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美容と健康にぴったりの「冬瓜」のお話。

こんにちは。櫻井です。
 
今日は昨日リクエストがあった、「冬瓜」について書いてみたいと思います。
「冬瓜」はインドや東南アジア原産の大きなウリです。本来は夏の野菜で、性質は涼性熱をとり、潤いを生み、そして体内の余分な湿を取り除き、解毒してくれる美容と健康にはピッタリの食材です。むくみ、暑気あたり、二日酔いなどに良いとされています。性質が涼性で、冷え症の方や、長く病気を患い体力が落ちている方は避けたほうが良い食材と言われていますが、食べ方次第ではまったくそんなことは有りません。冬瓜は冬の料理にも良く使われる食材です。「冬瓜」という名前は、倉など冷暗所に置いておけば、瓜がなくなる冬まで保存できるという意味だそうです。なので、冬に冬瓜を食べるのは、おかしいことではありません。

冬瓜

画像:wikipediaより

では、身体を冷やしてしまう涼性の冬瓜を、どうやったら寒い冬に食べられるかというと、温めればよいのです。温めることで、身体を潤わせてくれる良い部分だけが残り、乾燥が気になる冬にはもってこいの食材となります。さらに、温める食材の唐辛子や生姜、ニラ、エビなどと一緒に調理することで身体を温め、さらに潤わせてくれる抜群の美容健康ディッシュが出来上がります。あんかけなんかも良いですね。触感は大根やカブみたいですが、味はほとんどなく臭いもありません。ほかの食材の味をしっかり吸収してくれるので、汁物に最適です。おでんにも良いかもしれませんね。
 


桜エビと冬瓜のリゾット / youhei.nitta


Winter Melon and Seafood Soup – Pre-CNY Diner with the Yews, Easy East / avlxyz

栄養学的に見ても、ビタミンCが豊富で、カリウムや食物繊維も含まれている冬瓜。さらに95%が水分なので、とっても低カロリーでやっぱり美容と健康にはピッタリの食材です。冬場でも加熱して温性の食材と一緒にたべることで、潤いの性質だけを活用することが出来ます。冬瓜を選ぶときは、濃い緑色で艶のあるものを選んでくださいね。あまりなじみのない野菜ですが、是非一度おためしください。

 
 

2013/10/18

血を巡らせ温める「栗」のお話

私の出勤日は毎日書こうと勝手に決めていたこのブログでしたが、昨日は残念ながら台風の影響で出社が遅れ、休み中に溜まっていた業務やお客様の対応をしていたらブログを書く時間がなくなってしまい、1日穴が開いてしまいました。ま、過ぎたるは及ばざるがごとし、覆水盆に返らずっということで、今日からまた毎日書き続けたいと思います。

ということで今日は、何の話をしようかといろいろ考えて過去ブログなども見ていたところ、以外にも「栗」のお話が抜けていました。秋の名物、栗が抜けてるなんて自分でもびっくりです。しかも今日の誕生果は運よく(?)「栗」じゃありませんか。これは栗ブログを書かずにはいられないですね。今日の誕生果、まぁ栗が「果」って言われるのは何となく違和感ありますが、それはおいといて、今日の誕生果は栗は栗でも「とげなし栗」だそうです。棘がないだけにその実言葉(?)は「社交性」。おもわず納得です。
ところでいったい「とげなし栗」なんてそんなものがあるのだろうかとGoogle先生に聞いてみたわけです。すると、まぁびっくりするぐらい棘がない栗があるじゃありませんか。画像は残念ながら許可が必要なものしか見当たらなかったので、こちらの画像リンクをクリックしてください。びっくりしますよ。
みましたか?びっくりですね~~ こんな栗があるなんて世の中まだまだ知らないことがいっぱいです。
 

こっちは普通のとげとげ和栗です。


thorns are safe for flick motion / coniferconifer

 

中医学的に見ると「栗」は、

胃腸を元気にして気を増やす力があるとされています。さらに血の巡りを良くして身体を温めてくれる温性の食べ物です。栗や松の実、クルミなどのような堅い実は腎によい食べ物としても知られています。老化による腰痛や筋肉の弱りにも良いとされています。
栗はとてもバランスよく栄養素を含んでいますが、その中でもカリウムとビタミンB1を豊富に含んでいます。ビタミンB1は、主に炭水化物の代謝を助けエネルギーをを作り出す、「疲労回復ビタミン」です。豊富に含まれたカリウムは、ナトリウムの排泄を促進し、高血圧や動脈効果によい効果が期待できます。そのほか、妊婦の味方「葉酸」も含まれ造血作用もあります。その他、便秘によい食物繊維やお肌によいビタミンC、細胞の成長を促進し、老化予防によいビタミンB2、アミノ酸合成や代謝を助けるビタミンB6と、栗は栄養価の高い食べ物です。栗に含まれるビタミンCはでんぷん質にくるまれているため、加熱に強く、熱による損傷が少ないので、摂取しやすいです。その他、渋皮にはタンニンという強力な抗酸化作用を持つ成分が含まれているので、老化防止やがん予防などにもおすすめです。
栗を食べるにはやっぱりこの抗酸化物質がいっぱいの渋皮も一緒に食べたいですね。ちょっと手間がかかりますが、栗の渋皮煮なんてデザートに最高だと思います。リンク先にレシピがありますクリックしてください。


渋皮煮 / ma_shimaro


栗拾い / Yasuo Kida

栗は大きく分けて4種類あり、天津甘栗でも有名な小ぶりで甘みな「中国栗」、マロングラッセなんかに使われる「ヨーロッパ栗」、日本の「和栗」、そしてめったに見ることはないですが、「アメリカ栗」というものあるそうです。日本のものは原生の芝栗を食用に改良したものが一般的な「栗」だそうです。日本人の栗との関わり合いは古く、縄文時代から食用にされていた形跡が見つかっているどころか、当時の主食だったようです。栗は渋皮を剥く作業がめんどくさいので、昔に比べて「栗離れ」すすでしまっているそうですが、最近では天津甘栗のように渋皮が取れやすい和栗(「ぽろたん」というそうです)も開発されたようなので、一度試してみてくださいね。


sweet roasted chestnuts/Tenshin-amaguri/甘栗 / amo_designare


DSC00142.JPG / enasan_net


マロングラッセ / okano

 
 

2013/10/17

柿が赤くなれば医者が青くなる「柿」のお話。

今日は10月11日です。今日は「鯛の日」だそうですが、なんと「体育の日が今日だったから」という理由で今日になったようですが、体育の日は変わってしまったので、どうなるんでしょうね。ということで、鯛のお話は無しにして、今日の誕生果である『筆柿』から、『柿』のお話をしたいと思います。
ちなみに鯛(真鯛)は、性味が平性・微温で、甘。胃腸を整え、精を補い、乳汁の分泌を促進し、腎を強めます。貧血、インポテンツ、下痢、ダイエット、美肌、血液の汚れを浄化するのに良いと言われています。その他、脂質が少なく、EPA、DHA、アミノ酸のバランスがとても良い優れた食品です。


Oshogatsu -Japanese New Year 23d 2009.JPG / midorisyu


japanese persimmon / 柿 kaki / [puamelia]

秋の代名詞ともいえる「柿」は、弥生時代以降に中国から渡ってきました。奈良時代の遺跡からも発見され、鎌倉時代頃には、果実の収穫を目的に栽培され、今のものに近い「甘柿」が流通し始めたと言われています。甘柿は日本特有のもので、学名に「Kaki」と入っているほどです。英語では「Persimmon(パーシモン)」と言われていますが、これは厳密には、アメリカ東部原生の柿を言っており、食品として流通しているもののほとんどが日本の「柿」と同じ発音の「Kaki」だそうです。 柿の木は折れやすい木ともされていて、放っておくと自重で折れたりもします。確かに小さいころ近所の神社の境内にあった柿木の柿をとろうとして、枝に手をかけたら見た目には頑丈だったのにパキッと簡単におれて、落下して息が出来なくなったのを覚えています。そのあと石を投げたりしてとろうとしましたが、石があたった枝のかけらが降ってきて目に入って大変でした。


Persimmon (柿) / BONGURI

 

「柿が赤くなれば医者が青くなる」

『柿』を中医学で見てみると、性味は寒で、甘渋。心、肺、胃、大腸に入り、清熱潤肺止渇、解毒のちからがあり、咳、吐血、口渇、口内炎、酒毒、血便、熱性の感染性の下痢などに良いとされています。注意したいのは、陽虚体質で冷えが顕著な場合や、産後、便秘の方、血虚、胃腸が弱い場合は避けたほうが良いとされていますが、栄養学的に見ると、栄養豊富で身体は冷やさないとも言われています。柿の渋みは豊富に含まれるタンニンという成分せいで、下痢を緩和する働きがあるとされているので、逆に便秘には不向きです。熟した柿には、アルコールを分解する酵素が含まれており、二日酔い(酒毒)にもおすすめできます。加えてビタミンCも豊富、その他ビタミンK、ビタミンA(カロテン)、B1、B2、ミネラル(特にカリウム)、食物繊維なども豊富、とくれば確かにお医者さんも困ってしまいます。渋柿から作られる柿渋は昔から、防水加工するために船底に塗られたり、強度を上げるために漆の下地や漁網に使ったり、団扇、和傘などにも使われています。干し柿は渋柿から作られていますが、実は糖度そのものは甘柿より渋柿が高いため、甘柿で干し柿をつくっても渋柿のより甘くならないそうです。
柿の葉はビタミンC、KやB群やミネラル、フラボノイドなどを多く含み血管を強化する働きもあるため、昔から民間薬として、お茶にして飲まれてきました。またその高い殺菌効果と日持ちのよさから、押し寿司を柿の葉で包んだ、「柿の葉寿司」も有名ですね。
さらに、乾燥させた柿のへたは『柿蒂(してい)』と呼ばれる生薬で、柿蒂を主薬とした『柿蒂湯』は咳や嘔吐を止める漢方薬として使われているほか、しゃっくりの改善にも使われる、珍しいお薬です。


干し柿 / Go Imai

柿はビタミン、ミネラル、食物繊維が満点で、栄養価が高いですが、身体を冷やしてしまうので、冷え性や産後、胃腸が弱ってる場合は避けてくださいね。

2013/10/11

寒い季節にぴったり!「お好み焼き」の話。

こんにちは。櫻井です。本日10月10日は、昔は「体育の日」でしたが、2001年からハッピーマンデー制度によって10月の第二月曜に変わっていますので、今年は10月14日が体育の日です。10月10日が体育の日に制定された理由は東京オリンピックの開催日を記念してという理由だそうです。で、今日は体育の日の話ではなく、今日は「お好み焼きの日」だそうなので、お好み焼きの話をしますw なぜ10月10日がお好み焼きの日なのかというと、お好み焼を焼く音「ジュー(10)ジュー(10)」の語呂合せだそうです(オタフクソース談)。
 

 
お好み焼きと言えば、キャベツ、山芋、豚肉、卵、エビなどが定番ですが、これがこの季節にピッタリな食材ぞろいです。
まず主役のキャベツ(お好み焼きはキャベツが主役です)には胃と腎の働きをよくする力があります。さらに胃腸薬の「キャベジン」でもおなじみのキャベツに多く含まれるビタミンUは、胃粘膜の働きを助け、胃を守ってくれます。さらにビタミンCも豊富でお肌にも良いです。そして次に山芋。山芋は中医学では「山薬(さんやく)」とよばれ、消化吸収を促し、胃腸を丈夫にし、滋養強壮によく使われる生薬です。その他、美容効果にも優れ、生活習慣病の予防にも効果があるとされています。豚肉は、血を増やし、腎を養い精力を付けてくれます。さらに体を潤す作用もあるので、乾燥が気になる秋から冬にかけてはうってつけの食材です。豚肉は牛肉の何倍ものビタミンB1を含み、疲労回復や、末梢神経の働きを正常に保つのにも優れています。はビタミンCと食物繊維以外の栄養成分をすべて含んだほぼ〝完全食品”です。潤いや血を生むので、喉や皮膚の乾燥、精神不安にもおすすめの食材です。また黄身にふくまれるレシチンはコレステロールを溶かす作用があるので、動脈硬化の予防にもぴったりです。エビは、身体を温め、血行を促進します腎を強化する力があり、スタミナをつけてくれます。温める力が比較的強いので、皮膚症状が出ている場合には避けたほうが良いぐらいです。
 
お好み焼き、なんと素晴らしい食べものでしょうか。美味しいお好み焼きを作るコツは、水に溶いた薄力粉(またはお好み焼き粉)は余りたくさん使わないようにして、キャベツをたっぷり入れることです。粉を食べるのではなくて、キャベツを焼いて食べるぐらいの感覚です。キャベツは千切りではなく、5mm角のみじん切りにします。卵は生地に入れず、生地と具を混ぜるときに一枚につき1個入れます。ちなみに私の家では、それらの食材に加えて、みじん切りにした紅ショウガ、イカ、ちくわ、天かす、桜エビなども入れます。基本的に何を入れてもおいしいのがお好み焼きです。最悪、キャベツと豚と粉があれば作れます。さらに我が家では、ソースも自作します。もとから作るわけではありませんが、中濃ソースをベースに、ケチャップ、醤油を適量混ぜたものをお好み焼きの上にたっぷりかけて、青のり、花かつお(大きい削りのほうが美味しいです)、マヨネーズ、一味などをかけて食べます。大阪出身の母と奈良出身の父に育てられた私も、もちろん、これをおかずにご飯が食べられます。たぶんこのソースが決め手で、ごはんにすごく合うんです。これにビールがあれば言うことなしです。一度お試しください。
 
キャベツ
性味: 平性、甘
帰経: 肝、大腸、胃、腎
気虚、気滞、瘀血に
 
豚肉
性味: 平性、甘・鹹
帰経: 脾、胃、腎
陰虚、気虚、血虚に
 
エビ
性味: 温性、甘・鹹
帰経: 肝、腎、脾
陽虚、気虚に
 
山芋
性味: 平性、甘
帰経: 脾、肺、腎
気虚、陰虚に
 

性味: 卵黄・平性、 卵白・涼性、 甘
帰経: 心、腎
卵黄: 陰虚、血虚に
卵白: 陰虚、熱状態に。

2013/10/10

ダイエットにもおススメ。お腹に優しい「茴香(ういきょう)」の話。

暑い。なんなんでしょうか、この気温は。こんなに天気が不安定だと、心も体も安定するわけがないですね。倦怠感や不安、めまいなどなど、様々なの体調不良のご相談もここ数日増えておりますので、みなさんやっぱり不安定なんでしょうね。どうもこんにちは。櫻井です。
 
今日、10月9日の誕生花は茴香(ういきょう) (フェンネル/Fennel) だそうです。

茴香の花

Foeniculum vulgare / フェンネル / ウイキョウ(茴香) / titanium22



Fennel seeds / zoyachubby

 中医学で茴香は

茴香の種子は生薬では、小茴香(しょううぃきょう)と呼ばれていますが、料理などに使うスパイスの「フェンネル」としてご存知の方のほうが多いかもしれません。独特の甘い香りと苦みが特徴のスパイスハーブです。小茴香は昔、『フェンネル(Fennel)』ではなく、『マラトン(Marathron)』とよばれていたそうです(エーゲ海にあるクレタ島では今でもMarathronと呼ばれているそうです)。一説によると、「細く長く成長する」という古代ギリシャの言葉が語源とか、マラソン発祥の地、マラトンに群生していたからだとか言われています。
小茴香は、強壮用のハーブとして、古代ローマではグラディエーター(剣闘士)達に愛用され、今でもスペインでは、闘牛士が牛を倒した後、力の象徴として小茴香の花飾りを頭に飾るそうです。中国には4~5世紀ごろに広まったこの小茴香。漢方では種を胃腸薬として利用してきました。消化不良や下腹部の痛みなどに効果があるとされています。その他、利尿・発汗、脂肪燃焼作用があるとされ、『痩せる草』として珍重されてきた過去もあります。インド料理屋さんのレジの脇などに、つまんで食べるために置いてあることもありますね。漢方処方では『安中散(あんちゅうさん)』という、胃痛、腹痛のお薬に入っています。安中散は温中降気、止痛とあり、お腹を温めて、痛み・吐き気を治めてくれる薬草です。小茴香からとれる精油、茴香精油(fennel)は不眠や不安などにも使われています。
 

小茴香

【基原】 セリ科UmbeliferaeのウイキョウFoeniculum Vulgare Mill.の成熟果実

【性味】辛、温

【帰経】肝・腎・脾・胃

【効能と応用】

散寒止痛、理気和胃

 

大茴香もあります

小茴香と似た生薬で『大茴香(だいういきょう)』という生薬があります。


013/366 – Star anise HDR / Arria Belli

効果は小茴香と似ていますが、こちらの方が緩和(“劣る”と表現する場合もある)なので、生薬としてより、香辛料として料理で多く使われています。中華料理では『八角』とよばれ、洋食では『スターアニス』とよばれている八角形の星型をした生薬です。ジンなどのお酒に入っていることもあります。こちらは、インフルエンザの治療薬、『タミフル』の原料としても有名ですね。
 

根や葉も食べられます

日本では余りなじみが少ないかもしれませんが、茴香の根茎や葉は、野菜としての認知度も高い食材です。スライスしてサラダにしたり、切って炒め物や煮物、スープに使ったりと、洋食や中華では良く使われています。中医薬膳では、葉の部分を使った『茴香餃子』なんていうのもあります。最近ではちょっと高級志向のスーパーなどには、おいてあるところもあるようです。その場合は、『フェンネル』か、『フィノッキオ』と言ったほうが探しやすいと思います。香りがとてもよく、胃腸にもよいので、一度お試しください。


Fennel / Le living and co.

 
 

2013/10/09

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売