はじめまして、田宮です。7月に六本木店に移動してきて、約3ヶ月。本日初ブログです!よろしくお願いします。
さてさて、今日は我が家の6歳になる柴犬のお話。もともと柴犬は皮膚があまり強い方ではないらしく、我が家の愛犬も例外ではなく皮膚のトラブル持ち。子犬のころからアレルギーによる皮膚の痒みで血だらけになったり、胃も弱かったりで色々と不調が続きました。その度に漢方も飲んできました。そのお陰か今では皮膚の方は安定し、元気いっぱい、そしてちょっと大きめな成犬に育ってしまいました。
最近の写真、こんな感じです(こんな写真でもかわいいと思ってしまう親バカならぬ、愛犬バカです)
そして最近のお気に入りはこの2種類。晶三仙と杞菊地黄丸。
*晶三仙・・・消化を助けてくれる甘酸っぱいハーブティ。食べ過ぎの時にもオススメ。
*杞菊地黄丸・・・年齢とともに弱ってくる腎を補い、目にも良い生薬が入ってます。ろう皮丸といって生薬をはちみつで練った団子状の漢方薬。
ペットといえども大切な家族の一員。年齢を重ねても元気にいて欲しいものです。
ブログ日記BLOG
雑記: 初ブログです☆
2013/11/05
11月5日から9日まで5周年記念キャンペーン開催します!
イスクラ薬局六本木店は、今年の11月5日で、それまでの原宿店から移転して、はや5年を迎えます。
これもひとえに皆様のご愛顧のおかげです。
つきましては感謝の意を表したく、11月5日から9日に当店で¥2,000(税抜)以上お買い上げの皆様に、下記のパンダエコバッグ、パンダダストボックス、板藍のど飴(小)のいずれかをプレゼントさせていただきますので、皆様是非ご来店下さいますようお願い申し上げます。
キャンペーン内容
開催店舗: イスクラ薬局六本木店
期間: 11月5日から9日までの5日間
キャンペーン内容:
期間中、当店で¥2,000(税抜)以上お買い上げの方にパンダエコバック、パンダダストボックス、板藍のど飴(小)のいずれか1点を差し上げます。
*健康食品などはご郵送も可能です。ご郵送の場合は送料(総額21,000円以下全国一律640円)をいただいております。尚、ご希望の粗品が無くなった場合は、こちらで選ばせていただきます。
*粗品が無くなりましたら、表示期間よりも早く終了させていただく場合もございます。
2013/11/02
ねこの秘薬は痛みにも良い?「またたび」のお話
今日は昨日までの晴天とは打って変わって朝からどんよりなお天気。せっかくの連休も小雨が降ったりと余りスッキリしないお天気が続きそうです。そんな11月2日は「死者の日」と言われる「万霊節」。先祖の霊を鎮める祈りをおくる日です。
そんなどんよりな日のブログネタ、最近は食べ物の話ばかりだったので、中医学をしっかり載せようかと考えていましたが、ふとした会話で「なぜに猫はあんなにまたたびにまっしぐらなのか?」という話が出てきて、思わず知らべてみると、意外と面白い事実がわかったので、今日のブログは「またたび」について書きたいと思います。
あ、こんにちは、櫻井です。
またたび
またたびは山野に自生し、初夏に白い花、秋には扁平な実を付ける蔓性の植物です。ネコが喜ぶまたたびの実は、その果実で、3cmほどの楕円形をしています。またたびの花に「マタタビアブラムシ」が寄生した実は表面が凸凹になります。それを熱湯殺虫して、乾燥させたものが「木天蓼(もくてんりょう)」という生薬になります。正常な果実よりも凸凹の、寄生虫がついた方が薬効が強いとされています。木天蓼はあまり中医学の現場では見かけませんが、中医学の古典にその記載がみられます。
正常な実(右)と虫こぶの実(左)( 画像:蓼科クライネ ユースホステルさんブログより)
漢方のしてのまたたび:木天蓼
木天蓼が薬草の古典に初めて記載されたのは唐代の『新修本草』で、「味辛温小毒有り。積聚(臓腑中に気が停滞集結して散らない病態)、風労(感冒による衰弱)、虚冷(虚して冷えること)を主り、苗藤を切って酒に浸すか或いは醸して酒にして服すると大いに効果がある」とあり、薬用酒を造る部位は茎であるとあります。ただまたたびの実に関しては、「大棗のようで定まった形がなく、茄子のような種子をもち、味が辛くて姜や蓼に当てる」と記載があり、生姜などの代用食にされていたようです。味が辛いことから薬用としても「天蓼子は身体を温め、風湿を除くのに使う」と同じ唐代の『薬性論』に茎と良く似た薬効が記載されています。
茎を薬用酒にしたり、煎じたりして、冷えや体力がおちてカゼがなかなか治らないときやリューマチなどの症状改善に使ったようです。果実も身体を温め、血行を良くし、強心や利尿作用があることから、雨の日になると感じられる痛みや、冷えからくる腰痛、リューマチ、神経痛などに使われていたようです。
画像:wikipedia 「またたびの実」
ねことまたたび
またたびはネコの万能薬として、元気がない時、食欲低下時、下痢をしたとき、イライラしているときなどに使われます。ネコはまたたびの臭いに反応しています。この「臭い」は、ねこの神経を刺激したり麻痺させたりして、陶酔状態にさせ、ある種の性的快感を与える成分だということがわかってきているようです。でもそれが、どのような作用機序をもって働くのか、そしてなぜネコ科の動物のみに効くのかなど、まだまだ解明されていない謎が多くあります。
マタタビは常習性もなく、持続性も低いので、ネコにとって安全な「お薬」ですが、一気に大量に与えると神経の麻痺が広範囲にわたりすぎてしまい呼吸困難になってしまうこともあるので、一度に1g以上上げないように気を付けてくださいね。またたびが入った袋や保存容器の管理にはお気を付けください。
またたびの名前
またたびの名前の由来には諸説ありますが、一番有力と言われているのが、アイヌ語の「マタタムブ」からきたという説です。「マタ」は冬という意味で、「タムブ」は「亀の甲」、もしくは「手土産」という意味だそうです。「旅につかれた旅人がまたたびを食べたら元気になってまた旅にでられた」というのは間違いだそうです。
キウイもまたたび
ちなみに「キウイフルーツ」もまたたびの仲間です。というか、キウィはマタタビから作られました。中国の「シナマタタビ」を1906年にヨーロッパ経由でニュージーランドに持ち込まれ、それを改良して食べられるようにしたものが、キウィだからです。キウィは夏のイメージがありますが、耐寒性があるので、-10℃程度の寒いところでも育ちます。
以前 1000flowers で撮ったキウイ、おおきな実になりましたよ。 @hana_no_namae / norio_nomura
2013/11/02
世界初のファストフード。知恵が詰まった「寿司」のお話
こんにちは、櫻井です。今日は11月1日。月末月初は事務作業に追われるので、今日も気が付けばもう夕方になってしまってました。あわてて今日のネタさがしを、、、、、。 今日は「寿司の日」だそうなので、寿司のお話をしたいと思います。
寿司の起源
紀元前4世紀ごろの東南アジアで作られていた「なれずし」が起源と考えられています。なれずしは、米の中に塩味をつけた魚を漬けて発酵させた魚肉保存法です。内臓をとった魚を、この頃は主に川魚でした、米の中につけ半年から1年ほど熟成させ、米の発酵を利用することで保存性を高めた保存食が寿司の起源といわれていますが、このころはまだ魚だけを食べて、米は捨てていたようです。その後その方法は中国へ渡り、朝鮮半島を経て8世紀ごろ、奈良時代に日本へと伝わります。初めは同じようにフナやアユなどを米と一緒に付け込んだなれすしとして食べられていましたが、米が大好きな日本人は、魚だけでなく米も一緒に食べられる「生成すし」へと進化させます。それは大体鎌倉時代のころだったそうです。生成すしもまだナマズやアユ、フナなどの川魚が中心でしたが、これはつけてから10日ぐらいで食べられるものになります。その後、安土桃山時代ごろになると、「酢」が発明されたことにより、寿司に革命がおこります。酢飯と一緒にたべる、漬けない、「押しずし」が出現します。素材も川魚に変わり、鯛やサバなどの海の魚が使われるようになります。このころになって保存食であった寿司は料理へと変化していきます。
握りずしは世界で初めてのファストフード
その後はみなさんご存知の「にぎり寿司」の登場となります。元々は屋台で食べられていた、世界で初めてのファストフードです。せっかちな江戸っ子の気性にぴったりの、「握ってその場で食べる」という手軽さからとても人気を博したこのファストフードスタイルを考案したのは花屋興兵衛といわれています。「江戸前」という言葉はその言葉通り「江戸の前の海で取れた」ということですが、もともとは「江戸前」とは「鰻」のことを指していました。江戸城の前を干拓した湿地でたくさん鰻がとれたので、それをぶつ切りにして串に刺して焼いて屋台で売ったのが「江戸前の蒲焼」です。(鰻や蒲焼についてはこちらをご参照ください→土用の丑の日と鰻)その後、寿司人気が上がるにつれ、寿司にも「江戸前」という言葉が使われるようになりました。そして関東大震災で罹災した職人たちが全国に散らばったことで、寿司文化も拡散していったと言われています。
ところで、当時のお寿司は、おにぎりに刺身をのっけたような大きいものだったようで、一つ食べるとお腹いっぱいになる大きさだったようですよ。
築地玉寿司 大宮店 tama-sushi omiya (PowerShot S100) / Norio.NAKAYAMA
寿司で中医学してみましょう
寿司に使われている米は、寒熱の偏りがない平性。胃腸の働きを整え、イライラを和らげる力もあります。(詳しくはこちら→銀舎利もう一度見直したいお米の話)
醤油は寒性で、体にこもった余分な熱をとってくれます。のぼせて食欲がない時や、暑気あたりにもおすすめです。解毒作用もあるので、刺身にはぴったりですね。
そしてお酢は、温性で身体を温めてくれます。血をきれいにして、血行不良によるのぼせやほてり、肌荒れなどを改善する力があるとされています。中医学では「塩を少なく、酢は多く」(少塩多酢)という養生の基本があります。さらなる健康増進のためにはこれに加え、少糖多果(甘いものは少なく果物は多く)、少葷多素(肉は少なく野菜は多く)、少食多餐(1回の食事の量は少なく食事の回数は多く)の四少四多の原則を覚えておくとよいでしょう。
そして魚介はそれぞれで性質が違いますが、生の魚介は得てして胃腸を冷やす傾向にあるのd、胃腸トラブルを抱えいている場合、冷え性、肌トラブルを抱えている場合には注意がひつようです。 お寿司を食べるときは、温かいお茶や汁物も一緒にとると良いでしょう。そして生ものに毒はつきものなので、刺身や寿司にはそういったトラブルを避けられ美味しくたのしめるように、大根や紫蘇、菊の花、ガリなどのツマが付いています。寿司のワサビもそのためです。詳しくはこちら→おぼんとお刺身とツマ 優れた日本食の知恵
お寿司は米、タネ、ワサビ、ガリ、醤油、お茶などトータルで見るとかなりバランスが取れた内容です。これは意図してそうなったわけではなく、経験からおのずと作り上げられたのでしょう。何百年という時間をかけて行われた検証はとても的確ですね。
これからは魚がおいしい季節ですね。お寿司に熱燗なんて最高な季節です。身体を冷やしてしまわないよう、できればビールより熱燗がいいですね。もちろん飲み過ぎには注意です。お寿司をたべるときの注意点は温かいものととること、ガリもワサビもちゃんと食べることです。元気においしくお寿司を楽しんでください。
2013/11/01
身体を温め、解毒する「かぼちゃ」のお話とハロウィンのお話
こんにちは。櫻井です。 今日はハロウィンですね。ハロウィンは子供の行事という認識が一般的かと思いますが、確かにアメリカの田舎では子供たちが「Trick or Treat! (トゥリカトゥリー!)」と言いながら各家をまわりお菓子を集めますが、都市部ではもう完全に大人の仮装大会です。私が暮らしていたサンフランシスコでも、Castro Streetのハロウィンパーティーが有名でした。その日は、Castro streetを仮装した大人が占拠し、まさに狂喜乱舞の乱痴気騒ぎが夜通し行われます。
ハロウィンとは
「ハロウィン」は元々、古代ケルト民族の収穫祭の「サウィン(Samhain)」が元になっているそうです。古代ケルト文化では、1年は10月31日に終わるとされ、新年は11月1日に始まるとされていました。年末のこの日は、死者の世界の扉が開き、死者が帰ってくると同時に悪い妖精や魔女、精霊も現れ、作物を荒らしたり、子供をさらったりをすることなどから、それらを追い払うために祭司が火を焚いて、生贄をささげ祈っていた祭事を行っていました。それがもとになったと言われています。日本でいう、お盆と同じ意味合いのお祭りです。
「トリックオアトリート(trick or treat)」は「お菓子をくれないと悪戯するぞ」という意味ですが、この習慣のもとになっているのは、本来クリスマス時期に行われていた「ソーリング(souling)」と言われる酒宴です。「souling」とは、仮面をかぶった子供たちが唄いながら家々を訪れ、「Soul Cake」と言われる干しブドウ入りの四角いパンを貰って、さまよえる魂に祈りをささげるという習慣だそうです。これが由来となってトリックオアトリートに繋がったと言われています。仏教でいう「托鉢」のようなものがもとになっていたんですね。
Halloween Night / Phil Scoville
お化けかぼちゃ
ハロウィンに飾られるかぼちゃのランタンは、「ジャックランタン(Jack lantern)」、または「ジャックオーランタン(Jack-o’-lantern)」と言われ、これは「Jack of the lantern」の略で、「ランタンを持ったジャック」の意味です。これはこんなお話がもとになっています。
「生前悪いことばかりをしていたジャックは地獄にも天国にもいけずに、ただひたすら真っ暗な中を歩き続けていました。地獄に入れてほしいと悪魔に頼みますが、断られ、元来た道を戻るよう言われます。その時、せめて明かりがほしいと頼んだところ悪魔は火の魂を一つくれました。ジャックはそれをカブの中に入れて、そのカブをランタン代わりにして暗闇をさまよい続けるのでした」
この話がもとになってジャックオーランタンが出来ます。アメリカではカブになじみがなかったようで、かぼちゃが使われたようですね。
前置きが長くなりましたが、今日はかぼちゃのお話です。
かぼちゃの旬は5月から9月ともう終わってしまっていますが、今でもスーパーでよく見かけます。かぼちゃは比較的保存がしやすい野菜で、丸ごとならそのまま冷暗所においておけば1~2ヶ月保存できます。しかし、切ってしまうと意外と早く悪くなるので気を付けましょう。切ってある場合は、ワタと種をとってラップをかけて冷蔵庫の野菜室へいれて保存すれば5日ほどはもちます。
かぼちゃを中医学的に見てみると
性味は甘で温性で身体を温めてくれます。補中益気、消炎止痛、駆虫、解毒殺虫の力があり、身体を温め胃腸を元気にし、エネルギーをつくり、炎症を抑え、解毒してくれます。抗酸化作用のあるベータカロチンやその他様々なビタミンを豊富に含んでいて、粘膜の強化による胃腸の保護、美肌作りや生活習慣病の予防には欠かせない食材です。冬至にかぼちゃを食べるという習慣は、殆ど葉物野菜しかなくなっていまう冬場まで栄養価の高いかぼちゃを保存しておいて、カゼ予防や健康の増進に役立てていたことがもとになっているそうです。
特にかぼちゃの種は漢方で「南瓜子」や「南瓜仁」と呼ばれ、むくみをとったり、消化機能を改善したり、駆虫薬として使ったり、お乳を出やすくするのにつかったりします。さらに果肉の約5倍ものカロチンを含み、ビタミンEやリノール酸などの栄養素も果肉より多く含まれています。タネがあれば、洗って天日干しにして、殻をはいでフライパンで炒って塩をまぶせばおつまみになります。お試しください。
2013/10/31