抑肝散の原典の『保嬰撮要』(16世紀)は乳幼児に対する治療について記されたもので、乳幼児のひきつけや夜泣き・歯ぎしりなどにつかわれたものでした。また、チック症・てんかん、パーキンソンなどによる痙攣、イライラ・不眠・精神不安等の心因性の疾患にも用いられる応用範囲の広い漢方薬です。現在では、認知症の行動・心理症状の改善やQOL向上のために用いられ、その薬理作用の研究も進んでいます。 Burnout & …
続きを読むこの症状って?
- もともと元気な人であっても、知らず知らずのうちに負担がかかり、いつの間にか体や心の不調が現れます。
- 不調が起こるということを中医学的に考えると、健康の土台が崩れて、体質に乱れが生じ、結果として症状が起こります。自然と治るような不調であればそれほど気にしなくても良いのですが、繰り返し起こる不調や、病院に行っても治らないようなものであれば、体質から治すことをおすすめします。中医学では、「同病異治(どうびょういち)」といって、同じ病気(不調)でも体質によって違う治療法が必要になったり、「異病同治(いびょうどうち)」のように、ひとつの治療法で別の病気(不調)が同時に治ったりもします。大切なことは体質を見極めること。気になる症状はありませんか?
ストレス社会の救世主!? 「抑肝散(よくかんさん)」とは?
冷えの原因は頑張りすぎ?~冷えからカラダの状態を知る~
今日はこれからの季節に多くなる冷えのお話をしたいと思います。最近はSNSなどで色々な情報に触れる機会が多くなりましたよね。 「ホットヨガに行き始めました」、「玄米食に変えました!」 もちろんそうすることで冷えや体調が良くなる方もいらっしゃいます。しかし、自分の体質を理解しないままメディア等で見聞きしたものを試し、「疲れてしまって続かなかった」、「結局よくならない」という方も意外と多いのではないでし …
続きを読む【急な足つり・こむら返り】の原因・効果のある漢方薬のご紹介
最近、私の周りでこむら返りや寝ているときに足がつって、痛くてたまらないと訴える人が多くなりました。年齢によるものなのでしょうが、筋肉のつりは、ふくらはぎだけでなく、足の指・足の裏・太ももでもおこり、非常に痛くて辛いものです。 こむら返りは、ふくらはぎ腓腹(ひふく)筋の痙攣で、腓腹筋や周囲の神経が異常な緊張を起こし、筋肉が収縮したまま弛緩しない状態になり、激しい痛みを伴います。普段使っ …
続きを読む寝汗を考える
夜になっても満ちてくるはずの『陰』が不足していると、隠されるはずの『陽』は顔を出したままです。身体の必要な栄養分『気(身体のエネルギー)・血(主に血液など)・津液(主に必要な栄養分など)』を『陰陽』に当てはめると、『陽』は『気』、また『陰』は『血・津液』ですから、『血や津液』が不足していると静かに寝静まるはずの夜に陽気が顔を出すことになり、身体は暑く感じてしまい汗が出てしまう、これが中医学でいう寝汗のメカニズムです。
続きを読む口が苦いのはなぜ?原因と漢方の対策方法(2022年最新版)
「糖尿病」・・・三大合併症だけでなく認知症にまで!
「糖尿病」・・・三大合併症だけでなく認知症にまで! いま、日本の成人の約5人に1人が糖尿病患者または予備軍と言われています。糖尿病はとは、血糖値が高くなる病気です。普通、食べ物や飲み物は消化されると、体内を動かすブドウ糖に変わります。血糖値とは、このブドウ糖が血液の中にどれぐらいあるかを示すもので、糖尿病になると、ブドウ糖が血液中にあふれてしまい、それを必要とする細胞まで運ばれず、血糖が常に高い状 …
続きを読む「たかがむくみ」が怖い!
むくみを改善するには、利尿剤を使いますが、電解質のバランスが崩れてしまう恐れがあります。そして、それぞれの疾患の治療を行い、血行を良くするために、屈伸運動やマッサージ、お風呂も有効です。足を高くして寝るのも良いでしょう。また、食生活、特に塩分の取り過ぎにも気をつけましょう。
続きを読むギックリ腰と漢方
ギックリ腰と漢方 ちょっとした荷物を持ち上げようとした瞬間、腰に急激な痛みが走り、動けなくなり息も絶え絶えになってしまった…。ギックリ腰になった事があれば、その瞬間を思い出すだけでも思わず顔をしかめてしまいますね…。 その病態から、欧米では「魔女の一撃」(ドイツ語で Hexenschuss)と言う名がつけられているギックリ腰。しかし、この「ギックリ腰」とは、正式な病名ではなく、何かのきっかけで急激 …
続きを読むつらいお腹の張りをどうにかしたい!「膨満感」
肝には、情緒の安定や、睡眠など、リラックスさせる機能と、気が体内をスムーズに流れるようにコントロールする機能があります。ストレスが多く、肝に負荷がかかりすぎると、肝は気の流れをスムーズに保てなくなります。その結果、胃腸もうまく動かなくなってしまい、お腹が張ってしまいます。
続きを読む肩こりの痛みって・・・
肩こりってつらいですね。 昔の小説家、樋口一葉は肩こりや頭痛に悩まされていたことで有名です。明治28年に書いた短編小説「ゆく雲」で肩こりのことを「肩がはる」と表現しております。それでは肩がこる・・・この表現は・・・夏目漱石が明治43年から連載した「門」の中で最初に使った造語であると言われています。肩こりって実は・・・造語だったんですね。厚生労働省が3年ごとに行っている国民生活基礎調査では15才から …
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