雨量の増加に伴い、湿気も多くなります。中医学では、湿邪は脾陽(消化器系)にダメージを与え、消化機能の低下をもたらします。そのため、雨水の前後は脾胃のケアに重点を置くのが大事です。飲食上は平性の食物が宜しく、性質が温和な甘味の食物を適量摂り、生物や油こい物は少量にとどめ、脾胃のダメージを防ぎましょう。
雨水の節気食材
茎レタス:原産は地中海沿岸の春野菜で、5世紀頃に中国に伝来しました。主な食用部分は柔らかい茎の部分で、生食、和え物、炒め物、乾物(日本では山クラゲの名称で知られています)、漬物などで食します。茎レタスはビタミンCとカルシウム、リン、鉄、カリウム、ヨウ素などの成分を豊富に含み、葉の栄養価値は茎より高く、さっと湯通しした後和え物や炒め物で食します。

と、ここまで文章を書いた翌日、会食の席で偶然茎レタスに遭遇しました(笑)。竹を模したあしらいに使われていましたが、ほろ苦いお味で美味でした♡


《参考文献:二十四節気順時養生・節気養生薬膳食譜》