さて、皆様はご存知かと思いますが、日本って本当に湿気が多いです。ジメジメして、汗もじっとり、カビも生えやすい。おまけに何だかだるい感じが抜けない方もいるでしょう。海に囲まれているので仕方ないかも知れません。しかし、体の不調には日本人の食生活も大いに関係しているのです。そこをみてまいりましょう。
だるさを生み出す食べ物は・・・
・ 刺身、寿司などの生もの
・ 濃い味のもの
・ 冷たい食べ物、飲み物(かに、ビール等含む)
・ 脂っこいもの(お菓子なども含む)
何故、上記のものがだるさを生むのでしょうか。それは、体に湿(湿気)を溜めやすいものだからです。冬よりも夏の方がだるいと思う方が多いのはこのためです。脾胃(消化器系)が弱ると湿気を追い出す力も弱くなります。上記の食べ物は脾胃を弱めてしまうものですから、どんどん湿が溜まります。それなのに、日本人は上記のものを好む方が少なくありませんので助長してしまいます。
Summer Memory 2013 / sakura_chihaya+
舌に苔がべっとりな人は要注意
では、どうしたら良いでしょうか。基本的には、あまり上記のものを摂りすぎないことです。ここで、摂りすぎかどうかをご自分で判断する方法があります。是非、自分の舌を見てください。舌の上にベットリと苔がついている方は注意が必要です。苔は湿の具合を示しております。厚くついている人は湿がたくさんある証拠で胃腸が悲鳴をあげています。また、乾燥してヒビ割れがある人は、逆に体の水分不足です。
湿が溜まると、むくみ、胃がポチャポチャする、吐き気、下痢、便秘、腹部膨満感、だるい、食欲不振、めまい、生理不順など様々な症状におそわれます。しかも、湿は一度溜まってしまうと取り除くのが大変です。食生活に気をつけても良くならない場合、漢方薬を飲んでみるのもいいでしょう。代表的なものを紹介しますと、平胃散、香砂六君子湯、勝湿顆粒(カッコウ正気散)などです。おのおの症状が異なりますので、薬をもらう場合は薬剤師に相談するとよいでしょう。
衣食住といわれるくらい食は生活の上で大切なウェイトを占めます。おいしいものをおいしく食べられる様に注意しましょう。