、レタス、緑茶など。
甘味は、「脾胃」の働きを助けます。養分を補い、虚弱体質の改善や、食欲増進、痛みを緩和するという働きがあります。米、棗、はちみつ、肉類、黒砂糖、大豆など。
辛味は、「肺」の働きを助けます。発汗作用を促し、血流をよくして、ストレスや体に溜まった余分な熱や寒さ、余分な湿気を発散させます。生姜、コショウ、唐辛子、ネギ、ニンニク、大根など。
鹹味は、「腎」の働きを整えます。堅いものを柔らかくする作用や詰まっているものを正常に通す作用があり、便秘や腫物を改善します。昆布類、いか、あさり、クラゲ、のり、天然塩など。
五性とは、寒性・涼性、平性、温性・熱性などの食べ物がもつ寒熱の性質のこと
涼性や寒性は体を冷やす性質をもっています。大麦、キュウリ、せろり、リンゴ、なし、ニガウリ、レンコン、スイカ、バナナなどです。温性・熱性は身体を温める力をもっています。シナモン、コショウ、唐辛子、羊肉、鮭、酒、棗、ショウガ、紫蘇、もち米、ネギなどです。平性は寒熱の偏りがなく、常食に適した食材です。米、ジャガイモ、キャベツ、シイタケなどです。夏はすこし体の熱をとる涼性・寒性のものを。冬は温性・熱性のもの中心に摂ることが大切です。
体に優しい食べ方を
朝食は、温かく消化に良いものを。温かく、エネルギー補給になる「おかゆ」はとってもおすすめです。
昼食は、品数多目を心がけ、しっかり栄養をとりましょう。この時も腹八分目が目安です。
夕食は、時間は早め、ボリューム控えめで脾胃が休める時間をつくるようにしましょう。
良い食事の基本は「穀類4割、野菜4割、肉類2割」で、旬の野菜を火を通してたっぷり食べること、そして腹八分目です。これが毎食守られていれば、脾胃の機能低下はそう簡単には起こりません。もしそれでもだめなら、1,2食抜くことです。また食後のゆっくり散歩も脾胃の健康を守るために効果的です。
元気な体で充実した毎日を送るためには、何よりも脾胃が健康であること、元気に働いてくれていることが大切です。食の悩み、胃腸の悩みは、食べない、食べるものに気を付ける、などして積極的に解決するようにしていきましょう。食欲がない時は食べない。お腹がすくから食べるということをもう一度考えてみてくださいね。
2013/12/19
寒さに負けるな!塩味と冷えと「腎」のお話。
こんにちは、櫻井です。今日は朝から身に染みるような寒さで、午後には降り出す雨が夕方にはみぞれや雪にかわるかもっという予報ですが、どうなることやら。雪国出身の私には、雪国以外の地域での雪への弱さに大変驚かされることが多くあります。少し雪が降っただけで、交通事故は急増し、電車は止まり、学校も休みになったりするところもあるようですね。確かに普段無いものに備えるには、莫大な維持費も設備投資もかかるので当たり前のことなんですが、初めのころはとにかくびっくりしました。そういえば、雨が非常に少ないカリフォルニア州のサンディエゴに居たころに、珍しく雨が大量に降った翌日は道路のあちこちに陥没がみられ、交通事故も一晩で数千の増加というニュースもあったことを思い出しました。自然の前で文明の利器はとても非力ですね。
今日は「寒い日には適度な塩分をとることが大事」というお話をしたいと思います。「なぜ寒い日に塩分?」と思われた方も多いと思います。「そっか!だから東北地方や北海道は味が濃いんだ」と思い立った方はご名答。このお話を詳しくする前に、まずは冷えと関係の深い「腎」のお話をしましょう。
「腎」は尿をつくるだけの器官ではない
中医学で「腎」は、加齢や衰えと密接に関係していると考えます。そして、いつまでも若々しくいるためには、「腎」を大切にせよと言われています。西洋医学で腎臓はただの尿をつくる器官ですが、中医学でいう「腎」は生長・発育・生殖と深い関係をもつ「生命の源」ともいえる臓腑です。
「腎」は、視床下部から副腎系に至る内分泌系全般の機能や、水分の濾過と再吸収、生長と発育及び知能・知覚・運動系の発達と維持、耳、膀胱、骨、そして二陰と言って、排尿と排泄にも影響を持っているとされ、その状態は髪に現れると言われています。感情面では、恐れや不安、驚きとの関係が深いとされており、人間の活動の根幹に影響を及ぼす臓腑です。
「腎」が衰えてくると冷えやすくなり、耳が遠くなり、おしっこが近くなり、骨がもろくなり、記憶力や判断力が低下し、必要以上に心配性になったり、漠然とした不安を感じるようになったり、髪は乾燥しがちになり艶を失うと言われています。要するに、「老化」という状態です。そして、腰は腎の器と言われ、腰が曲がったり、腰痛を感じるのは、腎が弱っているためと言われています。そのほか、すぐに座りたくなったり、けつまずいたりするのも「腎の弱り」と言われています。
女性は7の倍数で身体が変化し、男性は8の倍数の年齢で変化が訪れるというのは、この頃良く耳にする言葉ですが、あれはこの腎の成長と衰退のことを言っています。腎は、女性では、28歳をピークに衰えはじめ、35歳ごろから下り坂に差し掛かると言われており、男性では、24歳から40歳がピークでその後は下降線をたどると言われています。
「腎」を護る鹹味(かんみ)
齢を重ねることはステキなことですが、誰しも体の衰えはうれしいものではありません。体の衰えから身を護るためには、「腎を護り、補う」ことが大切です。食養生では、黒いもの、粘りのあるもの、そして自然の塩味のあるものが「腎」に良いとされ、黒豆、黒ゴマ、山芋、わかめ、ヒジキなどのがその代表です。
「腎」は自然界に存在する五つの味、酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(塩辛味)の中でも、鹹味(かんみ)といって塩辛い味を好むと言われています。昨今では健康維持のために減塩が声高に叫ばれていますが、適度な塩分は身体の調子を整え、冷えを治すことにもつながります。東北地方や北海道など、寒い地域では塩分の摂取量が高く、塩分をとることで体温を維持してきました。高い塩分摂取は、高血圧などの風土病を作り出してしまいました。しかし反動による極端な減塩から生まれる低体温が蔓延しているという報告もあります。
肝・心・脾・肺・腎の五臓はそれぞれ対応する五つの味、酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味(塩辛味)と繋がりがあると言われおり、自然なそれらの味は、対応する蔵を滋養し、養います。気をつけなくてはいけないのは、これらの味は自然なものであることが重要です。特に鹹味や甘味は人工のもの、精製されたものが一般的に使われており、自然のものは多くありません。精製された砂糖や食塩はまさにそれにあたるので、それら人口のものの使用は最小限にとどめ、極力質の良い、ミネラル分をたっぷり含んだ岩塩や黒砂糖、キビ砂糖などを使うようにしましょう。醤油やみそも、簡易的に作られたものでなく、一年以上熟成させたものを使うようにした方がよいですね。お値段は張りますが、それなりの価値があります。
鹹味は簡単に言うと塩味のことですが、それに加えて、ミネラルの味や旨味も鹹味に含まれます。鹹味の代表はなんといっても海産物です。シジミ、アワビ、ホタテ、あさり、カニ、エビ、牡蠣、くらげ、イカ、アナゴ、スズキ、たら、サバ、昆布、のり、ひじきなどなどあげればきりがありません。それら海産物に含まれるミネラル分や、出汁のもとになる旨味成分が腎を護り、補ってくれます。熟成された味噌で作ったアサリやホタテの稚貝の味噌汁なんていうのは最高の「補腎」食ですね。
冬は『腎』に負担がかかる
特に冬は腎にとって負担のかかる季節です。補腎のために温かい食材を選ぶことの他、適度な塩分摂取もお忘れなく。その他「腎」に負担がかかる原因としては、夜更かしや疲労、偏った食生活に食分けて過度の房事(セックスのし過ぎ)というものもあります。腎の衰えが老化に繋がるのは前途の通りですが、更年期を早めること、そして若い方でも気を付けていただきたいのは、腎の弱りは不妊につながるということもあるということです。最近よく耳にするようになった、「卵子の老化」や、「草食系」と言われるはまさに「腎」の弱りでしょう。
腎を護るには、防寒と適度な塩分の他に歩くというのも重要な要素です。歩くことは、腎に刺激を与え、筋力を鍛え、血流を促進します。冷えにももちろん効果があるのは、いわずものかな。中医学の古典「黄帝内経」に書かれている冬場の養生は、「早寝遅起き」そして「運動や情志活動を控え、身も心も穏やかに保つ」というものですが、汗をかかない程度の運動や散歩はとても大切ですよ。冷えから体を守るためにも、そしていつまでも若々しくいるのためにも、「腎」を護りましょう。
2013/12/18
ある日のお話
こんにちは。田宮です。
冬は気温だけではなく湿度も下がってくるので、冷え症そして乾燥感に悩まされる方も多いのでは?湿度を上げれば乾燥予防と暖房の効率も高まるので、ある程度の湿気は大事ですね。
六本木店でも加湿器を利用しているのですが、先日スタッフ間でこの加湿器のことが話題になりました。最近、新しく購入したのが、のど飴で有名なVICS(ビックス)の加湿器です。この加湿器はタンクにお水と食塩を入れるというタイプのもの。説明書の何ヶ所かに塩を入れて下さい、使用していって蒸気の出が悪くなっても塩はあまり足さないでくださいと書いてありました。
塩を入れる理由とこの蒸気が発生する仕組み、そしてあまり塩を追加しないでという所がどうも分からなくて(時間もあったので)、その日に出勤していた薬剤師3人は考えてみましょうかとなりました。化学が得意な方ならすぐに分かっちゃうことなんだと思います。私達3人も昔習った少ない化学の知識を頭の奥の方から引き出して、考えたらこんな結論に達しました。
簡単にいうと、水に食塩を加える事でタンクの中にある電極と反応して電流が発生して暖かい蒸気を出すということ。
詳しくいうと、タンクの中に炭素電極があり、水の中に入ると食塩(Nacl)がNaプラスとClマイナスのイオン状になり電流が通ることで発熱して蒸気が出る。蒸気が出てくるとタンクの中の水は減る。でもこの時、食塩は水より重いので蒸気にはならず、タンク中の食塩濃度は変わらない。ここにさらに食塩を加えると過量となるので、蒸気を出すためには水を加えるのが適している。また、蒸気が少なくなるのは水が電極に触れている面積が減るからではないか。
どうしても理解したかたのと、考える事とその過程も好きだった3人は、とりあえず結論が出て納得し満足したのですが・・・。私達の出した結論が間違っていたら、教えてください。そしてただただ、個人的に気になったつまらない話にお付き合いいただき、ありがとうございました。
もうすぐクリスマスですね。みなさん体調に気をつけて楽しいクリスマスをお過ごしください。
2013/12/18