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婦人科のおはなし の記事一覧

月経前や月経中にイライラ、落ち込む、泣ける ~タミーの月経講座~

こんにちは!タミーこと田宮です!
今回のタミーの月経講座は 「月経前や月経中にイライラ、落ち込む、泣ける」 ことについてお話します。

イライラ、悲しい、落ち込む、泣いてしまう、独り言が増える、眠れないなどなど、月経前~月経中の間に出る症状のことを経行情志異常(けいこうじょうしいじょう)といいます。PMS(月経前症候群)ともいいますので、こちらの名前をご存知の方は多いかもしれません。
現在では、月経のある女性の半数以上の方に何らかのPMS症状が出ていると言われています。排卵から月経までの間に分泌されるプロゲステロンや脳内の神経伝達物質の異常などが原因であると考えられています。
それではこの症状を中医学ではどのように考えるのか見ていきましょう。
中医学的に考える月経前や月経中にイライラ、落ち込む、泣けるについて
①肝気鬱結(かんきうっけつ)タイプ
肝は自律神経を司る臓腑です。ストレスを受けると、真っ先にダメージを受けて肝の機能が失調します。機能がスムーズでなくなると脾(ひ 胃腸)をいじめ胃腸障害が出てきます。
【症状】
うつうつして楽しくない、ため息が多い、情緒不安定、胸苦しく脇腹が張る、食欲不振、のどがつかえる など
*セロリ、春菊、三つ葉、ミント、オレンジ、みかん、ジャスミン茶、クコの実 などおすすめ
②痰火上擾( たんねつじょうゆう)タイプ
中医学で脾(ひ 胃腸)は生痰(せいたん)の源と考えます。生痰(せいたん)の源とは痰が生まれる場所という意味です。肝が脾をいじめると、脾の機能も失調し痰が発生します。は長く停滞していると次第に「」が生じ、それがとなり色々な症状が出ます。
【症状】
変に騒いでしまい落ち着かない、イライラ、頭痛、不眠、夢が多い、顔や目が赤い、胸苦しい、めまいがする など
*緑豆、豆乳、昆布やわかめなどの海藻、烏龍茶、プーアール茶、さんざし などおすすめ
どちらのタイプも自律神経(肝)をいたわる事が大切です。リラックスを心がけて生活しましょう。

 

2019/04/12

百合子先生の婦人科講座 月経前って?


月経前ってこんなことがあるの?
今年はそんなお話をしていきたいと思います。
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月経の最初の頃を覚えていますか?
先月来たと思えば、今月はない!など、何がなんだかわからずに急に月経を向え、
思春期は、月経症状がひどくなったり、そうでなかったりした方が多いのではと思います。
ところが、思春期をすぎる頃には、“そろそろ月経になる時期かな!”と思うようになります。
月経がある程度一定し月経前の出来事に頻度を感じでくるからでしょう。
その頃は、身近な人と月経の話もするようになり、
月経前の出来事が相手と違っていたら、え?ええ?っともう大変です。
お互いに、そんな出来事があるの?っと知り合います。
もちろん、保健体育や母の口伝で、月経は“女性の普通の出来事で病気ではない(個人の生理的現象)”であると、
女性なら誰でも知っています。そうですが、月経前から月経も含めて起こる出来事が、
自分と皆が実は同じでないと初めてわかるのです。
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異なる月経前の出来事を集合的に表すと、月経前症候群(premenstrual lsyndrome:PMS)と言います。
PMSは。。。
辛くて寝込んでしまう、月経が来ることが憂鬱になるなど症状が重く出ることもあります。
また、同じ症状でも軽い場合はご本人がPMSと気づいていない場合もあります。
すなわち、種類だけでなく個人差や程度があり、非常にデリケートなものなのです。
また、時代と共に、女性の活躍の場が変化し、家庭から会社まで広がりました。
どの場における時間の流れにも、女性は自分の生活リズムと月経のリズムを入れて調整や調和を持つようにします。
調整する環境が多くなったということです。
さて、これから何回かにわたり、いろいろなPMSをご紹介していきます。
私にもあてはまる!
つらかったのはこれだったんだ!
などと共感できることがあれば、少しでも体や気持ちの緩和につながることと思います。
では、第1回目は・・・身痛です。
月経前になると、
・体全体に、
・だるさ
・だるさに伴う痛み
・しびれ
を感じる事があります。
この症状は 身痛 と言われています(中医学的表現)。
全身のだるさは経験された方が多くいらっしゃると思います。
だるさに伴う痛みやしびれは全身に生じるので、程度に関係なくさぞ辛いことと思われます。
他にも
・下腹部にやんわり痛みがある
・めまいや頭暈を感じやすい。
・黄色っぽい顔色をしている
・月経が始まるとだいたい量が多い
こんな症状がでることがあります。
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これらの症状は、一見何となく普通にあるような感じがしますが
実は、症状でありながら、身痛の原因にもあてはまります。
女性の体はすごいですよね。
 
合わせてこちらもどうぞ↓
月経と子宮筋腫5(最終回)
月経と子宮筋腫4
月経と子宮筋腫3
月経と子宮筋腫2
月経と子宮筋腫

2019/04/06

月経前や月経中、後に体が痛む ~タミーの月経講座~

こんにちは!タミーこと田宮です!
今回のタミーの月経講座は 「月経前や月経中、後に体が痛む」 についてお話します。

上記のことを中医学的には
”経行身痛(けいこうしんつう)” といいます。
経行身痛は、月経周期に伴って痛みが出たり軽減したりします。
月経期になると体の痛みが強くなり、月経が終わると痛みは軽減するのが特徴です。

この症状がある方は、主に気の不足(エネルギー不足)があると考えられています。
そして気の不足をベースに下記の2つの体質に分けて考えます。

 

1.血が不足して月経前後に体が痛む(血虚タイプ)

もともと血が少ない体質(血虚)があり、さらに月経により血が子宮(下部)へ流れてしまうことで、
血の不足が悪化し、体が血によって栄養されず、痛みが起こると考えられます。 

【症状】
・月経時に体に痛みやしびれを感じる。
・手足に力がはいらない
・経血の色が薄い
・量が少ない
・めまいや立ちくらみがする
・ 疲れやすい
・髪がパサつき抜けやすい
・ 肌が乾燥しやすい
・ 目が疲れやすい
・爪が割れやすい
・手足の冷え
など
 

2.血の巡りが悪い体質で月経前後に体が痛む(瘀血タイプ)

瘀血(おけつ)とは血流が悪い状態の事を指します。
ストレスにより肝(自律神経)の働きが悪くなり、気血の巡りが滞り、瘀血となります。
中医学では不通則痛(ふつうそくつう)といって、流れが滞り通じなくなると痛みが発生すると考えております。
瘀血になると気血が滞り通じなくなるので痛みが発生するのです。
 
【症状】
・月経期に腰や膝など関節が痛み、温めると楽になり、反対に冷えると悪化する。
・経血がさらさらしてない。
・経血量は少ない。
・経血色は暗く、塊が出る。
・肩こりや頭痛がする
・便秘気味
・生理痛が酷い
・下肢静脈瘤がある
 など
瘀血タイプはある程度身体を動かくのは良いです。
ただ、気虚の症状が強い(だるい、疲れやすい)場合は運動が必ずしも良いともいえません。
また、リウマチなどの病気からの症状の場合もありますので、気になる方はご相談くださいね。

2019/03/14

月経前や月経期に頭痛がする ~タミーの月経講座~

こんにちは!タミーこと田宮です!
今回のタミーの月経講座は 「月経前や月経期に頭痛がする」 についてお話します。

上記のことを中医学的には
”経行頭痛(けいこうずつう)” といいます。
 経行頭痛とは、PMSの1つの症状でもある月経前、もしくは月経期に現れる頭痛のことです。
PMS(月経前症候群)は色々な症状があり、人によって症状の強さや現れる時期が異なります。
 中医学的には3つに分類して考えます。
ではそれぞれご紹介しますね。

1.血が足りなくて月経前に頭痛がする(血虚タイプ)

中医学には不栄則痛という言葉があります。不栄則痛とは栄養がないと痛みが発生するという意味です。
血が足りなくなると脳に栄養が行き届かなくなり頭痛が発生します。
血が足りない状態を血虚(けっきょ)といいます。
血虚の原因は
・ もともと貧血ぎみ
・ 長期間出血している
・ 胃腸が悪く血の原料となるものを消化吸収できていない
などが考えられます。
このタイプの方の頭痛の特徴は
・月経期や月経後に頭がふらふらしたり頭痛が現れる
・動悸がして眠れず、疲労感、だるい感じがある。
です。
 食べ物では、赤い色や黒い色のものを積極的に摂りましょう。
激しい運動や、夜更かし偏食や無理は禁物です。

2.自律神経が興奮しすぎて月経前に頭痛がする(肝火上炎タイプ)

中医学では気や血の巡りが悪くなり鬱々すると、火が点くと考えられています。
ストレスにより体内の気の巡りが悪くなり、鬱々した気分が続くと体内に火が点きます
火は上に登る性質があるため、上半身を中心に様々な症状が現れます。
このタイプの方の頭痛の特徴は
・月経期に頭痛があり、頭頂部に引っ張られるような痛みがある。
・頭がふらふらする、めまい
・怒りやすい
・目が充血する
・口が苦く感じ、咽が乾く
 です。
柑橘系や苦味のある食材がお勧めです。
ストレスを感じてもうまく流してストレスを溜めこまない対策が必要です。運動をするとか、趣味に没頭するとか

3.血の巡りが悪くて月経前に頭痛がする(血瘀タイプ)

通常、月経期は気血の流れが良いのでちゃんと流れていると痛みは出にくくなります。
ストレスや冷えなどで気の巡り・血の巡りに滞りが出ている状態です
このタイプの方の頭痛の特徴は
・月経前や月経期に痛みの強い頭痛がする
・経血の色は暗紫色、血塊がある
・下腹部痛があり、生理痛も強め
です。
青魚やネギ、玉ねぎ、は血の巡りを良くしてくれます。柑橘系やセロリ、春菊などはストレス対策にも◎
血虚とは反対にある程度しっかり運動しましょう。体を動かし、ストレスを溜めない事が重要です。
他の月経講座はこちら↓

2019/03/12

月経や月経の前後に発熱する ~タミーの月経講座~

こんにちは!タミーこと田宮です!

今回のタミーの月経講座は 「月経や月経前後に発熱する」 についてお話します。

上記のことを中医学的には
”経行発熱(けいこうはつねつ)” ”経来発熱(けいらいはつねつ)” といいます。
慢性的な骨盤内の炎症(子宮内膜症など)や生殖器結核、などにより発熱が起きると言われています。
中医学的には4つに分類して考えます。
ではそれぞれご紹介しますね。

1.血が熱を持ち発熱するタイプ? ”血熱内盛(ねっけつないせい)”

元々暑がりのタイプ、辛い物が好きでよく食べる、カーッとなりやすいタイプ。
このタイプは身体の内部に熱が発生しやすく、さらに月経時は気(陽)の勢いが増す為、発熱します。
【血が熱を持ちやすい人の特徴】
・月経前、月経中に身体が熱くなり、顔が赤くなる。
・イライラして怒りやすい
・口が渇く
・便秘気味
【こんなことに気をつけよう】
熱を生みやすい香辛料の効いた食べ物は控えめに。
トマト、きゅうり、豆乳、レンコンなどを積極的に食べましょう♪

2.体の深部が乾いて元気がないタイプ”肝腎陰虚(かんじんいんきょ)”

月経後は出血をするので、血が少なくなります。
もともと血が少ない(顔色が白い人)、働きすぎ、慢性的な疾患などで血を消耗すると、更に血が少なくなります。血が少なくなると、体を潤す事ができなくなり相対的に熱が多くなり発熱となります。
【体の深部が乾いて元気がない人の特徴】
・月経期や月経後、午後になると微熱が出る。
・頬が赤みを増す。
・手足がほてる
・そわそわして眠れない
・めまいがする
【こんなことに気をつけよう】
クコの実、黒ごま、ほうれん草、チーズ、栗などを積極的に食べて、体を潤しましょう♪

3.エネルギー枯渇タイプ ”気血両虚(きけつりょうきょ)”

中医学的なエネルギーである気血が少ない状態です。
生まれつき体が弱い、働き過ぎや長く患っているために気血を消耗している、胃腸が弱く気血が吸収できないなどの原因があります。
月経時に出血するため気血を消耗し微熱が出て寒気が生じやすくなります。
【エネルギー枯渇タイプの特徴】
・月経中または月経後に発熱する
・身体が冷え
・汗が出る
・疲労感
・手足に力が入らない
【こんなことに気をつけよう】
このタイプの人は激しい運動は禁物です。激しい運動は気血を消耗します。
鶏肉、豆類、レバー、山芋などを積極的に食べましょう♪

4.血がドロドロで流れを邪魔するタイプ ”瘀熱壅阻(おねつようそ)”

月経後や産後にしっかりと月経血(悪露など)が出なかったり、感冒などによって血が溜まる(瘀血)などが原因と考えられます。溜まったままだと炎症が起こりやすく、発熱に繋がります。
【血がドロドロで流れを邪魔するタイプの特徴】
・月経前や月経中に発熱
・月経前や月経中にお腹が痛む
・経血は暗い紫色
・血塊が混じる
【こんなことに気をつけよう】
適度な運動はおすすめです。適度な運動は血の流れを良くします。
サフラン、なす、青魚などを積極的に食べましょう♪
こういった発熱は、自覚が無いだけで実は症状が出ていることは少なくありません。
一度、ご自身の月経前後の体調に注目してみてください。
他の月経講座はこちら↓

2019/02/14

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