イスクラ薬局(東京)

ブログ日記 | イスクラ薬局 六本木店BLOG

ブログ日記BLOG

スーパー免疫食品 「シイタケ」のお話

こんにちは、櫻井です。今日の朝、マッシュルームにHPVウイルスを撃退する作用がある!?―研究結果という記事を見つけて、調べてみました。内容は、マッシュルームから取り出されたAHCC(active hexose correlated compound ;担子菌門のシイタケ属などの菌糸体培養液から培養された植物性多糖体)という成分が免疫機能を強化し、HPVウィルスをやっつけるのを助けてくれるという内容です。HPVウィルスは、子宮頸がんの原因と言われているウィルスです。最近は、子宮頸がんウィルスのことが取りざたされ、抗ウィルス剤の副作用なども問題になっていますが、この研究が進めば、新しい治療法や予防法も確立されるかもしれませんね。
一点気になったところは、上記ウェブ記事、原文の英語の文では、『マッシュルーム』は『茸』という意味で使われているようで、英文の方には、「ある種のキノコ、シイタケ茸もその一つです」と書かれていますので、このブログでは、みなさんご存知の白いマッシュルームではなく、AHCCの原料にもなった、「シイタケ」についてお話したいと思います。


Shiitake Mushrooms / Building Blocks Show

シイタケには冬茹と香信の二つの種類があるそうで、冬茹は寒さが残る春先からゆっくりと成長させられたもので、かさも肉厚でずんぐりとしています。春の終わりから秋にかけて出回るのが香信です。高温多湿の時期に成長するため、生長が早く、かさも薄く大きくなります。一般的に香信よりも冬茹のほうが味が良く、香りも良いとされ、有効成分も多く含まれているようです。


Shiitakes / Janet Hudson

 

 シイタケの栄養と効果

シイタケにはビタミンB群(B1、B2、B3、B5、B6、葉酸)、ビタミンD、炭水化物、ミネラル、食物繊維などたくさんの栄養分やその他、有効成分が含まれています。研究報告がある効能を上げていくと、免疫強化作用、ウィルス抑制作用、アレルギー抑制・調整作用、降圧作用、動脈硬化改善作用、糖尿病改善作用、抗リウマチ作用などが見つかっています。またカロリーは少なく、食物繊維が多いので、便秘の改善やデトックスにもおすすめできますし、ダイエットにも最適です。その中でも冒頭で触れた、抗がん作用に注目が集まっています
シイタケには、強力な抗ウィルス性物質をつくる働きがあることが見つかっています。その一つが、先に出てきたAHCCの正体で、βグルカンと呼ばれる植物性の多糖類です。これが免疫系に作用し、増強させるという効果が確認されています。要するに、ガンやウィルスを攻撃する兵隊を増強してくれるというイメージです。シイタケから抽出された多糖類のレンチナンという成分からは抗がん剤も造られています。レンチナンにはその他、悪玉コレステロールの排出の促進などの効果もあり、高脂血症対策にもよい効果がありそうです。さらにシイタケには、豊富な食物繊維も含まれているので、大腸ガンの原因となる便秘を改善し、さらにβグルカンなどの成分が免疫を増強し、ガンの発生や増殖を抑制するという、まさにガンに対してはもってこいの食品であることがわかってきています。

シイタケは、生のものより、日光に当てて干した方がその栄養分が濃くなるビタミンDが10倍になるという報告あり)という特徴があります。市販のものは、熱風乾燥されていますが、買ってきたら、一度日光に当てると良いでしょう。干したものの方が、カルシウムの吸収や利用を促進する効果が高いとも考えられています。


Shiitake / David Davies

 
シイタケには、フィトステリンというコレステロールの沈着を防ぐ成分や、肌や粘膜の再生に不可欠なビタミンB群血圧を下げる効果や肝臓のコレステロール代謝を促進させるエリタデニンなども含まれ、癌ばかりでなく、生活習慣病の予防などにも効果的です。食物繊維が多く、カロリーも低いので、ダイエットや便秘、肥満防止や美肌対策にもおすすめできます。干しシイタケにすれば多量のビタミンDが骨を強化し、毒素を取り除く手助けもしてくれるので、老化防止にも良いでしょう。

中医学でみるシイタケ

シイタケは平性、または涼性と言われ、気を降ろす効果があるとされ、のぼせやすい方、イライラしやすい方、考えすぎて寝つきが悪いかたなどにおすすめです。その他、夏場の暑気対策にも効果的で余分な熱をとってくれま、胃腸を養い元気をつける効果もあると中医学ではされています。ただ、食物繊維が多いということは、消化はしにくくなるので、胃腸が弱い方や高齢の方、胃腸機能が未発達の小児は多く食べないようにしましょう。


Shiitake mushrooms and red peppers / matsuyuki

シイタケの旬は、春と秋。春は特に栄養価の高いシイタケが手に入る季節です。春は冬に溜まった余分なものを排泄させるのが良い時期なので、シイタケのデトックス効果はまさにうってつけです。良いシイタケは、肉厚でかさの表面につやがあり、裏がしろく、膜がはっています。干したものも肉厚で、表面のいろは薄茶色のものが良品とされています。ガン予防も、生活習慣病予防も、便秘改善も期待できて、お肌にも良くて低カロリーなんて、素晴らしい食品ですよね。是非皆様も、素晴らしい自然の恵みを楽しんでください。

2014/03/31

4月の中医学講師・スタッフスケジュール

ご予約はお電話、またはメールで!!
電話:03-3478-4382

メール:roppongi@iskra.co.jp
 
 
漢方相談は、予約のお客様を優先させて頂いております。
また、中医学講師による相談は、完全予約制でございます。
 
ご相談内容にもよりますが、初回では約1時間程度、
2回目以降は30分前後の相談時間をいただいております。
 
ご相談をご希望の方は、お気軽にご連絡ください。
メール:roppongi@iskra.co.jp
電話:03-3478-4382
 
尚、近隣の駐車場をご利用の方は、駐車利用券をお持ちいただければ、
500円の割引をさせていただいております。
 
 

●4月のスタッフ勤務日

櫻井 大典 : 火曜日を除く、月曜日から土曜日出勤
田宮 雅子 : 金曜日を除く、月曜日から土曜日出勤
木下 光江  : 毎週火曜日出勤
スタッフ紹介はこちらをクリック
 
 

●4月の中医学講師相談スケジュール

 

木梨 聡子(きなし あきこ)先生
毎週金曜日・土曜日
婦人・子宝相談
認定不妊カウンセラー
木梨先生に聞いてみよう!妊活、ベビ待ち、子宝相談
 

選甫(とんせんほ)先生
水曜日:4月9日、23日
耳鼻咽喉、アレルギー、内科疾患、皮膚
中国名老中医である蔡福養教授の耳鼻喉学術経験継承人
中国では、内科・耳鼻咽喉科などで1万人以上を診療してきました。
明るく、話しやすい仝先生の相談はいつも人気です。お早目にご予約ください。
仝先生へのインタビューはこちらから
 
 

包海燕(ほうかいえん)先生 (月1回木曜日)
木曜日:4月17日
 
子宝、心理ストレス、内科疾患
包先生は子宝だけでなく、ココロのケアもご専門。
体調の改善だけでなく、不妊治療にまつわる様々なストレスについてもご相談ください。
包先生へのインタビューはこちらから
 
 

周軍(しゅうぐん)先生 (月1回木曜日)
木曜日:4月17日
子宝、更年期障害
やさしい笑顔と柔らかな雰囲気でいつもニコニコお話を聴いていただけます。先生のご専門は子宝と更年期のトラブル。女性にしかわからないことも先生に相談すればまちがいなし。
周先生へのインタビューはこちら

2014/03/31

栄養豊富で、バランスの取れたダイエット食ってホント??ジャガイモ・新ジャガのお話。

こんにちは。店長の櫻井です。東京近郊は今日も昨日に引き続き穏やかな春の日差しが心地よいお天気で、絶好のお出かけ日和ですね。今日花見に行ったら気持ち良いんでしょうね~。。明日は、雨風ともに強く、一時は傘もさせないぐらいになるかもしれないそうなので、まだ見ぬ桜が散ってしまわないか心配です。
さてさて、今日のブログは、ふきのとうさやえんどう菜の花に続く春のお野菜のお話第4弾、「新ジャガイモ」のお話を書いてみたいと思います。


Potato harvest / Tommy Hemmert Olesen

ジャガイモ

ジャガイモは南米はペルー南部にあるチチカカ湖のほとりが原産だそうです。マチュピチュやクスコの遺跡で有名なインカ帝国では、ジャガイモを主食にしていたようです。1570年ごろにスペイン人によってジャガイモはヨーロッパにもたらされ、日本には江戸時代初期には輸入されていたようですが、普及はしませんでした。
日本にジャガイモが普及するのは、飢饉対策として東北・北海道地方でジャガイモの栽培が奨励されるようになった、江戸後期、18世紀末ごろとされています。ちなみに当時、アイヌの間にもジャガイモは伝わっていたようです。

ジャガイモの収穫期は4月から6月と、9月から10月の年二回。ジャガイモの最大生産地は北海道ですが、北海道のジャガイモと言えば秋が旬。春のこの時期にとれるジャガイモを「新ジャガイモ」(新じゃが)と言いますが、新じゃがは、鹿児島や長崎で、冬に植えられ春に収穫したものです。新じゃがの特徴はなんといっても皮が薄く水分を多く含んでいるので、そのまま食べられること。ジャガイモの栄養は皮と皮のすぐ下に豊富に含まれているので、皮ごと食べることで、栄養を逃さず摂取できます。


USDA Market Potatoes / Mr.TinDC

ジャガイモの加熱しても壊れにくいビタミンC

ジャガイモは、ビタミンCを筆頭に、炭水化物、ビタミンB1、B2、B6などのビタミンB群やカリウムなどの栄養素、ペクチンなどの食物繊維、を豊富に含んでいます。その中でもビタミンCの含有量は豊富で、みかんと同じぐらい含まれています。ジャガイモは日持ちがするので、まだ今のようにサプリメントなどない時代には、長期間の航海にでるときのビタミンC欠乏による壊血病を予防のためにたくさん船に積まれていました。ビタミンCは本来熱に弱い栄養素ですので、加熱調理によって失われてしまう部分が多いんですが、ジャガイモに含まれるビタミンCはでんぷんに包まれ守られているので、加熱調理をしてもほとんどのビタミンCが残るそうです。
ビタミンCの力は、抗酸化作用で「細胞の老化」を防ぎ、血管や神経をまもり、コラーゲンの生成も助けてくれます。年齢を重ねるごとにその重要性が増してきます。さらにビタミンCは抗ストレス作用もあると言われ、ストレス環境化では大量に消費されますので、現代のようなストレス社会では、いくらとっても摂りすぎになることはほとんどありません。
そしてこれはビタミンCに限らずいえることですが、栄養素は天然ものが一番です。ものによっては本来の力を発揮できないどころか、身体に対して良くない作用をもってしまうものもあります。ビタミンCも、添加物として取るのではなく、食品から天然ものを摂取しましょう。
ビタミンB1、B2、B6などのビタミンB群は炭水化物や糖質、脂質、アミノ酸の代謝を良くして、神経を安定させてくれる力があります。カリウムには、余分な塩分を排泄してくれる力がありますし、ジャガイモはアルカリ性食品なので、体内の酸性化も防いでくれます。


Pork Jowls and Fingerling Potatoes / Ron Dollete

糖質の塊?でも吸収されにくい糖質です

ジャガイモは炭水化物が豊富なので、最近忌み嫌われる「糖質」が豊富ということになるんですが、ジャガイモの糖質は「でんぷん質(多糖類)」が主体で、「糖類(砂糖、ブドウ糖など)」は少ないんです。でんぷんは多糖類といって、砂糖やブドウ糖などの単糖類、二糖類と違い、胃や腸で吸収されにくい糖なので、カロリーが低く太りにくい糖質です。なので、ジャガイモは、意外ですが、ダイエット食としても優秀ですし、栄養バランスも良く、カリウムも豊富なので、糖尿病にもよいとされています。


crash hot potatoes / sleepyneko

中医学から見たジャガイモは、、

ジャガイモは寒性。方向性は降で便通を良くしたり、食べたものをしっかりと腸へ降ろす作用があります。性味は辛、甘なので、「酸味を抑えて甘味を多目に」という春の養生にはぴったりです。陽気を発散してくれる辛味なので、その点でも陽気がこもりやすくなる春にはぴったりです。胃腸を丈夫にして、エネルギー補給する、胃腸を整える、胃の痛みを止めるなどの中医学的効能があるとされています。寒性なので、冷えを感じる方より、ほてりが有ったり、イライラしがちな方、胃酸が多い、胃痛がするなど、熱の症状がある方の方がおすすめです。食べ過ぎはガスを溜まりやすくさせるので、お腹が張っているとき、消化不良気味な方は避けてくださいね。


じゃが芋のガレット / Kakei.R

 
ビタミンCが豊富でお肌や血管を若々しく保ち、ビタミンB群が豊富で、神経のとげとげしさをとってくれて、さらに栄養バランスが良くて、カロリーが少ない、太りにくい食品です。中医学的に見ても、胃腸を元気にして、身体を元気にしてくれます。良いジャガイモは、ふっくらと丸みがあり、凸凹がすくないです。変色しているものは避けましょう。日光に当たると発芽してしまい、暗いところでも湿気の多いところでは発芽してしまいます。風通しのよいところに、新聞に包んでおいておくのが良いでしょう。
 
自然はいつもその時に必要なものを与えてくれます。春は陽気が強まり、イライラしたり、目がかゆくなったり、喉が痛くなりったりすることが多いので、ジャガイモの寒性はそれらを鎮めるのにも役立ちます。冬場に溜まった毒素を吐き出すためにも、ジャガイモは効果的でしょう。
ジャガイモは糖質の塊!なんて目の敵にされているようですが、そんなに悪いものではありません。消化に時間がかかるでんぷん質などの複合多糖類は、胃腸に吸収されずらく太りにくいですよ。栄養も豊富で代謝もよくしてくれるので、是非この時期の新ジャガを食べてみてくださいね。

2014/03/29

「花粉症に良い」と言われる食べ物を検証してみた

今日は暖かいですね。うっかり冬用ジャケット&セーターで出勤してしまったので、どうも周りから浮いている店長櫻井です。こんにちは。雨が降った次の日の晴れの日は、花粉が多いですよね。今年は去年よりもずいぶんと花粉量が少ないのか余りニュースにはなってませんが、つらい症状にお悩みの方はやっぱり多いようで、花粉症のご相談はまだまだ多いです。
私も花粉症で毎年悩まされていましたが、今年は冬場から衛益顆粒(えいえきかりゅう)を1包ずつ飲んで対策していたので、症状は落ち着いています。いや~ほんとに辛くないって幸せですね。花粉症は鼻だけのトラブルではないので、日ごろの生活養生による体質改善がとっても大切です。冬の終わりごろから対策することでずいぶんと春先から始まる花粉症症状を抑えることが出来ますよ。
ネットやテレビでは、「花粉症によい食品」なんて情報をよく見かけます。このさいなので、いろいろ検証してみましょう。
ネットをざっと検索すると、バナナ、納豆、ヨーグルト、ショウガ、レンコンなんていうのが出てきましたので、一つずつ見ていきましょう。っと、その前に花粉症をもう一度中医学でおさらいしましょう。
 

中医学が考える花粉症

中医学で花粉症は、体内を巡り防御している気(エネルギー)が少なく、花粉から体を護れていない状態と考えます。なので、花粉に負けない気が充実した体作りをすることが、花粉症症状を軽減したり治すことに繋がります。気は胃腸で作られます。胃腸は中医学では「脾胃(ひい)」と呼びます。脾胃は、食べ物と空気をもとに身体を護る気、「衛気(えき)」を作り出します。衛気は脾胃でつくられ、肺(呼吸器系、口、鼻、皮膚を含む)により全身に送り出されます。この衛益が体表や粘膜などを巡回することで、外からくる外敵、この場合は花粉です、の侵入を防いでくれています。
なので、食べるもの、脾胃、肺が花粉症対策で強化するべきポイントです。脾胃や肺を弱らせてしまうものは、花粉症状を悪化させると考えることができます。ちなみに、脾胃は、冷たいもの、ドロドロしたもの、多量の甘いものに弱く、肺は、たくさんの辛いもの、乾燥、熱を嫌います。これらを踏まえたうえで、食品を見ていきましょう。
ちなみに、花粉症は西洋医学では、免疫の過剰反応です。外敵(花粉)を追い出そうとする鼻水や涙、くしゃみが過剰に出てしまっている状態です。1の的に対して、総攻撃をかけている状態で、免疫の指揮系統がバカになっている状態です。

 

免疫バランスを改善、アレルギー症状を抑えてくれるバナナ

マウスでの実験段階の話ですが、バナナに含まられる特定の成分が、免疫バランスを改善し、過剰なアレルギー症状を緩和してくれるという報告があるそうです。中医学的に見てみると、バナナは寒性で、甘味です。体内にこもった余分な熱を収め、肺を潤して、腸も潤し、便通をよくする力もあります。これらを見ると、よさそうな感じがしますね。便秘状態は体内に毒素を抱え持っているようなものなので、免疫系の攻撃が強くなる可能性があります。さらに免疫は腸内で教育されているので、腸内環境を良くすることはとても重要です。肺は熱を嫌い、潤いを好むので、その点からみても花粉症にはよさそうです。ただ一点、寒性なので、冷えて水っぽい鼻水がだらだら出るような場合や下痢、軟便など胃腸状態が悪い人は、避けたほうが良いかもしれません。目が真っ赤になったりする熱系の症状には良いでしょう。


バナナ / frontriver

腸を元気に、肌を強くする納豆

納豆はこのブログでも取り上げましたが、美肌効果や保湿効果が高い食品です。腸の中をきれいにしてくれるレシチンを含み、腸内環境を良くしてくれます。ビタミンB群を豊富に含んでおり、粘膜を含めた肌を正常な状態に保ってくれます。中医学的に見ると納豆は、平性または微温で、殆どの人が毎日食べられます。お肌が回復する夜に食べると良いですね。ただ、食物繊維が多く、胃腸が弱く、便秘がちな人は消化能力の高い朝に食べるほうがおススメです。納豆には、潤いを生む作用のほか、解毒や胃腸を元気にして気や血の巡りをよくする力があるとされています。身体を元気にしてくれる食品ですので、これも花粉対策にはお勧めできます。

 

乳酸菌と言えばヨーグルト。胃腸が弱い人は注意。

ヨーグルトは、牛乳を乳酸菌で発酵させた物。牛乳自体がそれほど人にとって良いのかは議論の余地が残りますが、ヨーグルトは牛乳より消化しやすく、牛乳が飲めない人でも飲めます。美肌効果や整腸作用、アレルギー症状の軽減など様々な効果があるようです。ヨーグルトなどの発酵食品には、乳酸菌が多く含まれます。乳酸菌は腸内で善玉菌を増やし、悪玉菌を抑制してくれるので、腸内環境を良くするうえでとても大切です。ただ、ヨーグルトは冷蔵庫で冷やされた状態で食べられることが多く、冷たく、ドロドロとした状態が胃腸が弱い人には不向き。タンパク質が多い面から見ても、胃腸負担になりますので、そういった方は、みそや漬物、醤油などの発酵食品から乳酸菌をとるのがおすすめです。あと、乳製品がアレルギーを引き起こしてる可能性もあるので、注意。


Yogurt 364
Yogurt 364 / ljguitar

粘膜の炎症を抑える生姜

ショウガに含まれる「ショウガオール」という成分が粘膜の炎症を緩和してくれるそうです。鼻水がだらだら出るのも、目がかゆいのも、粘膜が炎症を起こしているからです。生姜はこれら症状を改善してくれる可能性があります。中医学では、吐き気には生姜をよく使います。生姜微温で、寒気を追い払い、肺の機能を高め、胃腸を温め、冷えによる吐き気を止めてくれます。肺や胃腸を元気にしてくれるので、花粉症状にはよさそうです。温性で、気を巡らせ、昇らせる性質があるため、目がかゆい、喉が痛い、咳が出るなどの方は避けたほうが良いでしょう。冷えがあり、水っぽい鼻水が出る方にはおすすめです。

 

熱をとり、潤い補給。胃腸や肺も強化する蓮根

蓮根寒性です。味は甘で、脾胃(胃腸系)と、心に主に影響します。肺にこもった熱をとったり、潤いを生んで乾燥をいやしたり、乾燥や「血」にこもった熱などによる肌トラブル、下痢や便秘、胃腸のトラブルに良いとされ、花粉対策にもよさそうです。発熱時や喉の乾燥、顔が赤い、喉が痛い、便秘などがみられる方は多く食べると良いでしょう。皮にも有効成分がたっぷり含まれるので、皮ごとすりおろしたしぼり汁を飲むのもお勧め。蓮根はすぐ色が変わってしまいますが、その色をかえる成分の「タンニン」はポリフェノールの一種なので、抗酸化作用があります抗酸化物質には、血圧を下げたり、炎症を抑える力があるとされています。最近の研究ではアレルギー症状の緩和に良いそうで、花粉症状にはやはりよさそうです。ただ、蓮根は寒性なので、もし生のままたくさん食べると冷えます。水っぽい鼻水だらだらの症状には向いてないでしょう。でも、火を通して食べたり、温性・熱性のものとたべることで寒性が緩和されますよ。

 

 
 
こうやって一つ一つ見てみると、脾胃を元気にしてくれて、肺を潤し元気にしてくれるものが多いので、花粉症対策にはよさそうですね。ただ、症状によっては逆効果になることもあるので、食品が持つ寒熱の性質と、自分の症状を考えて摂取するのが効果的です。もう一つ、一つの食材に頼り続けるのも良いことではありませんので、いろんな食材をまんべんなく食べるようにしましょう。食の基本は、野菜4、コメなどの穀類4、肉類2の割合で、腹八分目の和食です。特に肉類など、胃腸に負担をかけるものを極力少なくして、解毒効果の高い野菜、特に葉野菜を多く摂ることが、花粉症症状をおさえるポイントです。
あと、このブログ、もうちょっと早く書けばよかったな、、っと今更ながら思っております。
でも、ご参考になれば幸いです。。
 
 
関連ブログ記事
花粉症に効く漢方薬たち

2014/03/28

中医学に興味があるなら

こんにちは、店長の櫻井です。
イスクラ中医薬研修塾27期生卒業式でした。去年の5月から始まり11か月。あっという間だったようですね。入ったばかりのころは、中医学なんてまったく何もわからない素人たちが、約1年後には専門用語で語り合えるようになっていました。月、水、金は塾で中医学の授業。火、木、土は、イスクラ直営薬局や東西薬局さんで開店から閉店まで研修と、毎日毎日中医学漬けの約一年ですから、いやでも中医学にはまってしまいます。しかも希望者は寮生活です。同僚と塾でもプライベートでも一緒なわけです。塾から帰って、一緒に飯を食いながら、中医学の話に華を咲かせるわけです。まさに中医学一色の約一年です。

最後の授業が終わり、北京の中医医院で研修を受けて、本場の臨床現場を体験したのち、卒業です。

 中医医院での研修風景

卒業生はそれぞれ、全国の漢方相談薬局へと就職していきます。実家に帰ってお店を継ぐ人もいますが、ほとんどがまずはどこかで修行することを希望します。本人が望めば、ほぼ100%就職できてしまうところを見ても、卒業生たちのスペックの高さ、講師陣の質の高さがうかがえますよね。卒業生は、中医学の基本的な知識、中医薬の基本的な使い方にくわえて、漢方相談薬局での経験も積んでますので、即戦力として期待されているわけです。中医基礎から学べる学校は、日本に何校かありますが、そこに漢方薬局での経験も積めるところは私が知っている限りありません。
かくいう私も、この塾を卒業しました。私の同期も漢方相談薬局の薬局長をやっていたり、自ら開業したり、実家の漢方薬局を継いだりと大活躍しております。
 
この塾は今から27年前に猪越 恭也先生が新たな中医学の担い手を育てるために創られた塾です。卒業生は、何人いるんでしょうね。1期に大体10人前後の生徒がいるので、300~400人ぐらいはいるのでしょうか。彼ら彼女らは今この瞬間も全国でたくさんのお客様のお悩みを聞いていることと思います。

お店に贈られた卒業生たちの寄せ書きです

来期、28期生の研修生が新しく5月から入ってきます。これからの漢方業界の担い手がまた増えます。猪超先生は私たちの卒業式で、「今までは生徒でしたが、今日からはライバルです。皆さんの活躍も期待していますが、私も負けませんので、精一杯がんばりましょう!」とおっしゃってくれました。とっても素敵な先生です。1年間寝食を共にした仲間は一生の宝です。なんでも相談できて、なんでも話し合える、自分の手の内を隠さず話し合える同業者の存在というがどれほど重要なことなのか、私も店長になり、薬局を運営していく立場になりその重さを痛感しております。これから中医学を学びたい。一生の仕事を見つけたいというかた、一度イスクラ中医薬研修塾の門をたたいてみてはいかがでしょうか。

漢方が好きならイスクラ中医薬研修塾

2014/03/27

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売