中医学では、夏は火であり、夏のエネルギーは心に対応するとされています。 夏は心を養うことが大切です。 食養生では、「酸味を増やし、苦味を減らす」という原則を守ってください。
立夏の節気食材
アヒルの卵:アヒルの卵は、たんぱく質、脂質、糖質、葉酸、ビタミンなどの栄養素を豊富に含み、特に鉄分とカルシウムを多く含んでいます。 中医学では、アヒルの卵は「陰を養い、熱を取り除き、津液を生成して胃に益する」効果があるとされています。

ヘチマ:中国全土で栽培されている夏野菜で、タンパク質、脂質、炭水化物、カルシウム、リン、鉄、多くのビタミンを豊富に含んでいます。 ヘチマは中医学では「清涼、利尿、活血、通経、解毒」の効能があるとされています。

魚腥草:中国の長江流域以南で生産され、茎と葉が生い茂り、花穂が多くなる夏に収穫され、生で和え物にしたり、炒め物、スープなどに利用されます。 中国薬局方にも収載されている中薬でもあり、中医学では「清熱解毒、化痰排膿消癰、利尿消腫通淋」の作用があるとされれます。

空豆:ヨーロッパの地中海沿岸が原産で、前漢の張遷が中国に持ち込んだといわれています。 栄養価が高く、8種類の必須アミノ酸を含み、炭水化物は47%〜60%含まれており、主食として食べることもできます。
中医学では、空豆は「補中益気、健脾益胃、清熱利湿」の効果があるとされています。

《参考文献:二十四節気順時養生・節気養生薬膳食譜》