小寒は一年で最も寒い日にもうすぐ入るというサインです。今年、東京では小寒を待たずして、先週大雪が降り、マイナス0度を切りましたが(苦笑)。
中医学では寒は陰邪であり、人体の陽気を損傷しやすいと考えます。
この時期は温熱の食物を多食し、身体を補益し、耐寒能力を向上させるのが宜しいです。
小寒の節気食材
豚すね肉:前側と後ろ側に分類されますが、前側のすね肉は皮が厚く、腱が多く、コラーゲンが豊富で、赤身が多く、常に皮つきで調理しますが、脂っぽいがしつこくなく、煮込みやスープなどの調理法がおすすめです。実は豚すね肉の醤油煮込みは私の大好物で、上海に住んでいた時はよく頂いていました♡写真はドイツのアイスバインですが、こちらも美味しいですよね♡
中医学では豚すね肉は“和血脈、潤皮膚、填腎精、健腰脚”の効能があるとされます。
大根:おなじみの野菜ですが、わが国の栽培の歴史は長いです。大根は栄養豊富で長期保存できるので、冬の主要な野菜の一つであり、生でも火を通しても食べることができます。中国民間では“小人参”の愛称があり、冬に一番重宝されます。大根は栄養豊富で、多種のビタミンを含み、中でもビタミンCの含有量が突出しています。
中医学では、大根は“下気消食、徐痰潤肺、解毒生津、和中止咳、利大小便”の効能があるとされています。消化を促進し排泄を促進する作用があり、「美食家の良薬」といわれるので、年末年始のご馳走に疲れた胃腸にピッタリですね♡我が家でも、暴飲暴食してしまった翌日の食事のレシピは大根の使用率かなり高いです(笑)
もち米:もち米は中国の粘性の点心、例えば餅菓子(八宝飯)、もち米団子、粽、八宝粥、発酵調味料及び各種の伝統菓子の主原料です。もち米はデンプン、たんぱく質、脂肪、カルシウム、リン、鉄、ビタミンBなどの栄養成分を含みます。日本でもこの時期お雑煮などでお餅を食べる機会が多いですね♡丁度私先ほど、お正月用のお餅をすべて食べ切ることができ、達成感に浸っております(笑)
中医学では、もち米は“補中益気、健脾養胃、止虚汗”の効能があるとされています。
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二十四節気~小寒
- 監修
- 佐藤薫
上海外国語大学留学中に中医薬膳に出会い、帰国後北京中医薬大学日本校に入学。中医薬膳専科で中医薬膳学、中医中薬専攻科で中医学を学ぶ。現在、イスクラ薬局日本橋店での漢方相談のみならず、日本中医食養学会講師、北京中医薬大学日本校で中医中薬専攻科での通訳を務める。体の基礎を作る食事からしっかり指導できる学会認定不妊カウンセラー。
「食養生は、中医養生法の礎となるものです。漢方同様、お一人お一人の体質体調に合った食養生法をご提案します。」
*不妊、二人目不妊、子宮筋腫、卵巣嚢腫、月経痛、更年期
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