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季節のキーワード

二十四節気~春分

『春分とは、陰と陽が半分ずつになるので、昼と夜、暑さと寒さが均等になる時』春分とは、北半球と南半球で昼夜が均等になることを意味します。

中医学では、この時期の食養生は「陰陽の状態をよく観察して調整し、その期間を平穏に過ごすこと」とされています。 寒熱に偏った食材は避けてください。


春分の節気食材


ナズナ:ナズナは世界中に分布しており、中国では古くから野生のナズナを収穫する習慣がありました。日本では春の七草のひとつとして知られていますよね。日本では、七草粥以外ではあまり見かけませんが、中国では、炒めたり、和え物、点心の野菜餡やスープにしたりと、様々な調理法があります。調べてみると、青菜饅頭やワンタンの中身に使うのが最も一般的のようです。以前上海にいた時にワンタンや青菜饅頭は好物でしたので、きっと知らないうちに相当頂いていましたね(笑)ナズナの栄養価値は大変高く、ビタミンCやカロテンを豊富に含みます。


中医学では、ナズナは“和脾、利水、止血、明目”の効能があるとされます。


枸杞:中国の伝統的で貴重な生薬であり食品でもあり、寧夏や甘粛、青海等の西部地区で生産されます。枸杞の果実の中に豊富なビタミンB1、B2、C及びカルシウム、リン、鉄、カロテン等の栄養成分を含んでいます。薬膳といえば、真っ先に名前が挙がる食材として知られていますね。そのままおやつとして召し上がってもなかなか美味しいですね。以前他のベリー類とともにラム酒に漬け、クリスマスのお菓子シュトーレンを作ったことがあります。この季節ですと、同じ洋酒漬けでもオレンジキュラソーなどを使ってゼリーを作ると美味しそうですね♡


《本草綱目》には、枸杞は“補腎、潤肺、生精、益気でき、これは平補の薬である”と記載されています。



アスパラガス:春の旬の野菜で、緑のアスパラと白のアスパラに分けられます。土を突き破って出てくる緑のアスパラは土の中にある白アスパラガスよりも多くのクロロフィルを含んでいます。アスパラガスは通常の野菜よりもたんぱく質、炭水化物、ビタミンを多く含んでいますが、カロリーは比較的低いです。アスパラと相性抜群なのが卵♡同じく春の食材です。アスパラをオリーブオイルで香ばしくグリルし、ポーチドエッグを添えたものなど美味しいですね。ポーチドエッグはお湯にお酢を入れて、そっと卵を割り入れ・・・という作り方で今まで作っていましたが、近頃とても簡単な作り方を知りました。鍋にお湯を沸かし、お玉などでお湯をグルグル回すと中心に渦が出来ます。その渦目掛けて卵を割り入れると渦の力で卵がまとまってくれるのですよ♡この方法を知ってから、より気軽にポーチドエッグを作るようになりました。是非お試しください♡


中医学では、アスパラガスは補気、滋陰、生津、清熱、利水、止咳作用があるとされます。



鱖魚:蒼花魚、桂魚とも呼ばれる鱖魚は、小骨が少なく、身が柔らかいのが特徴です。 タンパク質、脂質、そして少量のビタミン、カルシウム、カリウム、マグネシウム、セレンが豊富に含まれています。 鱖魚は、煮る、蒸す、揚げる、煮込む、炒めるなどの調理法があります。 中医学では、鱖魚は生命エネルギーと血液を養い、脾胃を利する効果があるとされています。写真は、蘇州名物『松鼠桂鱼』という揚げ魚の甘酢あんかけです。私、学生時代に初めて中国に短期留学した際、蘇州でこの料理を食べた後、盲腸を発症して蘇州の病院に入院するという大変貴重な経験をしております(苦笑)。このお料理も美味しいですが、鱖魚は清蒸(魚を下味のみで蒸し、ネギ、生姜などの薬味、醤油ベースのたれをかける調理法)が大層美味♡中国にお越しの際は是非お試しください。



冒頭の春分の養生では、寒熱に偏った食材は避けてくださいと書きましたが、勿論病気や症状があらわれたら、むしろ寒熱に偏った食材を使うケースが多いです。以下に春分のころによくあらわれる病気や症状についてご紹介しますね。


春分の頃によくあらわれる病気や症状


風邪、インフルエンザ、花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎


特に風邪は一年を通してみられる病気ですが、気温の変化が激しい春先と、寒さが厳しい冬に特に多くあらわれます。


冷えの風邪におすすめ食材:強い寒気、発熱、頭痛、汗が出ない、うなじがこわばる、透明な鼻水や咳、白い痰が出る→生姜、ねぎ、しそ、ふきのとう、葛(くず)、シナモン、八角など


ふきのとうは、その強烈な苦みから、寒性の食材かと思われそうですが、実は温性の食材です。肺を養い、痰を取り除き、又その苦みから健胃作用もあるので、胃も冷えて調子が悪く、透明の鼻水や痰が出る時など特におすすめです。


熱の風邪におすすめ食材:発熱、寒気がする、頭痛、喉が腫れて痛む、少し汗をかく、黄色い鼻水や痰が出る→菊花、ミント、ごぼう、タンポポなど



菊花茶を常備しておくと、ちょっと熱っぽくて喉が痛いな、という初期症状にお茶として気軽に飲めて良いですね♡又、肝にも作用するので、花粉症などの目の赤みや痒みにも宜しいですよ。


季節のお悩み、どうぞイスクラ薬局までお気軽にご相談くださいませ♡


《参考文献:二十四節気順時養生・節気養生薬膳食譜》

監修
佐藤薫
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上海外国語大学留学中に中医薬膳に出会い、帰国後北京中医薬大学日本校に入学。中医薬膳専科で中医薬膳学、中医中薬専攻科で中医学を学ぶ。現在、イスクラ薬局日本橋店での漢方相談のみならず、日本中医食養学会講師、北京中医薬大学日本校で中医中薬専攻科での通訳を務める。体の基礎を作る食事からしっかり指導できる学会認定不妊カウンセラー。

「食養生は、中医養生法の礎となるものです。漢方同様、お一人お一人の体質体調に合った食養生法をご提案します。」

*不妊、二人目不妊、子宮筋腫、卵巣嚢腫、月経痛、更年期

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