
パソコンやスマートフォン、タブレットなどの普及により、現代人は知らず知らずのうちに目を酷使しています。
長時間のデスクワークや画面の見過ぎによって起こる眼精疲労は、単なる「目の疲れ」と軽視されがちですが、
放置していると首や肩のこり、頭痛、吐き気、集中力低下、イライラなど、全身の不調へとつながることがあります。
中医学では、こうした眼精疲労や加齢に伴う目の症状は、主に「肝」と「腎」の失調によって起こると考えます。
目は体全体の健康状態を映し出す重要な器官であり、眼精疲労は体からの注意信号ともいえるのです。この記事では、眼精疲労の中医学的メカニズム、疲労度のチェック方法、タイプ別養生法などをご紹介いたします。

眼精疲労は体からのサイン
目の奥が痛む、かすむ、チカチカする、充血するなど、眼精疲労の症状は人によってさまざまです。
なかには目の症状だけでなく、肩こりや頭痛、吐き気、不眠、気力の低下などを伴うケースもあります。
さらに、眼精疲労が長期間続く場合、糖尿病や緑内障、白内障などの疾患が隠れていることもあり、
「ただの疲れ目」と自己判断して放置するのは危険です。症状が強い場合や急激な視力低下がある場合は、
必ず医療機関で検査を受けましょう。
眼精疲労度をチェックしてみよう!
目の疲れは自覚しにくく、知らないうちに進行していることがあります。
次の項目にいくつ当てはまるかチェックして、現在の状態を確認してみましょう。
- □ パソコンを使ったデスクワークが中心である
- □ どちらかといえばインドア派で、外でのスポーツは苦手
- □ 週に4回以上、コンビニ弁当や外食を利用している
- □ 現在のライフスタイルに不満やストレスを感じている
- □ 通勤電車や休憩時間に雑誌や本を読んでいる
- □ わけもなくイライラしたり、怒りっぽくなることがある
- □ 1日に4時間以上、テレビや動画を見ることが多い
- □ ストレスを解消する趣味やリラックス方法を持っていない
- □ どちらかというと食事は、味付けが濃い方が好き
- □ インターネットやメール、ゲームなどを長時間利用している
- □ スポーツや散歩など体を動かすことをあまりしない
- □ 昼より夜のほうが元気になる夜型タイプである
- □ 頭痛や肩こりなどに悩まされることが多い
- □ 目が乾いたり、ショボショボすることがある
- □ 仕事に対して真面目で、残業も進んで行うタイプである
- □ 誰とも口をききたくないと思うことがよくある
- 0個:眼精疲労度 0%
目は比較的健康な状態。今後も目を酷使しすぎない生活を心がけましょう。 - 1~6個:眼精疲労度 約40%
軽い疲れ目の状態。目を休める時間を意識的に作りましょう。 - 7~11個:眼精疲労度 約70%
眼精疲労が進行しています。生活習慣の見直しと積極的なケアが必要です。 - 12個以上:眼精疲労度 100%
かなり目を酷使している状態。パソコンやスマートフォンの使用時間を減らし、早めの対策を行いましょう。 - ・睛明(せいめい):目頭の内側。あらゆる眼精疲労に有効。
- ・攅竹(さんちく):眉毛の内端。目のかすみやチカチカに。
- ・四白(しはく):黒目の真下。視力低下やめまいに。
- ・太陽(たいよう):こめかみ。目の奥の痛みや頭痛に。
- ・目の乾き・かすみ
- ・顔色が悪い、貧血ぎみ
- ・肌や髪の乾燥
- ・めまい、手足のしびれ
- ・目の痛み・充血
- ・視力低下
- ・のぼせ、ほてり
- ・不眠、寝汗
チェック数による目安
「肝は目に穴を開く」|肝と目の深い関係
中医学には「肝は目に穴を開く」という言葉があります。
肝は全身の血液を貯蔵し、必要なときに体の各器官に送り出す働きを担っており、目はその血液によって栄養される代表的な器官です。
読書やパソコン作業などで目を酷使すると、目の栄養源である血が消耗されます。
さらに、ストレスや過労、不規則な食生活によって肝の働きが低下すると、目に十分な血が行き渡らなくなり、かすみや乾き、充血といった症状が現れます。
肝腎同源|加齢とともに現れる目のトラブル
肝は、生命の源である「腎」によって養われています。この関係を中医学では「肝腎同源」と呼びます。
腎は成長・老化・免疫・ホルモン・造血機能などと密接に関わる臓腑であり、加齢や慢性的な疲労により腎の機能が低下すると、目の老化や視力低下を引き起こしやすくなります。
疲れ目を改善する食養生
眼精疲労の改善には、良質なタンパク質やミネラル、そしてビタミン類をバランスよく摂ることが重要です。
特にビタミンAは「目のビタミン」と呼ばれ、不足すると視力低下や見えにくさの原因となります。
ニンジン、カボチャ、ブロッコリー、パプリカなどの緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンは、体内で必要な分だけビタミンAに変換され、目の健康を守ると同時に、活性酸素を抑制する働きもあります。
眼精疲労に効くツボ
目の周囲は非常にデリケートなため、強く押さず、気持ちよいと感じる程度の力で行いましょう。
あなたはどのタイプ?中医学で見る眼精疲労のタイプ別対処法
中医学では、眼精疲労は体質によって大きく「肝血虚タイプ」と「肝腎陰虚タイプ」に分けて考えます。
自分の体質に合った対処法を取り入れることが、目の健康を守る近道です。
肝血虚(かんけっきょ)タイプ|若い世代に多い
ストレスや睡眠不足、不規則な食生活、ダイエットなどによって血が不足し、目に十分な栄養が行き渡らない状態です。
主な症状
対策法
不足した血を補い、肝の働きを高めることが大切です。
栄養バランスのよい食事を心がけ、プルーン、ナツメ、緑黄色野菜、レバーなどを積極的に取り入れましょう。
おすすめ漢方
イスクラ婦宝当帰膠B(ふほうとうきこうびー)、イスクラ心脾顆粒(しんぴかりゅう)

肝腎陰虚(かんじんいんきょ)タイプ|中高年に多い
加齢や慢性的な疲労により、肝と腎の潤い栄養(陰液)が消耗した状態です。
体内の潤いが不足し、目の老化症状が現れやすくなります。
主な症状
対策法
肝と腎の陰を補うことで、体の余分な熱を鎮めることがポイントです。
クコの実、黒ごま、山芋、貝類などを積極的に取り入れましょう。
おすすめ漢方
イスクラ杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)、イスクラ双料杞菊顆粒(そうりょうこぎくじおうかりゅう)、二至丸(にしがん)

まとめ|目の不調は体全体のバランスを見直すサイン
眼精疲労は、単なる目の問題ではなく、肝や腎をはじめとした全身のバランスの乱れから起こります。
日常的に目を酷使している現代こそ、目だけでなく体全体を整える中医学的な養生が大切です。
体質に合ったケアを取り入れ、健やかな目と身体を守りましょう。
眼精疲労のお悩み、どうぞイスクラ薬局にお気軽にご相談くださいませ♡
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