午後に微熱が出る~陰虚とは?
陰虚とは簡単にいうと体に必要な陰液(潤い)が不足している状態のことです。通常、人の体は“陰(いん)”と“陽(よう)”のバランスがうまく保たれています。しかし、病気やストレス、生活習慣、加齢などによってそのバランスが崩れることがあります。このバランスが崩れ、陰が不足すると相対的に陽気が優勢となり様々な熱症状が出てきます。
陰には体を潤し、熱を冷ます、陽には体を温める役割があります。
※陰について、詳しくはコチラをどうぞ。

症状
・午後に微熱が出る
・のぼせやすい、顔が赤くなる
・イライラする
・寝汗をかく
・口や喉が渇く
・手のひらや足の裏がほてる
・目が乾燥する
・舌が赤い、裂け目、苔が無い
などの症状が特徴的です。
漢方では
主に補陰のお薬を使います。
杞菊地黄丸…目の症状(乾燥やかすみなど)が気になる人に
知柏地黄丸…のぼせやほてりが強い人に
養生法
・12時までに寝るようにしましょう
・適度な運動をする
・汗をかいたら水分補給をちゃんとしましょう(冷たい飲み物は胃腸に負担をかけてしまうので、温かい飲み物を)
・お酒の飲み過ぎ、タバコの吸い過ぎにも注意しましょう
おすすめ食材
豆乳、トマト、レンコン、梨、豚肉、白キクラゲ、白ごま、黒ごまなど体を潤わせる食材を積極的にとりましょう。緑茶、ほうじ茶、菊花茶などもおすすめです。
陰虚に対する漢方薬は他にもありますので専門家ご相談し、体に合う漢方薬のご服用をおすすめします。