大寒は“蔵”を重視すべきである
人々はこの期間精神の安静を心がけ、神を体内に貯蔵し外に露出しないようにすることで、冬を安らかに越すことが出来るという意味です。冬の三か月人体の陽気は冬眠状態であり、この時期は早く寝て遅く起き、イライラして怒ることを避け、安易に陽気を乱さないようにしましょう。つい一昨日、薬局の窓際のデスクでこちらの原稿を書いていたら、この大寒の寒気で危うく風邪をひきそうになりました。どうやら陽気が乱れていたようです(笑)古くからのことわざ“大寒大寒、風寒を防御するため、朝は人参黄耆のお酒を飲み、夜は地黄丸を服用する”は、この節気に人体の腎気の補養の重要性を説明しています。
大寒の節気食材
棗(なつめ):原産は中国で、品種が多く、中国では広く栽培されています。棗は中国伝統の薬食滋補の佳品で、生は果物として食用でき、干したものは料理に入れることが出来、蒸したり、煮ものやスープに入れたりできます。棗はお菓子の餡や砂糖漬け、ドライフルーツなどを作ることもできます。生の棗はビタミンCの含有量は果物の中でトップクラスで、“天然のビタミン剤”の称号があります。
日本橋店で扱っている棗は特大サイズで皮も柔らかく、紅茶やワインに漬けて柔らかくしなくてもそのまま召し上がっていただけます♡又、乾燥したチップ状のものも今は色々なお店で扱っているようですね。これは食べ始めると止まらない危険性があります(笑)。以前棗をスライスしてオーブンで低温ローストして再現したことがありますが、中々うまく出来ましたよ♡
《本草綱目》には、棗は“補中益気、養血生津できる”と記載されています。
《参考文献:二十四節気順時養生・節気養生薬膳食譜》
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二十四節気~大寒②
- 監修
- 佐藤薫
上海外国語大学留学中に中医薬膳に出会い、帰国後北京中医薬大学日本校に入学。中医薬膳専科で中医薬膳学、中医中薬専攻科で中医学を学ぶ。現在、イスクラ薬局日本橋店での漢方相談のみならず、日本中医食養学会講師、北京中医薬大学日本校で中医中薬専攻科での通訳を務める。体の基礎を作る食事からしっかり指導できる学会認定不妊カウンセラー。
「食養生は、中医養生法の礎となるものです。漢方同様、お一人お一人の体質体調に合った食養生法をご提案します。」
*不妊、二人目不妊、子宮筋腫、卵巣嚢腫、月経痛、更年期
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