本稿では、中医学における「瘀血(おけつ)」という考え方を中心に、なぜ現代人に瘀血の傾向がみられやすいと考えられているのか、また体質によってどのような特徴が現れやすいのかを整理します。
あわせて、体質別の日常生活で意識したい養生のポイントを、中医学的な視点からご紹介します。

瘀血はなぜ起こる?――現代は「巡りが滞りやすい時代」
瘀血(おけつ)は、「巡りが滞った血」を表す中医学用語です。
瘀血に到る原因は一つではなく、現代の生活環境やライフスタイルそのものが、巡りのバランスを崩す根本原因と考えます。
ストレスの多い生活、運動量の低下、食生活の変化などが重なることで、
体の巡りに偏りが生じやすくなると中医学では捉えます。
瘀血を招きやすいと考えられる要因
- ● 精神的な緊張やストレス
- ● 心身の疲労が続いている状態
- ● 運動量が少ない生活習慣
- ● 偏った食生活
- ● 生活リズムの乱れ
- ● 体を冷やしやすい環境
- ● 体力の低下
あなたの巡りの状態は?――体からのサインに目を向けて
瘀血の傾向は数値や検査だけではわかりにくいことがあり、
日常の小さな体のサインに目を向けることが大切です。
中医学では、体質を考える際の参考として、次のような状態を重視します。
- □ 肩や首がこりやすいと感じる
- □ 同じ姿勢が続くと体が重く感じやすい
- □ 手足が冷えやすい
- □ 顔色が冴えないと感じることがある
- □ 疲れが抜けにくいと感じる
これらは必ずしも病気を示すものではなく、
巡りを意識した養生を始めるためのヒントといえます。
未病と瘀血――中医学が大切にする考え方
中医学では「未病(みびょう)」という考え方を重視します。
これは、はっきりとした不調が現れる前に、体のバランスの変化に気づき整えていく視点です。
巡りが滞りやすくなると、上記の体からのサインの外に次のような違和感がみられることがあります。
- □ 考えがまとまりにくいと感じる
- □ 疲労感が続きやすい
- □ 体がこわばりやすい
- □ 肌の印象が以前と違うと感じる

瘀血のタイプ別に考える中医学的視点
① ため込みやすいタイプ(痰湿×瘀血傾向)
■ 体質の特徴
体内に余分なものを溜め込みやすく、巡りが鈍くなりやすい傾向があります。
■ 体質サインとしてみられることがある状態
- □ 体が重だるく感じやすい
- □ 顔や足がむくみやすい
- □ 頭がすっきりしない感じが続く
■ 養生のポイント
- キーワード:出す・動かす・溜めない
- ● ウォーキング、軽いジョギング
- ● 少し汗ばむ程度の運動を習慣に
- ● 座りっぱなしを避ける 食事
- ● 腹八分目を厳守
- ● 揚げ物・甘いもの・アルコールは控えめ
- ● 余分な水分を排出する食材
→ 大根、きゅうり、冬瓜、もやし、はとむぎ、わかめ
運動
■ おすすめ漢方
イスクラ冠元顆粒 × イスクラ勝湿顆粒、イスクラ温胆湯エキス顆粒 など


② ストレスの影響を受けやすいタイプ(気滞×瘀血傾向)
■ 体質の特徴
精神的な緊張の影響を受けやすく、気の巡りが乱れやすい傾向があります。
■ 体質サインとしてみられることがある状態
- □ イライラしやすい
- □ 胸や脇腹の張りを感じやすい
- □ ため息が多い
■ 養生のポイント
- キーワード:緩める・巡らせる・発散する
- ● 深呼吸を意識する
- ● マッサージ、ストレッチ
- ● 音楽、歌、香りで気分転換
- ● 我慢しすぎない 食事
- ● 香りのよい食材で気を巡らす
→ 三つ葉、春菊、セロリ、しそ、柑橘類、そば、玉ねぎ、みょうが - ● コーヒー・刺激物は控えめ
生活・精神面
■ おすすめ漢方
イスクラ冠元顆粒 × 加味逍遥散、イスクラ逍遥顆粒 など


③ うるおい不足タイプ(陰虚×瘀血・血熱×瘀血傾向)
■ 体質の特徴
体のうるおいが不足しやすく、内側に熱がこもりやすい傾向があります。
■ 体質サインとしてみられることがある状態
- □ 喉が渇きやすい
- □ 肌や目が乾燥しやすい
- □ ほてりを感じることがある
- □ 寝汗をかきやすい
- キーワード:うるおす・熱を生まない・煮詰めない
- 水泳、ウォーキングなど穏やかな運動
- 汗をかきすぎない 食事
- ● 香辛料・アルコール・熱すぎるものは控えめ
- ● 体をうるおす食材
→ トマト、きゅうり、冬瓜、すいか、豆腐、豆乳、れんこん、梨、豚肉 - ● 夜更かしは厳禁
運動
■ おすすめ漢方
イスクラ冠元顆粒 × イスクラ双料杞菊顆粒、加減亀鹿二仙膏 など

④ 冷えやすいタイプ(陽虚×瘀血・血寒×瘀血傾向)
■ 体質の特徴
体を温める力が弱く、冷えによって巡りが滞りやすい傾向があります。
■ 体質サインとしてみられることがある状態
- □ 手足やお腹が冷えやすい
- □ 温めると楽に感じることが多い
■ 養生のポイント
- キーワード:温める・守る・冷やさない
- ● シャワーだけで済まさず入浴
- ● 腹・腰・足首を冷やさない
- ● 冷房対策を徹底
食事
- ● ねぎ、しょうが、にら、にんにく、シナモン、山椒、くるみ、鶏肉、羊肉
- ● 冷たい飲み物、南国フルーツは控える
生活
■ おすすめ漢方
イスクラ冠元顆粒 × イスクラ参馬補腎丸、イスクラ参茸補血丸 など


⑤ 体力が消耗しやすいタイプ(血虚×瘀血・気虚×瘀血傾向)
■ 体質の特徴
血や気の不足により、巡らせる力が弱くなりやすい傾向があります。
■ 体質サインとしてみられることがある状態
- □ 疲れやすく、回復に時間がかかる
- □ 顔色が冴えないと感じる
- □ めまいやふらつきを感じることがある
■ 養生のポイント
- キーワード:補う・休む・養う
- ● 質のよい睡眠を最優先
- ● 夜更かしを避ける 食事
- ● レバー、赤身肉、鶏肉、牡蠣、あさり
- ● 小松菜、ほうれん草、にんじん
- ● 黒豆、黒ごま、なつめ、レーズン
生活
■ おすすめ漢方
イスクラ冠元顆粒 × 婦宝当帰膠B、イスクラ心脾顆粒、イスクラ補中丸T など



まとめ――体質を知り、巡りを整えるために
瘀血への向き合い方の基本は、
自分の体質に気づき、養生を積み重ねることです。
無理のない範囲で、巡りを意識した生活を取り入れていきましょう。
瘀血のお悩み、どうぞイスクラ薬局にもお気軽にご相談くださいませ♡
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