爪は健康のバロメーター?!
最近はネイルアートなども流行り、爪もおしゃれにすることが常識になっているようですね。とはいえマニュキュアなど付けなくとも、元からキレイな爪であればそれが一番!自然な形でキレイな状態を保ちたいものですよね。とはいえ、爪の色が悪い方がこの頃増えているようです。中医学では体全体の健康と爪の状態には密接な関連性があると考えています。健康な体作りこそが、キレイな爪を生み出すのです。
中医学で爪はどのように捉える?
さて、中医学では「爪」は具体的にどのように考えられているのでしょうか。爪について一番代表的な文言は「肝の華は爪にあり」。簡単に言えば「五臓六腑」の「肝」の状態が爪に現れるよ、という意味合いです。そして、この五臓の「肝」は「血」を貯蔵する器官。すなわち「肝」の「血」が不足すると、「肝」の状態が悪化し、爪にも影響が出るのです。
一方、現代医学において、爪は皮膚の一部の表皮が変化したものと定義されています。また、爪の下部には毛細血管が多く存在するため、血液の状態が爪の色や状態に深く関わるとされています。そう、現代医学でも中医学でも実は「爪の色が悪い」原因は、ほぼ同じ。血液にその要因があるのです。
爪をキレイにするために…
では爪の色が悪い方はどのような対処をすれば良いのでしょうか。ちなみに、「爪の色が悪い」時だけでなく、「爪にひびが入りやすい」「爪がもろい」「爪の色が変わりやすい」時なども同じ対処方法で改善が期待できます。ぜひ実践してみましょう!
1、「肝」をいたわって、過ごそう!
「肝」はストレスと密接に関わっている臓器です。この「肝」がストレスによって攻撃されると、「血」にも影響が及び、ひいては爪にも影響が出てしまいます。よって爪の色が悪い方の多くは「脇や胸が張る」「イライラしたり落ち込みやすい」「生理不順がある」など、「肝」の症状が多く見られます。よって、どうしても日頃からストレスが多いという方は「肝」をいたわる食事、生活をされるといいでしょう。食事については酸味のあるものや、香りの良いものが「肝」の機能を改善するとされます。また生活面では、音楽を聴いたり趣味などでストレスを発散させることを意識しましょう。
2、「血」の状態を改善しよう!
「血」の好不調が、爪に反映されるのであれば、「血」をキレイにすることが大事。「血」が十分に体に満たされ、なおかつキレイな「血」であれば、爪は必ずピカピカになります。特に爪の色が悪い方は「血」不足であることが多いようです。「血」を補うために、ほうれん草やレバーなどを積極的に食べましょう。また「血」がたくさんあっても、流れが良くなければ「汚い血」になってしまいます。「血」の流れを良くするためには、青魚や酢の物、納豆などが効果的とされています。
3、「婦宝当帰膠」を飲もう!
「婦宝当帰膠」は中医学的に「血」を補う効果があるとされ、貧血などに使用される漢方薬です。上記のような対処法をなかなか実践できない方、もしくは実践しても改善できないやや頑固な症状をお持ちの方は、「婦宝当帰膠」をお試しになるといいかもしれません。
爪は3、4ヶ月で生え変わります。また色に関しては、現在の血液の状態を反映するため、比較的短期間で変化します。よって養生の効果が比較的短い時間で現れるとも言えるでしょう。ぜひピカピカキレイな爪を目指して頑張って下さいね!
服用の際はお近くの漢方薬局で体質を詳しくご相談ください