こんにちは!タミーこと田宮です!
今回は月経と次の月経の間におきる出血 ”経間期出血(けいかんきしゅっけつ)” についてお話ししますね。
経間期出血は、現在でいう排卵出血(はいらんしゅっけつ)に該当します。
女性の生理周期の間にはE2、FSH、LH、Pなど生理に関わるいくつかのホルモンが分泌されています。
排卵期は複数の女性ホルモンの分泌が、一時的に減る時期です。これにより内膜を支える力が弱まるため、内膜が一部剥がれて出血することがあるといわれています。
しかしながら経間期出血の原因は完全には分っておらず、中医学では体質が出血の有無に大きく関わっていると考えます。
中医学では以下の3つに分けて考えます。
①腎陰虚(じんいんきょ)
腎は、生命エネルギーの根本を司っている臓腑です。ホルモンバランスや免疫力などとも関係します。腎虚には腎陽虚(じんようきょ)と腎陰虚(じんいんきょ)があります。
ザックリ分けると腎陽虚は冷えタイプ、腎陰虚はほてりタイプです。
【症状】
経間期に出血、出血量は少ない又はやや多い、紅色で塊はない
めまい、手足がほてる、腰がだるい、熟睡できない、寝汗をかく、排便困難、尿が黄色い
などの症状がみられます。
②湿熱(しつねつ)
余分な水分やどろどろとしたもの(痰湿)が でき、体の中に湿が長期間停滞すると熱に変化して湿熱となります。主に暴飲暴食や飲酒、ストレス、不規則な生活によって体内に発生します。
【症状】
経間期に出血、出血量は少なかったり多かったりする、紅色で粘稠質、塊はない。
疲労感、関節がだるい、胸苦しい、あまり食べられない、黄色っぽいおりものが多くでる、舌の上にべたっとした黄色い苔が乗っている
などの症状がみられます。
③瘀血(おけつ)
血液の流れが滞っていることを指します。慢性化している疾患や症状がある場合によく見られます。瘀血は万病の元と言われています。
【症状】
経間期に出血、量は少なかったり多かったり、紫黒色、塊が混じることがある。
下腹部の両側に脹痛や刺痛がある、肩こり、頭痛、紫色の舌
などの症状がみられます。
といったように分けます。
生理以外の出血を経験したことある方は少なくないのではないでしょうか。
体質による養生も必要ですが、隠れた疾患のサインかもしれません。定期的な婦人科検診はなさってください。