気をつけて!夏の脳梗塞
冬場に多いと思われがちな脳梗塞ですが、最近の研究では夏場に一番多く発症すると報告されています。近頃、歌手の西城秀樹さんも軽い脳梗塞を起こして入院というニュースが流れました。また、Mr.Childrenのボーカル桜井和寿さんも小脳梗塞を起こしたりと 「まだ若いから」といって安心は出来ません。
脳梗塞ってなーに?
脳梗塞とは、一般的に「脳卒中」と言われている病気の一種です。脳血管が詰まる事によって血液の流れが止まり、脳の一部が酸素欠乏と栄養障害を起こして脳細胞が死んでしまう病気です。一度死んでしまった脳細胞は再生しないため、梗塞の場所によって麻痺、しびれ、めまい、ふらつき感、失語症などの後遺症が残る事があり、最悪の場合は死に至る事もありますます。近年増加が著しく、患者数は約110万人と言われています。
なぜ夏に多いの?
暑い夏は汗を大量にかく為に脱水症状を招きやすく、それだけ体液が減少してしまうの血液が濃縮されて流れづらくなります。また、暑さに適応するために、末血管が広が血圧が低下します。そうする血流速度も遅くなり血液が滞りやすくなります。このような状態の時に<クーラーが利いた寒い部屋に入ると、一気血管が収縮血流が悪くなって梗塞を起こす確率が高くなります。その他にも、もともと生活習慣病がある人は、動脈硬化(粥状硬化)が進んでいるの血栓ができやすく、詰まりやすい状態にあります。こうした理由が重なり合って「脳梗塞」が起こりやすくなります。
正常血管
粥状硬血管
脳梗塞の前兆 見逃さないで!
脳梗塞はいきなり大きな発作が起きるイメージがあるかもしれませんが、脳梗塞を起こした人の3割程度の人は、前兆の症状を経験しています。
脳梗塞の前兆症状
・麻痺・・・左右どちらかの手足に力が入らない、動かせないなど
・感覚障害・・・何れかの手足のしびれ、熱さや痛みなどの感覚がないなど
・言語障害・・・ろれつが回らない、話したい言葉が出てこない、相手の話しいている内容がわからないなど
・視覚障害・・・視野の半分が欠ける、片方の目が見えなくなるなど
・突然のめまい
これらは一過性脳血発作
(TIA)と呼ばれ、一時的に脳血管が詰まり脳梗塞と同じような症状が見られますが、多くは数分~1時間程度で消えてしまいます。しかし、このような症状が消えたとして血管が詰まりやすい状態に変わりはありません。実際、これらの発作が起きてからの1週間は特に脳梗塞を発症しやすい時期です。もし、このような症状が現れたら、すぐに医療機関を受診してください。
脳梗塞の危険因子
肥満、喫煙、過度の飲酒、心臓病血圧・高血症・糖尿病などの生活習慣病。これらが重なれば重なるだけ危険性upします。
・加齢
・喫煙 (非喫煙者の2倍以上)
・肥満
・過度の飲酒 (適量は ビールなら大瓶1本/日 日本酒なら1合/日 まで )
・男性 (女性の1.7倍)
・家族 (血族に既往症の人がいる
また、過度のストレスや緊張状態血圧を上昇させ、脳梗塞の遠因となりますのでご注意を!
オススメの漢方薬は・・・
汗血液から漏れ出た(しぼりだした?)水分とエネルギー。発汗によって水分などが消耗され、心臓のパワーが落ちている身体は、脳梗塞になる危険性大!予防は、失われた体液とエネルギーを補い血液を潤して淀みなく全身にサラサラと流れるようにする事が肝心です。
冠元顆粒(かんげんかりゅう)
麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)
汗をかいて失われた体液とエネルギーを補い、心筋への栄養補給や心臓の働きを高める2種類の薬を組み合わせる事によって血液が潤い、サラサラと全身を巡ります。