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美容&ダイエット の記事一覧

ほてりやイライラを鎮め、便秘を改善してお肌もつるつる「わらび」のお話

こんにちは、櫻井です。今日はまた寒いですね。昨日は暑ささえも感じるぐらいの陽気だったのに、今日は一転して冬に逆戻り。これだけ寒暖の差が激しいと、体調を崩す方も多いでしょうね。
今日もまた、この時期に美味しい旬の山菜のお話を。今日は「わらび」のお話です。わらびは、春の訪れを知らせるこれもまた美味しい山菜ですよね。日本全国で採れますが、本州はこれから、ゴールデンウィークあたりから初夏にかけてが旬と言われてます。和え物にしても、お浸しにしても、卵でとじても、おこわにしても、とっても美味しいですよね。しかも根の部分からはわらびもちの原料のわらび粉が造られます。そんな素敵な山菜なんですが、実は毒性もあったりして、十分にあく抜きしてから食べることが鉄則です。
 

わらび Bracken
わらび Bracken / “KIUKO”

わらび

「やまねぐさ」と言われ、古くから春の季語となっているわらび、万葉集や源氏物語にもその名前が出てくるほど、日本での馴染みが深い山菜です。春ごろに新芽をだし、若芽は褐色のうぶげで覆われていて、草原などに群生し、大きさは30cmぐらいにまで成長するシダ植物です。天然ものの旬は九州地方では2~4月頃、本州では今頃からゴールデンウィークにかけてがちょうど美味しい頃です。東北地方はこの後6月ぐらいまで旬が続くようです。最近では栽培したものも売られています。

わらび
わらび / onohiroki

わらびもち

わらびの地下茎をほぐして洗い出して精製したでんぷんは、わらび粉といわれ、わらびもちの原料になります。このように、地下茎からわらび粉を作る方法は縄文時代にはすでにあったと言われています。今でもパプアニューギニアあたりでは、サゴヤシという木の繊維をほぐして精製して作ったでんぷんで、パンの様なものをつくり、主食にしているところもありますが、その昔は沖縄や南日本でもソテツからとれるでんぷんでパンをつくって食べられていたようです。稲が導入される以前は、木や植物の根からとれるでんぷんから作られたパンが主食であったのかもしれませんね。

その昔、奈良で発明されたこの和菓子は、当時から高級品として知られています。昨今では小麦粉からつくられた透明のエセわらびもちが安価で売られていますが、本物のわらび粉を入れたわらびもちは色が茶色ぽいのが特徴です。わらび粉100%のものになると真っ黒です。本物は一味も二味も違いますので、是非機会があればご賞味ください。

わらび餅@山中
わらび餅@山中 / dreamcat115

わらびの栄養

わらびに含まれる栄養成分は、カロチン、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、葉酸、食物繊維など。干したわらびはビタミンCが失われてしまいますが、その分カロチンがアップします。
カロチンは体内でビタミンAに変化して、目の網膜や口、鼻などの粘膜、肌や爪や髪などの機能を保つ重要な栄養素です。さらにカロチンには、抗酸化作用もあるので、体内で細胞の酸化を防ぎ、肌や組織などを若々しく保つだけでなく、ガンの予防、ストレスの軽減にも役立っています。細胞の老化を防ぐ抗酸化作用はビタミンAのほか、ビタミンE、ビタミンCなどにもあります。
多量に含まれる食物繊維は便秘を解消する働きをし、カリウムは余分な塩分を体外に排出して、動脈硬化や高血圧を防いでくれます若返りのビタミンと呼ばれているビタミンEも豊富です。ビタミンB2は皮膚や髪の毛の再生を促しますビタミンCはシミやそばかすを予防して、コラーゲンの生成を助ける働きもあるため、お肌を若々しく保ってくれます。また、赤血球や細胞の増殖に不可欠な葉酸もたっぷり含まれているので、貧血予防にも是非お勧めしたい食材です。

中医学から見たわらび

わらびは寒性で、肝、胃、大腸に良く、余分な熱や湿気を取り除く力や、気を降ろし痰を取り除く力があるとされ、止血する効果もあります。むくみや渋り腹、下痢、出血性の下痢や血便などに良いとされています。胃や大腸に熱がある状態は、熱で水分が奪われ、便秘になりがち。さらに、尿の水分を奪い濃縮し色を濃い黄色にします。わらびはそんな胃腸や膀胱など下腹部の熱状態を改善してくれたり、おしっこを出やすくしてくれます。また、春に身体の上部へと登りがちな気を降ろし、ほてりやイライラを鎮めてくれる働きもあります。

わらび干し
わらび干し / kinumi.

 

灰汁を抜く

わらびには毒性があるため、そのまま食べるとひどい中毒を起こしてしまいます。牛や馬などの家畜が間違って食べてしまって中毒症状を起こした報告があるそうですが、しっかり灰汁を抜いて食べればまったく問題ありません。灰汁抜きには、熱湯1リットルに対して重層小さじ1を入れたものでわらびを茹でて、そのまま冷ましてから水にさらします。もしくは沸騰したお湯1Lに重層小さじ一杯を入れてわらびを入れてもう一度沸騰させ、そのまま1晩おいても灰汁は抜けます。食べる前に水ですすぐのをお忘れなく。灰汁は日に日に強くなるので、入手したらすぐにあく抜きをすることが大切です。あと、重層を入れすぎたり、煮すぎると、わらびがとけてドロドロになってしまうのでご注意を。

わらび
わらび / onohiroki

 

美味しいわらびの選び方と保存

うぶげがいっぱいついていて、茎が太く短くて、張りがあり、葉がしっかりと閉じていて、茎の部分に変色がないもの。栽培ものなら30cmぐらいのものが美味しいそうですよ。保存には、あく抜きした後、水につけて冷蔵庫へ。水を毎日取り換えれば1週間は持つそうです。

秋田に住む親戚からいただいた「みずの実とわらび」の漬物。とても美味しくご飯が進む。みずの実は福島以北にしか自生してないのだとか。
/ beve4

わらびは、お肌に良いビタミンCやB、そしてガンや生活習慣病、高血圧を予防してくれるビタミンEやカロチン、カリウム、便秘を改善してくれる食物繊維も豊富です。中医学的に見ても、春に高まりがちな陽気を鎮めてくれ、いらいらやほてりなどを緩和してくれます。また胃腸の熱をとってくれて、便秘や渋り腹、尿量の減少などにも効果的です。
そのまま食べると中毒を起こしてしまいますが、あく抜きをすれば問題ありません。すでにあく抜きされて水漬けになったものや塩漬けになったものも出回ってます。加工技術の進歩から、一年中食べられるようになりましたが、本来は春の山菜ですので、今是非食べたい食材です。自然がもたらす食べ物には、その時その時に、私たちが必要とする力をもっているものが多くあり、旬のものを食べる事は季節の不調を予防でき、さらに次の季節へ体調不良を残さないためにも、とても重要です。なんでも手に入り、いつでも食べられる今だからこそ、大事にしたいことですね。今が旬のわらび、是非食べてみてくださいね。

2014/04/18

美容と疲労回復に「アスパラガス」のお話 イライラやのぼせにもおすすめ

こんにちは。店長の櫻井です。今日もまた旬のお野菜のお話をしましょう。
今日のテーマは「アスパラガス」です。正直言って昔はそれほど好きではありませんでした。なぜかはわかりませんが、さっきちょの部分の見た目が苦手だったような気がします。でも今は大好きな野菜の一つです!

first asparagus
first asparagus / Muffet

 
アスパラの旬は春。4月から5月。北海道は6月ぐらいがおいしい時期だそうです。土に埋めて日に当たらないように柔らかく育てたホワイトアスパラもありますが、栄養価はグリーンの方が高いようです。
アスパラは、ヨーロッパの南のほうからロシア南部にかけて自生しているそうです。日本では、北海道が産地として有名なところをみても、涼しいところ好む植物であることがわかりますね。
 

Cooking Asparagus
Cooking Asparagus / balise42

アスパラの栄養

アスパラは、古くから疲労回復効果の高い野菜として知られていたようです。理由としては、豊富なたんぱく質です。その中でもアスパラギン酸が多く含まれているためです。アスパラギン酸はアスパラギンというアミノ酸から出来るんですが、アスパラギンは、その名の通り、アスパラガスの汁から単離されたものです。
アスパラギン酸は、タンパク合成に必要な物質で、尿の合成を促進する作用もあり、毒性のアンモニアを体外に排出し、中枢神経を守る働きもあります。また、筋肉にミネラルを運び、疲労に対する抵抗力を高めたり、スタミナ強化にも良いことがわかっています。
カリウムも多く含まれ、高血圧やむくみの改善も期待できます。上記のアスパラギン酸はカリウムと合体して、アスパラギン酸カリウムとなり、糖質の代謝を促進して、疲労が蓄積するのを防ぎます。ビタミンCやビタミンB群も多いので、血管の老化を防いだり、お肌を若々しく保つのにも適しています。タンパクやDNAの合成、赤血球をつくり、細胞の分裂や発育を促進している葉酸も含まれています。鉄分や赤血球を増加させるコバルトもほかの野菜に比べて多いので、貧血予防にはとってもおすすめの食材です。

Asparagus
Asparagus / Mike Licht, NotionsCapital.com

美味しいアスパラの選び方と保存方法

太くまっすぐ伸びているもの、繊維の筋が入っていないもの、穂先が締まっていて開いていないもの、切り口が白く変色していないものがおいしいアスパラです。保存するときは水分が失われないようにラップして、冷蔵庫の野菜室に立ておくことでアミノ酸などの減少を防ぐことができます。
 

Roasted Asparagus
Roasted Asparagus / bongo vongo

中医学から見たアスパラガス

アスパラの性質は、手元にある資料では、平性微涼性、寒性と三つとも異なっていますのが、効能と比べると、若干湯冷ましのように冷ましてくれる程度と捉えておいて良いとおもいます。味は苦味と甘味。帰経は肺。中医学的効能では、肺を潤し咳や喉の炎症を鎮め、利尿作用と便通作用あり、潤いの分泌を促進し、喉の渇きを収めるとされています。
 

Asparagus and Morels
Asparagus and Morels / Laurel Fan

アスパラはちょうど今から6月ごろまでがおいしい季節です。北海道では冬場は雪に埋もれて育ち、春になると雪解け水をたっぷりとすって育つので、瑞々しくてとても甘くなるそうですよ~。さっとゆでるだけでしゃきしゃきとした触感と甘み旨味が際立つとてもおいしいものです。水溶性ビタミンが多くふくまれているので、ゆで時間は少な目にしましょう。太い方を先にお湯に10秒ほどつけてから全体を湯の中に入れるのがおいしく茹でるコツです。
カロチンやビタミン類、食物繊維、タンパク質にミネラルと栄養価に富んだアスパラは、昔から疲労回復の食材とされたほか、高血圧や心臓、動脈効果の症状緩和、湿疹や便秘の改善など様々な症状の改善に民間でも使われてきました。近年では、抗がん作用もあるという報告もあるようです。春は陽気が上に上りやすく、のぼせやイライラを感じやすい季節。そんな時余分な熱をとり、潤いを補ってくれるアスパラはピッタリの食材です。かんきつ類などの気の巡りを改善する食材などと合わせるとさらに良いですね。
 

2014/04/11

美しい髪を育てる中医学

こんにちは。店長の櫻井です。今日、4月5日は【ヘアカットの日】だそうです。
1872(明治5)年4月5日に、東京府が女子の断髪禁止令を出した。
前年に散髪、脱刀が許可されたが、これを受けて断髪をする女性が続出したため、
「男性に限って許可した断髪を女性が真似てはならない」とする禁止令を発布した。
当時、女性が断髪することは社会的に容認されないもので、
断髪したがために学校を退学させられたり、親から勘当されることもあったそうである。

この法令に反対する意味で、この日を「ヘアカットの日」としたそうな。なんとまぁ、断髪禁止令とは今からでは考えられない法律ですね。散髪が反社会的行為だなんて想像もつきませんね。断髪はパンクだったんですね。髪を切るという行為一つとっても女性の自由の象徴だったんですね。ということで今日のブログは、「」の事についてお話したいと思います。


Geishas / Geishas / Nationaal Archief


nicole1 / allyaubry

髪の毛の事実

髪の毛は健康な成人で約10万本あると言われています。髪の毛にも寿命があり、一般的に3年から7年ぐらいだそうで、正常な状態でも1日に50本から100本ほどが抜けているそうです。髪の毛は、「毛包」と呼ばれる場所でつくられていて、1日に約0.35mm、1か月で約1cm伸びます。毛包とは、すごくわかりやすく言うと毛穴です。髪の毛は、毛穴の奥深くにある、ある「毛母細胞」が血液からの栄養を得て、細胞分裂を繰り返すことで伸びるのです。髪の毛を抜くと先っちょが白くなってますよね。あれは毛乳頭です。毛母細胞は、毛乳頭から出される様々な物質により分裂をコントロールされています。なので「毛乳頭を刺激」して細胞分裂する物質を出さることが育毛に繋がるのです。
髪のクセは、毛穴の形で決まるそうです。毛穴がひらべったい黒人はもじゃもじゃのアフロになり、楕円形の白人は緩やかなカーブを描くように伸びます。アジア人は比較的丸い毛穴をしているので直毛が多いそうです。髪の毛はとっても丈夫で、たった一本でも100gの重さに耐えられ、頭髪全体なら12tもの重さにも耐えられるそうです。これはアルミニウムの強さに匹敵するそうです(wikipedia参照)。


Jen’s beautiful hair 🙂 / Life Will Find A Way

中医学で考える「髪」

中医学で髪は、「血余(けつよ)」といって、髪は血の余りといわれていて、血に余裕がないと髪が育たないと考えています。中医学の言う「血」とは、単に血液だけなく、それが運ぶ栄養やホルモンなども含まれていて、栄養の循環と老廃物の回収・除去が「血」の役割です。質の良い「血」が潤沢に滞りなく循環していることで、美しい髪がつくられると考えています
それと同時に「髪は腎の華」という言葉もあります。「腎」とは「精(生命力・生殖力の源)」の貯蔵庫です。「」は、状態を表すという言葉で、髪は腎の状態を表すインジケーターということです。
腎に蓄えられている全てのエネルギーの源である「精」は、父母からもらった精(先天の精)に加えて、飲食と呼吸から生まれます(後天の精)。精は生まれた時から徐々に充実して、20代後半から30代にピークを迎えて、30歳を過ぎたあたりから減り始め、徐々に衰えを感じるようになると考えられています。この衰えた状態を「腎虚(じんきょ)」と言います。腎虚とは要するに老化のことです。腎虚は誰にも等しく訪れるものですが、腎の精の充実度により、そのスピードには個人差があります。いつまでも若々しく有りたければ、腎の精をしっかりと補い、腎を強く保つことが大切で、美し髪を保つにも、腎に精が充実していることが大切なんです。


natural hair product / Gideon Tsang

美しい髪を保つ

中医学的考えでは、良い食材からつくられた質のよい血が十分にあり、滞りなく流れていることと、腎の精が十分にあることが美しい髪をつくる条件になります。質の良い髪を保つには、まずはよい血を作ることを心がけることが大切です。血を補うレバー、牡蠣、ホウレン草、小松菜、黒豆、棗、桃、小豆、ブドウ、レーズン、プルーン、ブルーベリー、トマト、豚肉などもしっかり食べる事と、腎を補う黒豆、黒米、黒きくらげ、黒胡麻、くるみなども良いでしょう。そして、腎を鍛えて血流を良くするためには、歩くことも忘れてはいけません。腎の精は、夜更かし、過労、ストレス、過度なセックスなどにより消費されてしまいます。
勿論、良い食事から良い血や精をつくりだすには、胃腸が健康な状態でなくてはいけません。髪の毛は胃腸で作られているといっても過言ではありません。胃痛や胸やけ、下痢や軟便などがあれば、まずそこからケアすることが美しい髪をつくることに繋がります。胃腸を良い状態にするには、冷たいものをとらないこと、味の濃いもの、脂っこいもの、チョコレートなどの甘いもの、唐辛子などの刺激の強いものを沢山摂らないようにすることです。そして、現代人はほとんどの人が栄養過多、食べ過ぎの傾向があるので、調子が悪いと感じたら、朝ごはんを減らしてみることです。夜ご飯を食べた後から次の日のお昼前まで、最低でも14~5時間胃腸を休ませることが大切です。それでも調子が悪く、食欲が戻らなければ、お昼も食べないか、温かいスープやお粥など胃腸負担の軽いものを選ぶようにしましょう。


growing_my_natural_color_3 / Idhren

髪の健康はただ、髪によいといわれる食材をとるだけではなく、よい食事をして、良く寝て、適度に運動して、ストレス発散を心がけることが大切です。身体に十分な血が足りていないと、美しい髪は作られません。大量に血を消費する妊娠出産授乳の後、白髪が多くなった、抜け毛が多くなった、艶が無くなったというのはそういうためです。さらに妊娠出産では精も同じく大量に消費されます。美しい髪を保ち、若々しくあるためには、血や精を補うことがとっても大切です。大量に消費された場合は、不調に合わせた漢方薬を使うことで、血を補ったり、胃腸状態を改善したり、精を補ったりして、髪の健康を保つこともできます。特に月経で月に一度「血」を失っている女性や、産前産後はしっかりと血を補うことが大切です。
 


/ rch850

 美しい髪の毛を保つには、食べるものを見直すこと、早く寝ること、適度に運動することが大切です。血流が悪い、血の質がわるい状態では、良い髪はつくられません。血が足りず、乾燥気味で、腎のエネルギーも足りなければ、髪は弱く、生えてもスグ抜けてしまいまし、そのうち生えなくなります。髪は1日に0.3mmしか伸びません。髪は食べたものから作られます。良い食べ物が良い髪に繋がります。美しい髪を保つには、1に食事、2に睡眠、そして3に運動です。健康であることが美しくある事なんです。
 

2014/04/05

ダイエットにもほてりにも!今が旬の「アサリ」はいかが?

こんにちは。店長の櫻井です。
昨日の春一番は強烈でしたね。当店でも、店頭に置いてあるパンダのシンシンが風で吹き飛ばされてしまい、ヒビが入ってしまいました。これで二度目。。かわいそうなシンシン。。ごめんね。
 
春一番を超えれば、春の陽気も感じられるお天気ももうすぐそこ。最近は日中はずいぶんと暖かくなってきましたね。春になり温かくなってくると、冬の間には見られなかった様々な食材がスーパーに並ぶようになりますね。今日ご紹介するのもそんな春を代表する食材の一つと言えるでしょう。
今日は、そんな春になると旬を迎える「アサリ」のお話です。

 

タンパク質・ミネラル・ビタミン豊富!貧血予防や生活習慣病予防に

アサリは、日本を含むアジアの広い地域でみられ、古くから食用とされてきました。漢方の世界でもその身は栄養補給に、粉末にした殻は体内の老廃物を除いたり、炎症を取るなどの目的で使われてきました。
アサリは、良質なたんぱく質を代表に、脂肪、カルシウム、リン、鉄分、ヨウ素、ビタミンB12などを豊富に含んでいます。さらに殻には、硫酸カルシウム、有機カルシウム、可溶性アルミニウム化合物、ナトリウム、マグネシウム、リン、など、20種類以上の微量ミネラルを含む、ミネラルの宝庫です。鉄や亜鉛、銅なども含み、酸化物質を取り除く抗酸化酵素を活性化させるのに必要なミネラルもたっぷりと含まれています。
血液の原料となる良質なタンパク質や鉄分、そして赤血球の生成に必要なビタミンB12 を含んでいますので、貧血、低血圧の方にはぜひ摂っていただきたい食材です。
ビタミンB12ですが、これは、体内でDNAの合成と調節、そして脂肪酸の合成とエネルギーの産生にとても重要なビタミンで、正常な細胞を作るときや上記の赤血球の生成にはとても重要な役割を担っています。貧血や痛みやしびれなど末梢神経のトラブルなどで病院に行った時に、真っ赤な錠剤を出されたことはないでしょうか。あれがビタミンB12です。B12には、抗貧血作用の他、神経組織を修復することで感覚機能や運動機能の障害を改善するはたらきがあり、眼精疲労や肩こりの解消にも役立ちます
アサリにはタウリンの他、鉄や亜鉛、銅などのミネラルも豊富。これらは細胞の酸化を防いでくれる抗酸化酵素(SOD)を活性化させるために必要な成分です。抗酸化作用を含むこれらのミネラルには、癌や脳梗塞、心筋梗塞などの血管トラブルの予防から、ボケ防止、ストレスの改善、睡眠の改善、お肌のシミ予防など様々な健康・美容効果があることが最近の研究でわかっています。これらミネラルは、コレステロール過多の方、高血圧や動脈硬化の予防にも必要な成分です。
 

中医学的にアサリを見てみると

アサリは微寒で、肺、胃、脾、腎に影響を与え、鹹味(塩味)の性質を持っています。中医学的効能は、栄養を補い、五臓を潤し、余分な熱をとり、粘りの多い痰や咳を治め、甲状腺腫などの塊を軟化させる力を持ち、酒酔いから醒ます(二日酔いに)効果があるとされています。潤い不足やほてり・微熱などにもおすすめですが、胃腸が弱い方や冷え症の方は食べ過ぎに注意しましょう。
鹹味には、硬いものを柔らかくする、詰まっているものを正常にするなどの力があり、便秘や腫れに良いとされています。
煮て食べると、糖尿病対策や、黄疸を伴うむくみの改善や、甲状腺機能低下、生理が止まらず続いてしまう、オリモノが黄色く粘りがあるなどにも有効です。もちろん二日酔いにもとてもおすすめです。ミネラルは殻に多く含まれているので、殻ごと煮るお吸い物や味噌汁などが良いでしょう。
余分な熱をとり、栄養補給によくて、老廃物の排泄を促してくれるアサリは、まさに新陳代謝が盛んになる春にぴったりの食材といえます。

 
日本でもとても古くから食用として食べられており、古墳でよく見つかる貝塚は有名ですよね。古くから日本人の栄養源だったアサリですが、最近は埋め立てによる砂浜の減少、水質汚染、温暖化の影響を受け、漁獲量が激減しているようです。最近になって、日本固有種のアサリの保護再生事業が勧められているそうなので、その効果に期待したいところです。
アサリは、産卵を控えた3月中旬、まさに今頃が身が太く、おいしい季節です。水質の良い場所で育ったアサリは、殻が薄く、模様が美しいそうです。選ぶときは、殻がしっかり閉じていて、表面にぬめりがあり、模様がはっきりしているものを選ぶようにしてくださいね。
 

2014/03/19

アンチエイジングに欠かせないスーパー抗酸化野菜 『菜の花』

こんにちは。店長の櫻井です。最近ブログが滞っておりました。もし楽しみにしていただいていた方がいらっしゃったら申し訳ないです。忙しさにかまけてかけていなかったのですが、仕事の時間配分が下手なんですね。毎日書けるよう頑張ります。
さてさて、今日のブログは、この前かいたふきのとうのブログや、さやえんどうのブログをご好評いただいたので、今日は春におススメ春野菜第三弾として、「菜の花」のお話をしたいと思います。

 

 

ピーマンの5倍のβカロチン、ほうれんそうの3倍ものビタミンC!

菜の花は、江戸時代ごろまでは、油をとるための植物でした。菜種油ってみなさんもご存知ですよね。それが明治に入り食用や観賞用としても用いられるようになってきたようです。菜の花にもいろいろ品種があり、食用にされるものと、観賞用にされるものは品種が違うそうです。
菜の花のように、春になると蕾を膨らませる春の山菜たちは、夏から秋にかけて養分を蓄えて冬を乗り切り、春に一斉に開花します。春の蕾にはたっぷりの栄養素が含まれていますので、蕾の生命力を丸ごと食べる菜の花は栄養たっぷりです。
菜の花には、不溶性の食物繊維の含有量が野菜の中でもトップクラスなので、新陳代謝が活発になる春にはピッタリの食材です。不溶性の食物繊維は、腸内で水分を抱え込み、便のかさが増やすことで腸壁を刺激し、蠕動運動を促進して、排便を促してくれます。便秘がちなかたや、便秘がちでお肌が荒れてしまっている方にも是非食べていただきたい食材です。
さらにピーマンの5倍ものβカロチンほうれんそうの3倍ものビタミンCを含むなど、栄養豊富で、お肌に張りと潤いを与えてくれて、さらにさらに、菜の花は沢山の抗酸化物質やビタミンを含む、スーパー抗酸化野菜なんです。この時期、スーパーや八百屋さんで見かける野菜の中でも特に抗酸化作用の強い野菜が菜の花なんです。抗酸化酵素を活性化させるミネラルも豊富なので、アンチエイジングには欠かせない野菜ですね!
βカロチンは脂溶性なので、油と一緒に摂ることで吸収率がアップします。軽く炒めて食べるのがおすすめです。余り加熱時間が長いとビタミンCなど熱に弱い抗酸化物質が分解されてしまうので、さっと炒めるようにして食べ下さいね。

余談:健康と美を脅かす「活性酸素」

活性酸素は完全な悪者ではなく、異物を消去してくれる効果があるのですが、増えすぎてしまうと自らの細胞を傷つけ、ガンや生活習慣病、老化現象など様々な悪さをするようになります。最近の研究では、不眠やうつ、アルツハイマーなども活性酸素の増加と関係があることが見つかっています。活性酸素は、細胞がエネルギーを発生させる時にできる副産物です。生きている限り、活性酸素は絶えず生産され続け、同時に前出の抗酸化物質(ビタミンC、βカロチンなど)や抗酸化酵素(SOD他)により、絶えず消去され続けています。しかし、ストレスや睡眠不足、偏食、環境ホルモン、喫煙などなど様々な影響により、活性酸素を消去する力が低下すると、体内の活性酸素濃度が上がり、様々なトラブルを起こす引き金になります。

 

中医学でみる「菜の花」

菜の花は、辛味で、温性解毒と消腫の力あり、中医学でもデトックスには最適の食材とされています。血の流れをよくして、コリや疲れを解消してくれますが、潤い不足で乾燥や微熱・ほてりを感じる方、老人には、潤い食材のゴマや松の実、きくらげなどと一緒に食べるのが良いでしょう。

 

 
このブログでも、春の象徴として写真をよく登場させていますが、あの黄色い小さな花と、青い空はいかにも春といった印象で、ともすがすがしい気持ちになれるので、大好きです。中野店のブログにも菜の花のお話がされていますが、菜の花の花言葉は「快活」だそうですよ。ぴったりですね。 菜の花、今年はまだ菜の花畑を観れておりませんが、見るだけでなく、食べてもおいしいくて、栄養豊富なところが素晴らしいですよね。今では、ハウス栽培により一年中いろんな食材が手に入ります。菜の花もご多分に漏れず、食べようと思えばいつでも食べられます。しかし、菜の花の旬はやはり今。春先に出回る春野菜はとても栄養価が高く、性質もこの時期に適しています。ほろ苦い風味を堪能しながら、季節を味わってくださいね。
所で、まったくの余談ですが、この私が今実際に使っているパソコン、普段から中医学の事ばかりを打っているので、変換がおかしなことになります。「象徴」は「小腸」と変換され、「効果」は「紅花」、「関係」は「肝経」、「印象」は「陰証」と変換されてしまって、たまにイラっとしますが、かわいくもありますね。笑
ではまた。
 
 
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2014/03/17

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売