ホットフラッシュとは
ホットフラッシュは血管運動神経症状に分類される自律神経失調です。原因は卵巣機能低下によるエストロゲンの減少。なぜエストロゲンの減少で自律神経が乱れるのかというと、そこには卵巣と脳の間でホルモン分泌を調整する仕組みが関わっています。卵巣のエストロゲン分泌が減ると下垂体から分泌される卵巣への指令ホルモン(FSH、LH)が過剰になり、それが下垂体をコントロールする視床下部の自律神経中枢を刺激してしまうのです。
中医学的な原因は「陰陽のバランス」
中医学的に見ると、エストロゲン分泌の減少は「腎精」の不足。そこから起きるホットフラッシュは、身体の陰陽のバランスが崩れて陰が不足、陽が過剰になって「虚火」が生じていると考えます。体内にこもった「虚火」がほてりやのぼせになり、熱が津液を体外に押し出すと多汗や寝汗になるのです。こうした場合、足りない陰を補うことで陽とのバランスを回復し、自律神経を安定させることができます。
よく使われる漢方薬
・腎精を補い、虚火を鎮める ・・・双料杞菊顆粒、瀉火補腎丸など
・陰血を補い、気の上昇を抑える ・・・婦宝当帰膠など
・虚火に伴うイライラを穏やかにする・・・加味逍遙散など
ほかにも色々な漢方薬があります。ホットフラッシュという症状は同じでももとの体質は人それぞれなので、使う薬は人により違ってきます。いくつか組み合わせた方が効果的な人もいらっしゃいます。
更年期とその先へ
更年期は閉経前後合わせて10年ほど続きます。この期間の過ごし方はそれ以降の骨密度、耳や目の働き、髪や肌の質、さらには認知機能にも密接に関わってきます。不調は我慢せず積極的に治して行きましょう。下記のリンクより、イスクラ薬局のご予約ができます。
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