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季節の薬膳・養生法 の記事一覧

夏の養生について(中神)

こんにちは!中神です。

気象庁は「今年の夏の気温は平年より0.5~1.5度高く、昨年より0.5~1度高いと予想される」と明らかにしました(´・ω・)って…

私は昨年の夏、思いました…

「ゆで蛸になってしまいそう」

だと。

 

しかし昨年より今年の夏の方が暑いので、たぶん「揚げだこ」になると予想されます。素揚げの蛸、おいしいですよね。ビールと素揚げの蛸で一杯やりたい(´艸`*)

 

のですが、ビールと素揚げの蛸は夏最強の不養生だと思います!!!!なんの話だ…(笑)

 

そんなわけで、今回は夏の養生についてお話しようと思います。

 

夏は「心」を主るといわれます。
「心」の読み方は「しん」です。所謂心臓の「心」ですね。心臓は現代医学でも中医学でも血液循環を行うポンプとしての働きがあると考えられています。しかし、中医学では「こころ」としての働きもあると考えています。夏の暑さは心臓に大きな負担をかけます。したがって働きすぎは控えて心を休ませてあげることが大切です。

 

 

【夏の養生】

  • 湿を溜め込まないようにする。

甘い食べ物は「湿(しつ)」を生む原因となります。湿とはむくみや下痢の原因となる余分な水のことです。胃腸は湿に対して弱い臓腑ですので、甘いものを食べすぎて湿を生み胃腸が弱り、そして食欲不振となって夏バテが発生することにつながります。日本では古くから夏には麦茶を飲む習慣がありますね。実は麦茶は湿を抜くタイプのお茶なのです。常温以上の麦茶を飲むように心がけるとよいですよ。※ちなみにビールは湿を発生させる飲み物です。そして冷やして飲むので、胃腸が弱りさらに湿を発生させます。揚げ物も湿を発生させる食べ物です。なのでビールと素揚げの蛸は最強の不養生ということです。

 

  • 野菜中心の生活

前述のとおり甘いものは避けた方が良いのですが、その他の胃腸を弱らせる脂っこいもの、味の濃いものはなるべく避けるようにしましょう。そして毎日両手にモサッとのるくらいの葉物の野菜を食べ、そして血液をサラサラにして利尿を促すしいたけ、きくらげ、こんぶ、玉ねぎ、ニンニク、熱を発散させるゴーヤ、トマト、セロリ、スイカ、冬瓜などを多く食べましょう。特に熱を冷まし、利尿作用もあるスイカはおススメです。ただスイカは食べ過ぎるとお腹を壊す原因にもなるので注意しましょう。

 

  • 夏におススメの味と色

熱には赤い食品、苦い食品などがよいです!

赤い食材:スイカ、あずき、レバー、トマト、リンゴ、イチゴ、うなぎ

苦い食品:ゴーヤ、さんま、緑茶、セロリ、パセリ、ミョウガ、紫蘇など

その他健康食品として板藍根、スベリヒユ、菊花、西洋人参などを摂取するとよいです。

 

  • 規則正しい生活

睡眠を十分にとり、体力回復に努める。そしてストレスも発散するようにも努める。冷房の効かせすぎは体表の汗腺を閉じてしまい、暑い室外に出た時に熱を発散できなくなります。冷房が避けれない状況では衣服を一枚多く羽織る。夜はシャワーではなく湯船にしっかりつかり、心身ともにリフレッシュする。また平素から軽めの運動で体力を鍛える。軽めの運動は人によって異なるが、軽く汗をかくくらい運動であればよいでしょう。運動をする時間帯は朝晩の涼しい時間帯がおススメです!

 

【最後に】

要するに良く寝て、冷たいもの飲食しないようにして、冷房に注意して、あっさりした食べ物を中心に生活する、日ごろから私共が伝えてる普通の養生です。このブログまでたどり着いた方のほとんどは既知かと思います。しかし、皆様の周りの方々は養生のことを知っていまか?もし知らないようであれば、教えてあげましょう。ただあまりしつこく言うと怒られますので、程々にね(:D)┓ペコ

 

おしまい

2020/06/29

中医アロマ #10

こんにちは。みっぽこと車田光穂です。
3月に入ると、そろそろ菫(すみれ)の季節となります。菫は、神経疲労や、怒り・不安といった感情を落ち着かせてくれます。
精油は、花からはごく少量しか取れず、とても希少価値の高いものになります。バイオレットリーフといって、葉から抽出した精油が、花ほど高価ではなく一般的です。

菫は、生薬で使うものはノジスミレという種類の菫で、紫花地丁(しかじちょう)と呼ばれます。性味は苦・辛、寒。帰経は心・肝。清熱解毒、涼血消腫。腫れ物に使われることが多く、炎症を鎮める働きがあります。精神面においても、怒り(精神の火)を鎮めてくれます。

イスクラではおなじみ、五涼華という商品に入っています。ニキビや皮膚の炎症に使います。香りは花らしく甘やかですが、花びらはかじると苦いんです。その苦味が、火毒を取る力となります。

舌で味わう菫としては、「パルフェ・タムール」という名のリキュールがあります。フランス語で「完全な愛」という意味です。結婚式の最初の乾杯で飲まれることでも有名で、愛を深めると言われています。

香りとしても、ローズやジャスミンほどこってりした感じはなく、ネロリほどありふれていなく、清楚。花もひっそりと咲くイメージがありますが、香りの質も、ひっそりした感じがあります。春の菫を、ぜひ五感で感じてみてくださいね。

2020/03/15

もーりー先生の肩こり【美人系onキャリア系!?】瘀血 #3

師走に入り何かと気ぜわしい毎日です。

肩こりも意識外!?お正月休み、身体の緊張をホグシテ下さいね。

 

前回、色白でどちらかといえばポッチャリ型、おっとり優しい感じ、美人系痰湿(たんしつ)タイプの肩こりと、パワフルで積極的、イライラ型、キャリア系気滞(きたい)の肩こりを見てきました。

「痰湿と気滞」はともに血行不良の要因となり瘀血 おけつを生じます。瘀血はシミやそばかすが多い、生理痛、頭痛にも関係してきます。

 

瘀血(おけつ)タイプの肩こりについて 

「血 けつ」は、身体の隅々に栄養や潤いを届けます。また、老廃物を運ぶ役割もあります。「血」の働きがわるくなる、所謂「血行」が悪くなると、筋肉に栄養や潤いが不足しがちになります。更に老廃物や疲労物質が溜まり、肩こりや痛みが起こりやすくなります。

 

症状

・肩の痛みやコリ感が強い

・頭痛

・関節痛

・手足のしびれ

・手足の冷え

・静脈瘤

・しみが多い

・生理不順

・子宮筋腫、卵巣嚢腫

・生理痛が酷い

・経血にレバー状の塊が混じる

・舌 色が紫暗、瘀班がある

 

食養生

・背の青い魚(サンマ・いわし・あじ・さば・・)

・玉ねぎ・にんにく・らっきょう・ナス・黒豆・桃

・黒木耳・ナス・サンザシ・サフラン・シナモン

・黒酢・玫瑰花ティー、ほうじ茶・・・

 

避けたい食べ物

・味の濃い物や塩辛い物

・肉の脂身などの動物性脂肪、バターの使いすぎ

・生クリーム

・暴飲暴食、冷たい食べ物や飲み物

 

厳寒に向かい、ふと気がつくと肩がガチガチ!!

次回は、寒さや冷えによる肩こりをみていきます。

 

今年もありがとうございました  🕛

もーりー先生の過去の記事はこちら↓

もーりー先生の肩こり【美人系onキャリア系!?】気滞 #2

もーりー先生の肩こり【美人系onキャリア系!?】痰湿 #1

もーりー先生の夏の疲労回復講座

もーりー先生の産後うつと貧血講座

もーりー先生の髪のトラブル漢方養生講座

もーりー先生の月経前大人ニキビ対策講座

もーりー先生の【見た目年齢を若くする】講座

もーりー先生の春、イライラ、不安、ストレス対策講座

もーりー先生の花粉と戦うための養生講座

もーりー先生の2月の養生講座 花粉症対策

もーりー先生の肩こり解消講座

もーりー先生の体にいいお茶(花茶)講座 

もーりー先生の婦人科講座 女性28歳~42歳の残暑の養生 

茉莉先生の月経講座 ~月経量について~

茉莉先生の中医講座 ~重い冷え性 実は 「冷えのぼせ」~

2019/12/21

もーりー先生の肩こり【美人系onキャリア系!?】気滞 #2

前回、色白でどちらかといえばポッチャリ型。

おっとり優しい感じ。美人系「痰湿たんしつ」タイプの肩こり対策をみてきました

今回は、パワフルで積極的、イライラ型、キャリア系の肩こりについてみてきましょう。

 

「気滞 きたい」タイプにの人について

パワフルで積極的、イライラ型のキャリア系「気」を巡らせる香味野菜や「肝」の機能を促進する酸味の食べ物を積極的に!こまめなストレス発散を(^_-)

「気」は、元気・やる気・気力・食い気など人の活力の源、エネルギーを指します。また「血」とともに体内を巡り、血流をサポートします。したがって「気」の巡りが滞ると、血流も悪化し、肩こりや痛みが出てきます。

この「気」の巡りを担う臓器は肝(かん)です。肝は、ストレスを発散させ「気」の巡りをコントロールします。過剰なストレスは「肝」の機能を低下させ「気」を滞らせ、血行不順である「瘀血(おけつ)」の要因になります。

 

症状

・肩の張り感が強い

・ストレス・緊張などで悪化しやすい

・こめかみの痛み

・イライラ、怒りっぽい、落ち込みやすい・・

・喉の不快感

・目のつかれ

・生理不順

・生理前の強い肩こり

・PMS

・舌 舌辺縁が暗紅色・・・

 

食養生

・オレンジ・みかん・レモン・ミント・すだち

・かぼす・春菊・香菜・セロリ・三つ葉・トマト

・しじみ・アサリ・クコの実・そば・・・

 

・ジャスミンティー・ミントティー・玫瑰花ティー

・菊花茶・カモミールティー・菊花茶・・・

 

避けたい食べ物

・辛味や熱性(にんにく、生姜、シナモンなど控えめに)の食べ物(イライラの人は身体に熱がうっ滞しやすい)

・アルコール類の飲み過ぎ(肝を傷めます)

 

肩こりにも、「痰湿」タイプ「気滞」タイプなど人それぞれのタイプがあります。

 

次回は、上記などが要因となっておこる血行不良

「瘀血 おけつ」による肩こりや痛みをみていきます。

もーりー先生の過去の記事はこちら↓

もーりー先生の肩こり【美人系onキャリア系!?】痰湿 #1

もーりー先生の夏の疲労回復講座

もーりー先生の産後うつと貧血講座

もーりー先生の髪のトラブル漢方養生講座

もーりー先生の月経前大人ニキビ対策講座

もーりー先生の【見た目年齢を若くする】講座

もーりー先生の春、イライラ、不安、ストレス対策講座

もーりー先生の花粉と戦うための養生講座

もーりー先生の2月の養生講座 花粉症対策

もーりー先生の肩こり解消講座

もーりー先生の体にいいお茶(花茶)講座 

もーりー先生の婦人科講座 女性28歳~42歳の残暑の養生 

茉莉先生の月経講座 ~月経量について~

茉莉先生の中医講座 ~重い冷え性 実は 「冷えのぼせ」~

2019/12/21

中神(ぴーてん)の食べすぎについてのお話

12月ですね。

この時期になると1年を振り返ります。
そして「今年も全く成長しなかった…というか前半の記憶がない」と思い、ちょっとだけ落ち込む中神(ぴーてん)でございます。

12~1月は落ち込む暇もないくらいイベントが盛りだくさんの方も多いでしょう。

クリスマス、忘年会、年越し、新年会…暴飲暴食イベントのオンパレード!

真面目に全イベントに参加して、年末年始はお酒をたくさん飲み、1月の終わり頃には

食欲がない_| ̄|○
元気もない_| ̄|○
そして、何故か、お金もない_| ̄|○

そんな年末年始を過ごす可能性がある皆様に、読んでいただきたい【暴飲暴食に対する養生】について書きます。

 

§1なぜ暴飲暴食するのか?

巷では収入が安定してなかったり、失業したりすることを「食いっぱぐれる」とか「食えなくなる」と言いますね。でも実際現代の日本で無収入になったとしても本当の意味で「食えなくなる」ケースは少ないでしょう。それくらい私達は食べ物に囲まれて生活しています。

一節によれば、野生の動物は食べすぎたりしないそうです。実際野生の動物に聞いたわけではないと思いますが、そう考えられています。理由は、簡単に食べ物が手に入らないこと、食べ過ぎると絶命のリスクが上がることが「身体でわかる」からと考えられています。でも「身体でわかる」は人間でも同じです。たくさん食べると満腹感を得ることで「身体でわかる」のですが、野生の動物に比べて人間は知能が感覚を凌駕しているため、食べ過ぎることがあります。

「お腹いっぱいでもケーキは食べれちゃう♡」
「お付き合いで忘年会に参加する( `・∀・´)ノヨロシク」
「かっぱえびせんが止まらなくて( ´ ▽ ` )ノイエーイ」

みたいなことです。
私も人間ですので、お腹いっぱいでも食べたくなる気持ちはよくわかります(笑)

要するに人間が食べすぎる原因は知能を制御しきれないことが問題なのだと思います。なぜ制御しきれないのか…はまた違う機会に。

※リスは食べすぎてるように見えませんか?(笑)

 

 

§2中医学的に考える暴飲暴食について

では中医学的に食べすぎるとどうなるのか?を考えてみましょう。
食べすぎると胃腸に「負担がかかる」ことは、皆様ご存知かと思います。この「負担がかかる」を具体的にいえば「消化吸収能力以上の負荷がかかる」ことを指します。消化吸収のことを中医学では「運化(うんか)」といいます。したがって「消化吸収能力以上の負担がかかる」を中医学的に言い換えると「運化が失調する」ということになります。

運化が失調すると食積(しょくせき)が発生します。食積とは「食物が積滞(せきたい)して行らないこと」です。イメージは食べ物が胃腸で渋滞を起こしている状態です。

食積で発生する主な症状は

① 胸や腹にかけての満腹感
② 胸や腹が硬く張る
③ 便秘
④ 食べる量の低下
⑤ 口に酸っぱい液がこみ上げてくる
⑥ 舌の苔が厚くベトベトする

などの症状が発生することが多いです。

治療の方法は2種類あり、体力が十分ある方であれば「大黄」などの生薬が配合された下剤(正確には攻積薬)を使います。この方法は食べすぎて胃腸に発生した渋滞を無理やり開通させる方法です。下痢や胃痛、疲れやすい、昔から食が細いなどの状態がある方には不向きです。もう一つの方法は「優しく渋滞を緩和させる」方法です。具体的には「山査子、麦芽、神麹」などの生薬を使って、炭水化物、脂質などの分解を促進させ、渋滞を小さくして優しく緩和させます。日本人は優しく緩和させるパターンのほうが適していることが多くあります。

以上です。

年末年始に向けて暴飲暴食対策に「山査子、麦芽、神麹」のはいった漢方を常備しましょう( ´ ▽ ` )ノ

おしまい

 

中神(ぴーてん)の過去の記事はこちら

中神(ぴーてん)の冬季うつ病について

中神(ぴーてん)の風邪予防と対策について

睡眠とはなにか? 現代過去と不眠の関係

血について様々な角度から考える

 

2019/12/21

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