この記事では、胃腸トラブルの主な原因、胃腸の症状に効果的な漢方をご紹介します。
胃腸トラブルの主な原因
胃腸トラブルの原因はさまざまであり、個人や状況によって異なる可能性があります。以下は一般的な胃腸トラブルの主な原因となります。
- 感染症: 腸内に細菌、ウイルス、寄生虫が侵入することによって感染が起こります。これには食中毒、ウイルス性胃腸炎、寄生虫感染症などが含まれます。
- 食事や食物アレルギー: 適切でない食事や食物アレルギーは、胃腸トラブルを引き起こす可能性があります。食べ物の消化が難しい場合や、アレルギー反応が起こると、胃腸に不快感や腹痛が生じることがあります。
- 過剰なストレス: ストレスは胃腸の健康に影響を与える可能性があります。ストレスが長期間続くと、胃酸の分泌が増加し、消化器系の機能が乱れることがあります。
- 消化器官の異常: 胃や腸の構造や機能に問題がある場合、例えば胃潰瘍、クローン病、過敏性腸症候群(IBS)など、胃腸トラブルが引き起こされる可能性があります。
- 薬物の副作用: 特定の薬物や抗生物質は、胃腸のバランスを崩し、消化トラブルを引き起こす可能性があります。
- 摂食障害: 過食症や拒食症などの摂食障害も、胃腸トラブルの原因となることがあります。
- 生活習慣の乱れ: 運動不足、不規則な食事、過度なアルコール摂取、喫煙などの不健康な生活習慣は、胃腸の健康に悪影響を与える可能性があります。胃腸トラブルの原因は複雑で多岐にわたるため、具体的な症状や状況によって原因を特定するためには、医師の診断が重要です。症状が続く場合や重篤な場合は、早めに医療専門家の相談を受けることが重要です。
【症状別】胃腸に効く漢方薬
次に胃腸トラブルによく用いる漢方薬を症状別にご紹介します。あくまでも一例となりますので、実際に服用される際は専門家にご相談くださいね。
便秘
便通が1日3回ないと気が済まない方もいれば、3日に一度でも問題ないという方もいらっしゃいます。排便頻度は食事量にも関係しますので、便秘と判断する目安は、不快感無く短時間でスッキリと排便できるかどうか、お腹のハリなど日常の不快感がないかどうかです。
よく用いられる漢方:麻子仁丸(ましにんがん)、大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)、イスクラ清営顆粒(せいえいかりゅう)など
軟便・下痢
排便時に便が形をとどめていない場合は軟便であり、飲食物の消化吸収が不十分であると考えます。せっかく食べたものが活用されていない、なんとももったいない状態です。また腹痛を伴い、水溶性の便が出る下痢も同様で、胃腸が何らかの不調を起こしていると考えます。
どちらも排便した後は比較的スッキリするため、放置している方が多いかもしれませんが、胃腸の不調が原因であることは明白であり、軟便、下痢を引き起こしやすい体質を根本から変えていくことが重要です。
よく用いられる漢方:イスクラ健胃顆粒(けんいかりゅう)、イスクラ健脾散エキス顆粒(けんぴさん)、イスクラ勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)など
胃痛
胃痛が生じると市販薬でやり過ごしている方が多いかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。原因を考え、「胃痛を起こしにくい体」を目指し、対策を立ててみましょう。
よく用いられる漢方:芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、イスクラ開気丸(かいきがん)など
ゲップ・ガス
ゲップやガスが多い方は、胃腸の「気(エネルギー)」の流れが停滞している可能性が大。また臭いが強い場合は「熱」も関係していると考えます。病気とは言えなくても、胃腸が発している不調のサインの一つです。
よく用いられる漢方:イスクラ開気丸、イスクラ健胃顆粒(けんいかりゅう)など
胃もたれ
胃もたれは「痰湿」と呼ばれる病理産物が胃腸に停滞して起きるケースが大半です。むかつきや胃の重み、口の中の不快感などが伴うことも多いでしょう。暴飲暴食、特に甘いものや油っこいものの摂りすぎが主な原因ですが、根本には胃腸虚弱体質が隠れています。
よく用いられる漢方:晶三仙(しょうさんせん)、香蘇散(こうそさん)など
味覚異常
味覚に異常がある場合、医学的には亜鉛不足ともいわれますが、それだけでなく胃腸に問題があるケースがほとんどです。苦い、酸っぱい、味を感じないなど様々なパターンがあり、それに合わせて原因も様々です。漢方の専門家に相談をして対策を立てましょう。
よく用いられる漢方:温胆湯(うんたんとう)、勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)、健胃顆粒など
口臭
口臭は周りから指摘されるケースと、自分自身が気になるケースと大きく二つに分かれるようです。口臭は、食事の不摂生とストレスが主な原因と考えます。特に自分自身が気になるケースはそれがさらにストレスになる場合も多いため、気にし過ぎないようにすることも大切です。
よく用いられる漢方:黄連解毒湯、晶三仙など
吐き気
気持ちの悪さを引き起こす直接的な原因は「水湿」と呼ばれる病理産物です。しかし、胃腸のパワー不足が隠れていることも多く、ストレスが関係していることも。慢性化している場合は、体質改善を検討しましょう。
よく用いられる漢方:勝湿顆粒、健胃顆粒など
胃腸トラブルでお悩みの方へ
以上、胃腸トラブルの主な原因、症状別の代表的な漢方薬をご紹介しました。漢方薬は胃腸トラブルの症状改善にも役立ちますが、漢方で根本的な体質改善をしていくことも実は大事な対策です。
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